趣味が仕事になる、ということは、少し前までは、
「たまにそういう人もいるし、そうなりたいけど、実際には無理だよね」
と思っていた人が多かったのでは無いでしょうか。
ところが最近はそうでもなくなっているように思います。
趣味を仕事にできる世の中になってきている
小学生のアンケートによると、なりたい職業を聞かれて、
YouTuber(ユーチューバー)と答える人が大勢いたそうです。
インターネットの台頭により、リアルな情報が私たちに即座に入ってくるようになっていますよね。
それは日本に限らず世界レベルです。
それと同時に、一個人が、全国へ、あるいは世界に向けて何かを発信することも、難なくできる時代になってきました。
しかも会社などの組織を通さずとも、それができてしまうんですよね。
これまでは、会社や組織という肩書きがなければ、やりにくかったようなことも
今では、するすると情報発信ができてしまいます。
趣味が仕事になることが、身近になった、代表がユーチューバーと言う仕事だと思います。
アクセスが多いと、大きな広告費が入ってくるので、それが仕事になると、皆が気づいたわけです。
もちろんユーチューバーを仕事にして、それなりの収入を得ている人たちは、実はかなり努力をしているので、
軽い気持ちでやって、誰でも同じことができるかというとそんな簡単なものではないとは思います。
それでも、ユーチューバーの基本は、自分の趣味や、やりたいこと、興味があることから始まっていると思います。
そのため、趣味が本当に仕事になる、ということが、とても身近になってきていますよね。
同じようなことが、ブロガーという仕事にも言えると思います。
ブロガーは、映像ではなく、文章を書くことが仕事ですが、こちらも、自分の趣味や好きな分野から始める人が多いと思います。
ブロガーも本格的に仕事にするには、アクセス数やユーザー分析、サイトのメンテナンスなど、なかなか頭を使う作業だと思いますが、
ブロガーは一人でも運営が可能で、趣味を仕事にできるということではユーチューバーとともに、
インターネットが普及することで現れてきた仕事ではないでしょうか。
では、インターネットが出てくるまでは、趣味が仕事になるものはそんなに少なかったのか、というと、そうでもないと思うのです。
テレビの仕事というのは、インターネットが登場する前よりもあった
「趣味を仕事にできる仕事」だと思います。
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テレビは仕事で行きたかった場所に行ける
テレビの仕事は、様々な情報を伝えることが仕事なので、実にいろんなところに出かけます。
報道の場合は、事件現場に行くことが多いのですが、
テレビはニュースだけやっているわけではありません。
よくあるのは、おいしいお店や、新しくできたお店を紹介したり、珍しい施設、や新たな試みをしている場所など。
また、紅葉の時期になれば、紅葉が美しい場所を撮影に行ったり、
クリスマスになれば、きれいなイルミネーションを撮影に行くこともあります。
また、社会問題に触れる場合もありますし、動物の生態を追うようなこともあります。
あるテレビスタッフは、日本の伝統的なものを調べたりするのが趣味でだったのですが、
京都の老舗旅館や、老舗料亭、お茶屋などを訪れることができて、とても楽しかった、貴重な経験ができたと話していました。
そのような場所はなかなか一人では行きにくく、
また、行ったとしても、お客の立場では教えてくれないようなこともあるのですが、テレビだと聞くことができますし、
またテレビ取材で裏側も見せてくれるので、とてもおもしろいと話していました。
またある人は、車が趣味なのですが、新車の発表イベントをテレビでも放送することになり、
車の特徴や、新車発売に至った、経緯など通常では聞けないことも聞くことができ、かつ工場などの製作過程をみられるし、
車を間近で見ることができるだけで、夢のようだったそうです。
普通は一企業に就職すると、企業がやっている仕事、またはそれに関わることしか仕事にはならないと思います。
ところがテレビの仕事の場合は、なんでも仕事になりうるので、
自分の趣味と関係したところに行くことができたり、趣味で憧れている人に会ったりすることも夢ではないのです。
また、テレビの取材ということで、一顧客では踏み込めないような、場所に連れて行ってもらえたり、直接詳しく話を聞くことができるんですよね。
知らなかった世界をたくさん知ることができますので、新たな趣味が生まれるということもあると思います。
テレビをやっていて何が良かったかというと、
- 普通では行けないような場所にいけること
- 全く知らない業界や、関係ない業界にも仕事でいけること
が楽しい、と言っていた人がいましたが、その通りじゃないかと思います。
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趣味を企画にする
自分の好きなことや趣味がある人は、テレビの仕事に向いているのではないかと思います。
なぜなら、自分の好きなことや、趣味を元に仕事をする、つまり企画を立てればいいからです。
自分の好きなことというのは、企画を立てやすいですし、そういう人が立てる企画は、
普通の人が思いつかないような目線や角度から見ているので、おもしろいものです。
それに、好きなことを企画すると、自然と企画書も生き生きとしてくるものだと思います。
また、趣味や好きなことがあって、それを周りの人も知っていると、
別の人が企画したことや、スポンサーからの依頼で、来た仕事の場合であっても
自分のところに仕事が回ってくる可能性が高くなります。
例えば、ある人は、あるスポーツ用品会社の靴が趣味で、新作が出ると必ず買うという
靴フェチのような人だったのですが、
その会社から、広告系の仕事の依頼と撮影があった際に、彼が靴フェチだと知られていたので、彼にやってもらおうということになったのです。
好きなメーカーの仕事ができ、直接話もできるということで、とても喜んでいました。
また、ある人は和菓子が趣味で、食べることも大好きだったのですが、京都の老舗和菓子の、ドキュメンタリーの企画が通ったことで、
多くの和菓子やさんの裏側を、テレビの仕事を通して見ることができました。
その後も、店主や社長さんとは長くお付き合いしているようです。
このように、好きなことが仕事になるということでは、テレビの仕事は、実はそれが実現できる仕事の一つだったと思います。
もしかしたら好きなことが無い、趣味も無い、という人もいるかもしれません。
そんな人は、これから見つけるのでも全然いいと思います。
もしかしたら、テレビの仕事をすることで、いろんな世界に触れることにより、
好きなこと、好きな趣味が見つかる、ということもあるかもしれません。
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