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フッテージ番組とは?制作する時に気をつけること

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弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。

主に情報・報道番組の制作に携わっています。

今回は、「フッテージ番組」というものにスポットを当てて解説してみたいと思います。

えいぞーさん

フッテージってなんだろう…?

フッテージの意味

フッテージとは、映像や動画の素材のことを指します。

Footageという綴りで、意味はビデオ映像、フィルム映像の一場面

「切り取り動画」のようなものを指すことが多く、

収録された映像素材や映画のカットなど、短尺の断片的な映像ですね。

つまり、フッテージ番組というのは、こういった短編動画を集めて作る番組のことで、例えば、

  • ドッキリ映像100連発
  • オモシロ動画番組
  • 驚愕・大爆笑映像&VTR紹介番組
  • 動物映像対象

といったようなものです。

具体例でいうと、「世界まる見え!テレビ特捜部」(日本テレビ系列)や「超ド級!世界のありえない映像大賞」(フジテレビ系列)といったようなものですね。

みなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。

関連記事:番組収録時に使われるテレビ業界用語

フッテージ番組はどうやって制作する?

こういったフッテージ番組を見ていると、

えいぞーさん

あ!これX(旧Twitter)で見たことある!

というような動画しばしば見かけると思います。

スマホで縦で撮影されいてる動画なんかは縦横比が合っていなくて、画面の両脇が空いてしまっている映像になっていることもよくありますよね。

これらは実際に、動画サイトやSNSなどをアシスタントディレクターがチェックして、番組の趣旨に合った動画を探して、集めてきているのです。

テレビ番組のアシスタントディレクターというと

えいぞーさん

毎日ロケや収録があって忙しそう!

というイメージをする方も多いと思いますが、実はこういったリサーチの仕事も多くあります。

そして番組が1時間番組であれば、こういったショート動画がものすごい本数必要であることが容易に想像できるでしょう。

それを探して集める作業というのはとても大変なんですね。

そういった気が遠くなる作業を、ロケや収録の合間にたくさんやっています。

新人スタッフさん

テレビ業界に入ってみたら意外にデスクワークが多かった!

という話はよく聞きますね。

ADが集めてきた映像は、まずディレクターが視聴して評価をつけていきます。

その中から使用するかどうかを判断して、最終的には総合演出がさらにチェックして判断、という流れになります。

つまり視聴者が見ている動画というのは厳選された動画。

制作段階ではADたちは放送される動画の何十倍も動画をピックアップしています。

考えただけで気が遠くなりそうですよね。

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映像素材を取り扱う会社、フォトエージェンシー

こういった映像素材をいつもゼロから集めてきて、使用許可を取って…とするのは大変なため、映像素材を取り扱う会社もあります。それがフォトエージェンシーです。

日本で有名なところですと、

  • アフロ
  • ゲッティ
  • アマナイメージズ

といったところがあります。

こういったフォトエージェンシーから映像を借りて使用する場合は、放送の際に社名やサイト名などがクレジット表示されます。

なので会社名に見覚えがある!という人も多いのではないでしょうか。

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海外映像が使われることも

フッテージ番組で使われる動画は、海外の動画であることも多いです。

海外動画を探す場合は、

  • News flare
  • Jukin media
  • LPE360

といった海外サイトや、

  • FailArmy
  • ViralHog

といったYouTubeチャンネルが使用されることが多いです。

番組ごとにルールは違うのですが、動画を紹介する際に動画が撮影された国の名前を表示している番組もありますので、その調査も必要になることがあります。

国名がサイトに表記されていれば良いですが、ADが調べなければならないこともあります。

これがなかなか大変な作業です。

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裏どり、許可申請が大切

衝撃映像などでは、映像の経緯やその後の対応、負傷者の有無などを紹介したりしています。

つまり、動画の背景についても調べなくてはいけません。(裏どり)

さらに、フッテージ動画はそのほとんどが他人が撮影した素材です。

そのため、見つけた動画をそのまま放送できるわけではありません。

他人が撮影した動画を使用する場合は、撮影者とデータの所有者に使用許諾を取る必要があります。(許可申請)

一般の人が何気なく撮影した動画にも、著作権があるのです。

さらに、動画内で音楽などが使用されている場合は、その音楽の著作権に問題はないか?といったものも確認しなくてはいけません。

そして人が映っている場合は肖像権のことも考えて、その許諾も取る必要がある可能性があります。

こういったことを1つ1つの動画で確認していかなくてはいけないのがフッテージ番組で、

制作がいかに大変か、ということがよく分かるかと思います。

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長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。


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