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テレビ番組の制作期間はどれくらいかかるもの?

テレビ番組の制作期間
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テレビ番組の制作がどれくらいの期間かかるかご存知でしょうか?

 

短い数分の番組ならすぐできるだろう、と思っている方も多いようですが、

実はテレビ番組の制作にはかなり時間がかかるものなのです。

 

2時間の特番の場合だと、3か月以上かかることもあります。

企画の段階からですと、半年や1年かかることだってあります。

 

今回は2時間特番を例にどのくらい制作期間がかかるのか追ってみましょう。

 

企画が通った!リサーチを始めてから取材先決定まで

 

まずはテレビ局へ企画を持ち込むところからスタートです。

各局、さまざまな時間帯や枠で募集がかけられています。

 

局側から関心をもたれた企画は、実際にどんな映像が撮れるのか、制作スケジュールや予算について話し合いの場が持たれます。

 

  • 企画の内容
  • 納品までのスケジュール
  • 予算

の3つが揃って、妥当だと判断されればGOサインが出ます。

 

GOが出たら、改めて取材先を探すリサーチをしていきます。

 

企画書の段階では、取材先が確定していることは稀ですので、ここから取材交渉も含めてリサーチをしていきます。

 

リサーチは専門のリサーチャーに発注することもありますし、ADやディレクターが自ら動くときもあります。

 

リサーチの進捗状況はディレクターやプロデューサーに日々報告しながら、全体打ち合わせを週に1,2回します。

 

大体このリサーチ期間が1か月。

 

あらかたネタが集まったら、ロケハンをして構成を立てていきます。

 

ロケハンと構成、ロケの準備で1か月程度かかります。

つまり、ロケまでに2か月程度かかります。

関連記事:できるADのリサーチ方法とは

 

ロケの期間

 

ロケは、2時間特番の場合、10回ほどENGロケに出ていると思います。

 

ENGというのは、ロケの体制のことで、

  • カメラ機材
  • 照明
  • 音声機材

と、それに伴う、人材のチームのことをいいます。

今はカメラマンと音声さんの二人体制のところが多いです。

 

複数のタレントさんが動くロケの場合は、ENGが2班体制3班体制になることもあります。

タレントさんが一人あるいは、二人でしたら、ENGは1班で、

ロケの人員は、

  • プロデューサー
  • ディレクター
  • AD
  • カメラマン
  • 音声
  • ドライバー

の6人程度。

 

タレントさんが5人くらい出るようなロケだと、ENG体制は2班とハンディの小さいカメラが1班。

 

  • プロデューサー
  • ディレクター2人
  • AD2人
  • カメラマンが3人
  • 音声2人
  • ドライバー

さらにメイクさんやスタイリストさんがつく場合もあり、現場のスタッフは10人以上になります。

ENGが10~15班ほど出ていることが多いと思います。

 

ロケが10日間としても、地方の場合ですと、移動だけで1日かかったり、ロケ前のダンドリや打ち合わせで前日にディレクターが現地に入ることがありますし、

取材先に火急のことや予想外のことが起きたり、天気が悪くなったりでロケが延期になることもあります。

 

ロケだけで1か月程度はかかります。

1か月もかけられない場合は、ディレクターを複数名投入して、同時進行で進めます。

関連記事:テレビ番組ロケの現場はどんな雰囲気?同行の際、注意する事とは?

 

ロケで撮影した映像を2時間に編集する作業

 

だいたいロケでは、朝9時ころから暗くなるころまで撮影します。

1日に8時間から10時間程度撮影します。

 

8~10時間カメラを回しっぱなしではなく、ダンドリの確認や、撮影の準備、食事や休憩も挟みますから、

1回のロケで収録する時間は4時間から6時間程度。

 

ロケは10~15回ほど出るので、単純計算しても、映像素材は60時間くらいになります。

 

60時間の素材を、2時間にまとめる作業が編集です。

2週間ほどかけて、2時間にまとめていきます。

関連記事:テレビの編集の仕事はどんなことをやるのか

 

プレビューしてからの、修正

 

編集をはじめて約2週間程度で、1回目のプレビューをします。

プレビューというのは編集したものをスタッフが集まって見てみて、修正点を挙げる作業です。

プレビューは3回ほど。

 

局のプロデューサーや番組プロデューサーも見て、わかりづらいところが指摘されていきます。

 

それを反映して、修正したり、資料を探して挿入したり、時にはさらに追加で撮影しに行ったりします。

 

1回目のプレビューから、3回目のプレビューまで、約10日間くらい。

CGやイラストなどの発注もあり、編集期間はトータルで、約1か月くらいかかります。

関連記事:映像編集の仕事に向いてる人とは?どんな所で働けるの?

 

本編集とMA

 

全ての素材が揃ったら、スタジオで本編集に取り掛かります。

 

編集ソフトが進化して、最近はかなりの精度の編集ができるようになりました。

ディレクターがパソコンでテロップを入れたり、画像加工もするようになりましたが、そこまでディレクターに求めるには、ディレクターの負担も大きいですし、拘束時間も長くなってしまいます。

 

放送用の信号を入れたり、番組によってはフォーマットが決まっていたりしますので、プロの編集マンに任せたほうが安心です。

本編集は2日から3日程度。

 

そして、ナレーション原稿を作成し、音楽を選定してもらいます。

 

本編集終わりから、1週間後くらいに音関係の作業をするMAをします。

1日で音楽とナレーションを入れて、2日目は音の処理やミックスをしていきますので、この作業も2日かかります。

 

本編集が始まって、MAまで、約10日。

MAが終了したら納品ですが、情報の確認や文字の間違いをチェックされます。

 

直しの指定がくれば、直さなくてはなりません。

直しまで1週間くらい見ておく必要があります。

 

簡単にではありますが、まとめると

  • リサーチに1か月
  • ロケハンからロケの準備に1か月
  • ロケで1か月
  • 編集で1か月
  • 仕上げで2週間

大体4か月半くらいかかります。

 

短い期間で仕上げるには、制作チームの編成を大きくして対応します。

専任のリサーチャーを5,6人投入したり、取材チームを3班体制にするなど。そうすると、制作期間を2か月~3か月に短縮させることができます。  

関連記事:テレビリサーチャーの仕事内容

 

弊社ライズプランニングでは実際にテレビ局で番組制作のお仕事をしていただけるアシスタントディレクターの方を募集しています。

 

今回は2時間の特番の場合を例に番組制作のお話をさせていただきましたが

現在は情報、報道番組を中心にテレビ局内で番組制作に携わっていただくお仕事をお願いしています。

 

ご興味がございましたら下記フォームよりエントリーしてください。

関連記事:テレビ番組制作会社に入るなら、最初は報道か情報番組がいい理由

 

では今日はこのあたりで。

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テレビ制作歴25年。テレビの業界の内側と、テレビ番組の裏側をわかりやすく発信していきます。


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