最近の情報番組では、街の人にテレビインタビューするものが多くなってきましたが、特に多いのが女性へのテレビインタビュー、中でもシニア世代へのインタビューです。
見ていても楽しいシニア世代のテレビインタビューについて札幌のスタッフに聞きました。
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テレビインタビューに答えてくれやすいシニア女性
最近の人気はシニア女性達へのテレビインタビュー。
シニア女性達へのテレビインタビューが多い理由のは、
- リアクションが大きめでおもしろいこと
- 答えてくれる人が比較的多い
というところかなと思います。
ただシニア女性だからなんでも答えてくれるわけではありません。
テレビインタビューに答えてくれやすい質問
まずシニアの女性達は健康関係のインタビューにはよく答えてくれます。
健康については自分でも気にかけている人が多いので、いちから説明しなくてもすぐに理解してくれるのでやりやすいです。
- どんなものをよく食べているか
- 健康のために何をしているか
- よく歩いているとか、スポーツをしているとか
そんな話題だと答えてくれます。
時には逆に向こうから健康について諭されることも。
「テレビはもっと健康のことやった方がいいわ」「視聴率とれるわよ」といわれることがあるんですね。
そもそもシニアの女性達はテレビをよく見ているので、反応が早いです。
番組名を言うと、「あー、その番組知ってる、見たことあるわ」となることが多く、一から番組の説明、インタビューの趣旨を説明せずに済むので楽なのです。
あと旦那さんの話ですね。
大体は悪口から始まるんですが、テレビを気にしてなのかどうなのか、最終的には「そうはいってもキライじゃないのよ」という人が意外に多いんですよね。
シニア女性へのテレビインタビューで気をつけること
シニア女性達の場合多いのは、いったんテレビインタビューに答えてくれたものの、あとで何かを言ってくる場合があります。
娘が見てダメと怒るかもしれないと心配してあとで言ってくる人もいます。
そういう事を言ってきそうな人にはインタビューの際に連絡先、名刺を渡すようにしています。
おもしろいと思う話をしてくれた時も、気をつけないとダメかなと感じる時は同様にインタビューの際に名刺を渡しています。
実際より年齢は低めの設定にしておく
シニア女性達にテレビインタビューする時は別のことにも気を遣っています。
最近は見た目が実際より若い人が増えたので、60代だと思って声をかけると70代だったりして驚くことも多いです。
逆に見た目より年を取っている人もいるのでそこは注意が必要です。
だから本当は60代以上に話を聞きたくても、「50代以上の方にお聞きしているんです」と言ったりするんですね。
見た目より年を取っていた場合はいいのですが、逆の場合は失礼になってしまいますから。
だから、低めに言っておけばあまり失礼になることはないです。
皆さんに年齢は聞きますから。
シニア女性達の話の問題点
シニア女性達の特徴として困ったこともあります。
シニア女性達にテレビインタビューするとたくさん語ってくれる人が多いのは助かるのですが、話がすぐに脱線したり、枝分かれすることが多いのが問題点なんですね。
インタビューで聞きたいことからどんどんずれていくんです。
少ないONでいい時はいいのですが、多くとりたい時は枝別れした話を戻すのに苦労することもあります。
ONについて詳しくはこちら:ニュース番組の作り方[ON]をどうやって使うか
テレビインタビューは大体一人当たり10分程度で聞くようにしています。
10分以上になると札幌の場合特に冬は寒いので嫌がられます。
だから、10分の中で面白いものがでてくるといいのですが、特に質問の幅が大きい場合は、面白い話が出るか出ないかはわかりません。
まして話が枝分かれしていくと時間だけが経ってしまうわけです。
時間があまりないけどもう少しあれば面白いものが出るかな、と思う時には連絡先を聞いておくようにしています。
テレビインタビューされる女性達の傾向
女性達は比較的男性に比べるとテレビインタビューした時に話をしてくれます。
女性のインタビューする時のコツをお話ししたいと思います。
テレビインタビューする場所
テレビインタビューする場所としては札幌駅地下の歩行空間やアリオという商業施設はよく行きます。
これらの場所はの特徴としては比較的にきれいな格好をしている女性達が多い、ということです。
ランチに行くとかショッピングに行くとかなんでしょうね。
だから若い人もだけど、年をとった女性達も年齢の割りに皆ちゃんとしている。
その中でテレビインタビューの狙い目は派手めな色の服を着たおばあちゃん。
差し色が強めの人や帽子をかぶった人、毛皮を着た人など。
そういうおばあちゃんは多分主張がしっかりしている方なのでインタビューを受けるとたくさんお話をしてくださる方が多いです。
また、札幌の地下歩行空間の場所は冬場も雪の心配が無いので実はウォーキングに使っている人がいるんです。
そんな人たちは周りをキョロキョロしながら歩いていることが多いですね。
そういう人は時間がある人なので、テレビインタビューにも答えてくれやすいです。
テレビインタビューを避ける人
マスクをしている女性にはテレビインタビューを避ける人が多いので声をかけないようにしています。
マスクをしている女性達は、メイクをしていない場合が多いんですね。
そんな人はテレビインタビューをいやがるので、断られる可能性が高いんです。
歩くスピードが速い人にも声をかけないようにしています。
ただし、先述したウォーキングだろう、という人は別です。
面白い話を引き出すコツ
テレビインタビューで面白い話を引き出すために、「他にはこういう声もあったんですけど、あなたはどうですか?」と呼び水のように聞くと話してくれたりします。
めちゃくちゃたくさん聞いていてその中の一人なんです、という感じに思ってもらうと、話しやすいようです。
ちょっとしたインタビューのコツでしょうか。
どうしてもテレビに映る、となると恥ずかしかったり緊張してしまう人が多いですが、
たくさんインタビューされている中の一人だ、という意識があると少し話しやすくなるようです。
テレビインタビューをする時間
主婦をはじめとして中高年の女性達は全般に夕方5時から6時は急いでいる人が多く、そういう流れの中ではあまりテレビインタビューの声をかけないようにしています。
またお昼時もオフィスから出てくる人が多く、急いでお昼を食べて戻る人たちの流れは早いので声をかけてもあまり答えてもらえないです。
社員証を首からぶらさげた人には声をかけないです。大抵急いでますから。
テレビインタビューでシニア世代の女性達を狙うなら、午前中か午後の1時から3時の間の比較的ゆったりした流れの時でしょうか。
若い人なら午前と昼時は避けて夕方帰る人にお願いしたりすると答えてくれます。
札幌の場合はやはり地下の歩行空間が多いですね。
テレビインタビューをしていて怒られたことはないけど、前にもインタビューを受けて嫌だった、と言われたことはあります。
そんなときは無理強いしないです。
嫌がっている人にインタビューしてもいい話はきけませんから。
冬は地下歩行空間によく行きますが、夏は大通公園にもいきます。
外の方が気持ちがオープンになって、本当はよく話してくれるんですよね。
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テレビインタビューの大変さ
テレビインタビューで最近は素人さんにお話を聞く番組が本当に増えてきていますよよね。
実はテレビ慣れしている芸能人が話す話を聞くよりも、テレビ慣れしていない素人さんのお話の方が、親近感を感じることができるし面白いような気がします。
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ただ、インタビューもテレビの本放送では面白い話が編集されていっぱい出ていますが、
1日では到底撮り切れなくて、なかなか面白い話を引き出すことができない、ということもたくさんあり、とても難しいところなのです。
何人も何人もインタビューさせてもらっても、なかなかテレビで使えるような素材が集まらないこともたくさんあります。
普段何気なく見ているテレビインタビューですが、とてつもなく苦労して作られた番組なんですよ。
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では今日はこのあたりで。