テレビ業界を志して就職活動をしている方達は、テレビ局や番組制作会社の面接を受けると思います。
会社によっては、やってみたい企画を聞いてくるところもあるでしょう。
そういった質問がなかったとしても自己PRなどで自分がやってみたい企画をアピールしてみるのはとても熱意が伝わりやすいと思います。
テレビ局出向型の番組制作会社です。
面接でやってみたい企画があるかどうかということを聞くこともあります。
面接官側からやってみたい企画をどのように聞いているのかということを今日は紹介してみたいと思います。
やってみたい企画は自己紹介になる
やってみたい企画というのは良い自己紹介になります。
テレビ局やテレビ番組制作会社を志望している就活生の方は、大体テレビのことがとても好きという人が多く、自分がテレビを見て育ってきたので今度は自分が制作する側に回ってたくさんの人を楽しませたいというような志望動機を持っている方が多いです。
しかしテレビと言ってもいろいろなものがあります。
バラエティ番組やクイズ番組、音楽番組、ドラマ、情報番組など。
そういった番組の中でどんな番組が好きなのか、もっと突っ込んで言えば、どのような演出が好きなのか。
やってみたい企画を話してもらえるとより具体的にそういったところが見えてきます。
あとは撮影の仕方なんかも想像がつきやすいですね。
例えばやってみたい企画で「どこどこにロケに行ってこういうことをやりたいです」というようなロケ番組の企画が出てきたら、「この方はロケが好きなんだな」ということがわかります。
番組はロケだけでなく収録ものや生放送などもありますので、やってみたい企画を聞くと、どういったタイプの番組が好きなのかということがすぐにわかるんですね。
番組制作に携わっていないうちは、好きな番組のタイプのイメージはあってもそれをどのように作っているのかということはあまりイメージすることができないと思います。
だからこそ好きな番組のタイプのイメージは先に聞いたほうがこちらではわかりやすいのです。
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かなり具体的に企画を考えて行くが吉
企画の内容ですが、より具体的な企画であるほうがイメージも伝わりやすいですし、具体的であればあるほど熱意も伝わりやすいと思います。
ふんわりしたものよりも具体的なものを考えていた方が良いでしょう。
- ロケに行くのであれば何処にロケに行きたいのか(国内だったら都道府県名、街の名前など、国外でも面白いと思います)
- 誰をキャスティングしたら面白いと思うか
- 何時の枠で放送できるのか理想か
- 一緒に仕事をしてみたいプロデューサーやディレクターはいるか
といったようなことです。
特にキャスティングなんかはAPやプロデューサーになれば携わる部分になります。
将来的にそういったことも考えるかもしれないということを視野に入れて仕事をしていく形になりますので、仕事をする前からそういう感覚があるといいなと思います。
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現実的かどうかは見ていない
やってみたい企画というのは、実際に現場で制作を行っている側からするとかなり無茶な内容であることも多いです。
例えば予算の関係だったり、そもそも一つの番組を作るのに時間は限られていますので、あまりにも内容が壮大過ぎると、製作期間が長くなりすぎて一般的な民法ではそれを制作するのは無理だろうなと考えることもあります。
ただ正直面接官というのはそういったところはあまり重要視していなくて、それよりもどのようなことをやってみたいと思っているのかということを純粋に聞きたいと思っています。
またそういった現実的かどうかという考え方に縛られないアイデアこそに面白いものが隠れていることもあるでしょう。
なのであまり現実的かどうかということは考えず、本当にやってみたいことだけを伝えていただければ良いと思います。
その話を聞くことによって熱意も伝わるでしょう。
またそういった企画の話をしていく中で生まれる雑談も大切です。
ちゃんと会話のキャッチボールが成立するか、話していて楽しいかというところですね。
結局は仕事ができるかどうかというよりも一緒に仕事をしていて楽しいかどうかということの方が大切なような気がします。
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面接官は新しいアイデアを探している
面接官が直接制作の仕事をしているとは限りませんが、それでも常に制作側は「新しいアイデアはないか」ということを考えています。
特に今はテレビメディアの過渡期と言ってもいい時期で、インターネットで無料配信をしたり、番組のスピンオフ的な企画を有料配信したり、番組のイベントをオンライン開催したりと色々な試みが行われています。
そしていつでもやはり「若い世代の視聴者が興味を持つ物」を調べています。
だからこそ、これからテレビ業界に入ってきてくれる若い人たちの新しい考え方や興味を知りたいと思っていますし、そこから新しい企画を一緒に作っていきたいと考えているのです。
ぜひテレビ局や番組制作会社の面接では、自分の思っている「好き」を素直に、そして具体的に、伝えてみてください。
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