弊社ライズプランニングは、テレビCMをメインに取り扱う広告代理店です。
今回は、2024年4月に開局した電車の中のテレビ局『TRAIN TV』について、
- どのような番組をやっているのか
- どんな人が見ているのか
- どんな広告出稿がマッチするのか
- いくらで出稿できるのか
といったことを、広告代理店の目線でご紹介してみたいと思います。
TRAIN TVとは
TRAIN TVとはジェイアール東日本企画(jrki)は2024年4月1日に開局した電車内のテレビ局。
首都圏JR主要10路線とゆりかもめの車両サイネージ約5万面を対象とする新たな番組配信プラットフォームです。
今まで広告掲示用として使われていた電車内のデジタルサイネージにテレビ番組を放送する、という新しい取り組みのことを指します。
電車に乗っているとついついスマートフォンに目を落としてしまいがちですよね。
私もいつもスマホを見てしまいます…!電車移動の時間も無駄にしたくない…現代病ですね笑
特に都内で電車に乗る時間というのはとても短い時間であることが多いです。
多くの方が数分〜30分以内の移動でしょう。
広告ばかりが流れているとどうしても「見ない」という選択肢になってしまいますが、
テレビ番組としてコンテンツ化することによって「楽しんでもらう」という目的を取り入れ、短い時間でスマホよりもサイネージを見てもらえるよう、工夫されています。
jekiが開局約1ヶ月後に調査したデータによると、山手線を利用する乗客のうち、おおよそ半数が『TRAIN TV』を認知しており、さらにそのうち約3分の2が「以前よりも車内モニターを見るようになった」とポジティブな感情を抱いているそうです。
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どんな番組を放送しているのか
放送されている番組は1番組60秒の短尺番組。
番組と広告(CM)で構成される20分を1ロールとし、始発から終電まで繰り返し放映されています。
さらに、番組も一週間ずつ、毎週月曜日に新しいものを更新。(一部の番組は隔週更新)
2024年10月に開局後半年を迎えましたが、このタイミングで番組改変を行い、13番組中6番組を新タイトルに変えました。
さらに午前と午後で一部の番組を切り替えて放送するなど、より電車内でコンテンツを楽しめるように、乗客が新しい番組にリーチできるように、工夫されています。
2024年11月現在に放送されている番組は
- 『ヒカキンからの挑戦状』…ヒカキンが乗客に様々なチャレンジを仕掛けていくバラエティ番組
- 『チョコプラEX』…芸人のチョコレートプラネットが「サイレントな笑い」に果敢に挑戦する番組
- 『サイレンタリー』…「サイレント」+「ドキュメンタリー」=「サイレンタリー」/無音のドキュメンタリー番組
- 『ココ、食べたかったんです!~芸能人お忍びグルメ~』…芸能人がお店にお忍びで訪れるグルメ番組。
- 『Rebeauty by @cosme(レビューティー バイ アットコスメ)』…「@cosme」とのコラボ番組。「@cosmeクチコミランキング」と商品情報紹介する番組。
といった番組です。
電車内での放送というのもあり、すべての番組が「無音」であることが大きな特徴で、
無音でどこまで番組コンテンツを楽しんでもらえるか、というところがjekiの新しい挑戦と言えるでしょう。
無音のお笑い、というのは今までもありましたし、もちろん面白いのですが、
以外にもサイレンタリーも人気番組の一つなんだとか。
巷ではショートドラマも流行り始めていますが、「短尺であること」がこれからますます流行していきそうな予感です。
タイパ・コスパが重視されつつあるのでしょうね。
視聴者層
TRAIN TVの掲出路線は
- 山手線
- 中央線快速
- 京浜東北線・根岸線
- 京葉線
- 埼京線
- 横浜線
- 南武線
- 常磐線各駅停車
- 中央線・総武線各駅停車
- 横須賀線・総武線快速
- ゆりかもめ
首都圏で通勤に使われる電車がメインとなっています。
当該路線利用者は週にのべ8,400万人(jeki調べ)。
接触者は多くが若年層。
電車で移動する必要のある世代であり、通勤通学で電車を利用する人がメインターゲットとなるでしょう。
広告出稿料
TRAIN TVの広告出稿料は、
- 全線セット…1週間/15秒で6,000,000円
- E235セット…1週間/15秒で3,500,000円
となっています。
さらに、番組の中に自然に溶け込ませる形で出稿をすることができる、「番組形式広告コンテンツ」もあります。
番組の中で企業の紹介をしたり、商品の紹介をしたり、といったことができるプランですね。
この場合は全線セットのみで、1クール(13週間)/60秒が100,000,000円となっています。
通勤通学をする世代に、とにかく認知度を飛躍的に高めたい、という場合はこういった広告の掲出の仕方良いかもしれません。
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