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テレビ業界の裏話

テレビ業界の仕事:いつADからディレクターになれるの?

ADさんからの質問で多いのが、いつディレクターになれる(昇格できる)んでしょうか?というもの。

番組の中で「ディレクターの仕事」をすでに任されているのに、プロデューサーからは何も言われないんです、と言うのです。

たとえばある男性は、ADとして3年ほど経験を積んでいて、自分でリサーチをして、企画も提案している。

ロケにも出るし、編集もやっているようです。でも彼は、評価されていない気がする、となんとなく不満のようです。

ある程度の年数、ADとして働き、テレビ番組制作について理解し、ひと通り仕事ができるようになれば、即、ディレクターになれるのでしょうか──?

        ディレクターの仕事・役割のいろいろ

まず、彼が担当している情報番組は、いろいろなコーナーで構成されています。

スタジオでMC(司会者やキャスター)とコメンテーターがやりとりするところ、街なかでレポーターや記者が生中継するコーナー、天気予報のコーナー、取材してきた映像を構成しナレーションを入れるVTRの企画ものコーナー、スポーツやニュースのコーナー、芸能の話題をとりあげるコーナー、生活情報のコーナー、などなど。

そんなコーナーがたくさんある中、ひと口にディレクターといっても、いろいろな役割があります。

生放送のスタジオを仕切るフロアディレクター、サブと呼ばれる調整室で、全体を取り仕切るチーフディレクター、中継の現場を仕切る中継ディレクター、VTRを制作するディレクター……。

       ADとディレクターの違い

彼は、企画VTRのコーナーは、まあディレクターもやらせてあげられるかな、というレベルで、ほかの部分では、まだ未知数なところがあるかもしれません。
もしかすると、本人はディレクターとして仕事をしていると思っていても、実は、周りの人たちがそれとなくフォローしているのかもしれません。プロデューサーにしても、カメラマンにしても、番組制作現場の人たちが、まだまだ彼一人には任せられないな、と感じている可能性があります。

番組というのは、一人でどんなに頑張っても、いい作品はできません。

映像のプロ、音声のプロ、音響効果のプロ、ナレーションのプロ、それぞれのプロが集まってその力を最大限に発揮させる、プロたちをよりよい方向へ導く、そういう手腕も必要なんです。

プロデューサーは、ADを評価するとき、課せられた仕事を正確にするということに加え、周りの人とどのようにコミュニケーションしているかということも見ています。

      ディレクターになる(なれる)日は突然やってくる

中には、演出家としての評価はさほどでもないけれど、ディレクターとしての仕事は途切れないという人もいます。

時にはわがままな、時には主張が激しい、時には何を求めているかよくわからない、出演者も含めたそんな様々なプロたちを、誰をも不機嫌にさせず、丸く収めることができるので現場に呼ばれるという人もいます。

それはディレクターとしてすばらしい能力を持っているということ。

スタジオや、番組の制作現場にいるたくさんの人たちが時間に追われて、なんとなく空気がとげとげしていても、その場の雰囲気を整えて仕事を進められるというのは、貴重な能力です。

まあ、いつディレクターになれるのかといえば、プロデューサーが認めたときです。

そして、ディレクターになれるときっていうのは、ある日突然やってきます。

「今回の、この企画のディレクターは、●●さんね」なんて、突然、しかも飄々とご指名されるものです。
プロデューサーからディレクターとして指名されたときがディレクターデビュー。ADは、誰もがその日……ディレクターになれる日を目指して頑張っているといっても過言ではありません。

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テレビ制作歴25年。テレビの業界の内側と、テレビ番組の裏側をわかりやすく発信していきます。


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