テレビ業界の裏話 PR

バラエティ番組の制作期間は1ヶ月以上!制作する流れも紹介。

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

ゴールデンタイムや深夜に放送されているバラエティ番組。

 

バラエティ番組を作りたい!というテレビ業界志望の方はやはり多いです。

 

今回はバラエティ番組がどんな風に作られているのか?そして、どれくらいの期間をかけられているのか?ということを紹介していきたいと思います。

 

バラエティ番組の種類

 

番組の構成で分けると、バラエティ番組には3種類あります。

 

①スタジオ収録のみ、あるいは、スタジオでの展開が多い番組

 

司会(MC)がいて、ゲストが訪れるトーク番組や、芸人が芸を披露する番組です。

 

例えば

  • 「しゃべくり007」
  • 「明石家電視台」
  • 「さま~ず さま~ず」
  • 「アメトーク」
  • 「マツコの知らない世界」

などですね。

 

全てスタジオのみか、VTRをスタジオで見つつ展開させていくようなバラエティ番組です。

 

②VTRのみ、あるいはVTRがメインでスタジオが少ない番組

 

スタジオがないか、あってもVTRを見て感想やスタジオでリアクションをとっているような番組です。

例えば

  • 「出川哲朗の充電させてもらえませんか」
  • 「こんなところにポツンと一軒家」
  • 「帰れマンデー見っけ隊」
  • 「陸海空 地球征服するなんて」
  • 「夜の巷を徘徊する」
  • 「家、ついていってイイですか?」

 

これらのバラエティ番組はスタジオはあっても、ワイプがほとんどです。

関連記事:テレビのテロップって何?どうやって作られてるの?

 

③スタジオとVTRが半々の番組

 

  • 「人生がかわる!1分間の深イイ話」
  • 「世界の果てまでイッテQ」
  • 「水曜日のダウンタウン」
  • 「月曜から夜更かし」
  • 「何コレ珍百景」
  • 「巷の噺」
  • 「開運!なんでも鑑定団」

などなど

これらのバラエティ番組はスタジオとVTRがバランスよく構成されていると思います。

 

ざっと思いついた限りでも、これだけ出て来ました。

スタジオだけの番組よりも、多少ともVTRがある番組が多いんですね。

関連記事:バラエティ番組のADの仕事

 

バラエティ番組制作の流れとかかっている時間

 

制作の流れは、3ステップです。

  1. 準備 (テーマ決め・リサーチ・撮影準備)
  2. VTR撮影・スタジオ収録
  3. 仕上げ (編集・MA)

 

この流れのなかで一番の山場は、MCやタレントさん、ゲストさんが揃うスタジオ収録です。

VTRものの番組ですと、メインのタレントさんが登場するところの撮影がそれに当たります。

 

スタジオ収録の場合

 

スタジオ部分の収録は、1日がかり。

バラエティ番組でMCをしているタレントさんは売れっ子さんが多いので、スケジュールをおさえるのが大変です。

 

スタジオのセットは収録するたびに組み立てたり、ばらしたりして、

収録がないときは倉庫に収納しておきます。

 

スタジオではカメラだけでも4、5台ありますから、撮影技術スタッフだけで20~30名。

 

スタジオ収録はとにかく予算がかかりますから、ほとんどの場合、1日に2本撮りで放送2回分を1日で収録します。

 

VTRの場合

 

VTRの場合ですと、タレントさんが出ているところは、1日から2日間で撮影します。

 

タレントさんが出ていないところ、絡んでいないところは後から別撮りに(インサート撮りに)行きます。

 

VTR収録ものの場合は、タレントさんのいるメイン撮影が2日間程度タレント以外のところ2日間程度で合計4日間ほどかけています。

 

こういう番組の場合、

  1. 準備に2~3週間
  2. 撮影に4日間ほど
  3. 仕上げに約2週間

で、1時間番組を1本仕上げるのに、1か月から1か月半くらいかかります。

 

これらは、VTRの部分もタレントが出ている場合の期間です。

 

一般の方を取材してVTRにまとめて、それをスタジオのタレントさんに見せるというスタイルもあります。

 

例えば

  • 「家、ついていってイイですか?」
  • 「YOUは何しにニッポンへ」

など。

 

これらは一般の方を取材させていただいてVTRにまとめなければなりません。

 

現地や路上で張り込んで、ひたすら声をかけて、取材交渉して、納得いただいたら撮影させていただきます。

 

こう書くと「予算かけていないなあ」なんて思われてしまうかもしれませんが…どのくらい期間がかかるのでしょうか。

「YOUは何しにニッポンへ」の番組ホームぺージを拝見しますと…

1日に3班出て、一班につき、声をかけるのは、40~50組。つまり、1日に100~150組のYOUに声をかけても、取れ高が0の場合もある。

一回の放送で、取材するYOUは300組以上。密着ロケをしても、オンエアできるのは、そのうち、10組程度。

なんだそうです。

これはスタートしたころの情報ですので、今ではどんなYOUにどう声をかけたら密着できるのか、というノウハウがある程度蓄積されていそうです。

 

1日3班体制で取材に出て、3日かけてネタが集まり

さらに密着取材をさせてもらうのが1日から2日間程度。

 

1回の放送で3ネタか4ネタとすると、3班体制×3日で延べ9日間+密着5日間ほどで、14日間かかっているということになります。

 

こうした番組の場合の流れは

  1. 撮影 (14日間)
  2. VTR用編集(約1週間)
  3. スタジオ収録(1日)
  4. 1本化する (VTRとスタジオを合わせて尺調整する)約1週間

というステップになります。

 

この場合も、1本つくるのに、1か月ほどかかると考えられます。

バラエティ番組は1本制作するのに、1か月から1か月半くらいかかっているのです。

 

1本作るのにそんなに長い時間かけているのに、放送されるのは約1時間。

テレビ番組ってすごい時間と人が関わって作られているんですね。

関連記事:番組制作の企画書はどんな内容が書いてあるの?

ABOUT ME
imacharin
テレビ制作歴25年。テレビの業界の内側と、テレビ番組の裏側をわかりやすく発信していきます。


LINE@」からテレビ業界に関する質問を受け付けています。

友だち追加







    テレビ業界への転職を検討している新卒でテレビ業界へ就職したいテレビ業界に関するご質問全般