弊社ライズプランニングは、テレビCMをメインに取り扱う広告代理店です。
今回は、今若い世代に急速に人気を集めている「ショートドラマ」について解説してみたいと思います。
このショートドラマを活用したマーケティングを行う企業も増えてきています。
ショートドラマとは?
ショートドラマとは名前の通り短尺のドラマで、
TikTokやInstagram、YouTubeなどのSNSプラットフォームで配信されている作品です。
大体1つのエピソードが1分〜3分ほどで、1タイトルにつき2話〜3話ほどで構成されていることが多いです。
中には1話完結の作品もあります。
こういった短尺のドラマは、通勤や休憩時間などの隙間時間でもスマートフォンで楽しめるので、若い世代を中心に流行している、ということなんですね。
ちなみにスマートフォンの縦画面に合わせて作られており、視聴者はスマホの向きを変えることなく視聴できるようになっているのも特徴です。
実はこのショートドラマは、2023年中国から流行が始まりました。
その経済規模は約7,800億円。
すでに中国ではこのショートドラマのプラットフォームが100社以上出来ているのですが、実は日本でもすでにショートドラマ専門配信プラットフォーム『BUMP』がリリースされています。
北米を中心に急速に成長しているショートドラマ配信プラットフォーム『ReelShort』にも注目が集まっています。すでにNetflixのUS市場における月間売り上げに匹敵する快挙を達成しており、その勢いの凄まじさが窺えます。
関連記事:テレビCMと動画広告はどう違うのか
ショートドラマが若年層にウケる理由
ショートドラマが若年層にウケているのはなぜなのでしょうか?
タイムパフォーマンスを重視するZ世代
「タイパ」という言葉が最近はよく使われるようになりましたが、
Z世代を中心に、タイムパフォーマンスを重視する傾向があり、費やした時間に対してどれだけ満足度が得られるか、ということが厳しく見られるようになりました。
映画館への客足が遠のいてきているのも、「2時間の映画を観て、つまらなかったら嫌だから」という意見を言っている方もいますね。
これが若い世代の考え方なのだと思います。
数分の作品であれば、もし作品がつまらなかったとしても、消費される時間が短いから「とりあえず見てみよう」という気になってもらえるということです。
最近は長い動画が視聴されにくいという傾向もありますね。
実際に、動画を見る時も倍速で再生したり、スキップしながら試聴したりするZ世代は多いようです。
動画視聴に対してもスピード感を求めており、そこに縦型ショートドラマという数分程度の短いドラマがマッチしたのでしょう。
ショートドラマの演出が分かりやすい
実際にいくつかショートドラマを見てみると分かりますが、
ストーリーやキャラクターが分かりやすく、また短尺で1話が終わるため、「次のお話も見たい」と思わせる工夫がふんだんに散りばめられています。
また、若年層に共感してもらいやすいよう、学園ものや恋愛ものなどのテーマを扱ったものが多いですね。
アルゴリズムによって広まっていく
ショートドラマはアルゴリズムによって、興味を持ちそうなユーザーに自然と広がっていく仕組みになっています。
特に若年層が手にしているスマホで視聴をするので、拡散されやすいというのも人気急上昇の理由の一つでしょう。
ショート動画とショートドラマは違う
短時間で視聴できるコンテンツとしては、今までもショート動画がありました。
ではショート動画とショートドラマは何が違うのでしょうか?
ショート動画もショートドラマと同じく縦向き画面に最適化された動画で、
TikTokやInstagramのリール、YouTubeのショート動画などが該当します。
これらの動画は、一つの動画で完結するエンタメ作品や情報提供を目的としたものであり、連続性はありません。
それに対してショートドラマは実写ドラマであり、連続したストーリーラインがあります。
また、短い時間の中でも話がよく練られているのがショートドラマの特徴で、
短時間で消費ができる軽いエンタメであるショート動画とは目的が全く異なるんですね。
たくさん見たショート動画を、後から「どんなショート動画を見たか?」と言われて思い出せる人は少ないと思います。
それに対してストーリーがしっかりあるショートドラマは、物語を覚えていられるのです。
関連記事:企業が動画制作をする前に確認するべきポイントとは?
広告という認識をされにくいショートドラマは、企業がプロモーションに使うために非常に適したジャンルの動画だと思います。
企業プロモーションのためにショートドラマを制作してみるのはいかがでしょうか。
弊社では広告枠の取得だけでなく、映像制作も承っております。ぜひお気軽にご相談ください。