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テレビショッピングの効果は本当にあるのか?

テレビショッピングの効果
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弊社ライズアドバートは広告代理店なので「テレビショッピングをやりたいんですが……」という電話がよくかかってきます。

どれくらい売れるんでしょうか?」とか、「どうしたらいいんでしょうか?」という漠然としたご質問もありますが、

テレビショッピングの見せ方、作り方、実はいろいろあるんです。ここではそんなお話を。

 

テレビショッピングでよく売れる価格帯

 

テレビショッピングではどんな商品がよく売れているのでしょうか。これって実は価格によっても違うものなんですよね。

価格帯でいうと数千円、特に5000円以内の商品がよく売れるようです。

 

主婦が自由に使えるお金の範囲ということでしょう。

 

5000円以内なら自分で勝手に買っちゃおう、別に家族に言うこともないし。これが8000円となると一瞬戸惑いがでるものです。

夫に悪いかしら、相談しようか、まあでもこれくらいならいいか等。

1万円を超えるとさすがにポン!と買うのは気が引ける。やっぱり相談してから買おうかしら。

とまあこんな感じでしょうか。

みなさん家計のやりくりは苦労しますよね。

 

テレビショッピングの効果を考える時に大切な事は、視聴者側の目線に徹底的に立つという事なんですよね。

テレビの前に座っている主婦をリアルに思い浮かべる事が出来るのか?

 

そして、その人たちはどんなものを求め、どんな価格帯であれば買いたいと思うのか?という事を徹底的に考える必要性があるのです。

関連記事:売れるCMを作るためにはターゲットの設定が重要

 

テレビショッピングの方式

 

テレビショッピングには

という二つの方式があります。

それぞれ少し解説してみたいと思います。

 

・キャラバン方式

 

テレビショッピングと聞くとどんなものが浮かぶでしょうか。

スタジオでタレントさんと司会者みたいな人がいて、

「さあ皆さん!今日ご紹介するのは忙しい奥様のための、布団クリーナー!」
「あら、いいわねえ、便利そうだわ」
「そうなんです、布団のホコリは気になりますよね」
「気になる気になる!でも高いんでしょう?」
「それが今回は思い切って○○円なんです」
「えーーー!!うっそー!」

 

こんなお決まりの会話をしながら次々と商品を紹介していくテレビショッピング番組。

たいていのチャンネルでやっていますね(NHKはやってませんが)。

私もたまたまテレビショッピングを見ると「ん・・?安い!」思わず買ってしまいたくなることもあります

そんな購買心をそそる番組創りになっています

これは広告的には「キャラバン方式」と言われるもので、主にテレビショッピング専門の会社が、スタジオの手配から、タレントさん、構成、演出など全部やってくれるものです。

ただ、これに関しては協賛金を払うやり方、払わないやり方、商品を前もってすべて納入する、しないなど、取引の方法は1つではありませんので確認が必要です。

また、どんな商品でもできるかというとそうではありません。

テレビショッピングをやっている会社側も売れなくては困るので、そこは選定されます。

何より、「売り切れごめん」は放送の信用にもかかわるのでありえないことです。

なのでちょっと在庫があるからテレビショッピングで売りたい、という程度だとはっきり言って無理でしょう。

きちんと在庫もあり、量産できる、または搬入経路がしっかりしていることが必要です。

 

テレビショッピングの効果を考えるだけではなく、たくさん売れた時にきちんと対応出来るのか?という事を考える必要性がありますし、

きちんとした在庫管理が必須条件になります。

 

そこらへんも広告代理店と相談しつつやっていくのが良いでしょう。

関連記事:女性向けの宣伝広告を出す時に注意したいこと

 

・インフォマーシャル方式

 

また、一つの商品だけをドキュメンタリー方式などで紹介する方法もあります。

「インフォマーシャル方式」などとよんだりしますが、バラエティ番組形式にしてタレントさんとかレポータさんが新しいお店を訪問したり、

またドキュメンタリー調ですと、新商品を、作り方の苦労から始まって、見ている人に「いいものだなあ」と感心してもらう創りになるようにするわけです。

テレビ局の中にはこのインフォマーシャル枠なるものを番組表の編成の中に設けていて

「取材して編集して、放送までして全部含めて〇〇円」というパック商品のような枠を設けているところもあります。

これは意外にお得だと私は思います。プロが来てくれて取材していい感じで編集してくれるんですから。

ただ、これもどんな商品でもできるかというと、そうでもありません。

インフォマーシャルというだけあって、新しい試みの末に生まれた商品なんかはいいですね。

ドキュメンタリーになりやすいです。

チョコレートの新製品が出たというだけでは、興味を持たない人がほとんどだと思いますが、ドキュメンタリー形式になっていると、

 

人は買いたくなるものですよね?ストーリーでモノを買うのが購買者なのです。

ここは広告代理店をやっていて、思うところですね。

 

また、こういう枠はテレビ局的に言うとドラマなどと違い、融通が利くので他の番組にすり替わってしまうこともあるようで・・。

そのせいか、あまり大きく言わないですね。

関連記事:テレビCMとパブリシティ

 

生番組内のテレビショッピング

 

その他、朝の情報生番組の中で急にレポーターさんが歯磨きの宣伝をしたり、洗剤の宣伝をしたりするシーンがありますよね。

あれは生コマーシャルといいます。テレビショッピングのひとつと言えるでしょう。

 

こんな風にやり方は実に様々です。

と言っても、大体はテレビ局側でこんなこと出来ますよ、という感じで決めているし、テレビ局によってやり方も時間も様々。

 

実際には生コマーシャルだけを単発でやることは少なく、CMをたくさん打ってくれる企業にプラスでやっている場合が多いようです。

いずれにしてもテレショップをしたい側としては、何がどうなっているのかわかりにくいのは事実です。

よく電話で問い合わせしてくださる会社の方が、「すみません、初めてで何もわからないのですが…」とおっしゃるのですが、はっきり言ってわからないのが当然だし普通だと思います。

わからないからと言って、恥ずかしいわけではありませんし、そこで突っぱねてしまうような広告代理店であれば、

そういった代理店は使うのを控えた方が良いのです。

関連記事:初めてテレビコマーシャルをやる時のCMの作り方

 

長いCMをテレビショッピングにしてしまう

 

テレビCMは基本は15秒です。(ちなみにラジオの場合は基本20秒)

ただ、1分とか5分でもいいんですね。

 

とある化粧品会社が「無料サンプルをお届けします、お電話は0120…」とか

「毎日一本健康家族!お求めはいますぐ、お電話は0120…」とか

そんな類のCMをご覧になったことがあると思います。

 

15秒だと商品の説明から電話番号まで言うのは、はっきりいって無理がありますが1分ならそれも可能。

 

1分って意外と長いんです。様々なことを盛り込めます。

最後に電話番号(0120…)を入れればこれもテレビショッピングになるわけです。

健康食品なんかによく見られますね。

 

このやり方の良いところはCMを打ちたい会社の都合に合わせることができる点。

どんなCMにするか、何を言うかを決められるのはもちろんのこと、

例えば、何月に1分のテレショップCMを数回から数十回流してみるという具合に、あまり費用をかけずにやってみて反応をみてみる、ということができます。

 

電話がどれくらいかかってくるのか、どれくらい売れるのか、その反応をみて、その後の対策を立てていくことができます。

 

よく「先着100名様!限定!いますぐお電話を」なんていうのも見かけますよね。

 

これは安いからたくさんは売れないよ、というメッセージにも聞こえますが、実は在庫が100個あるからそれを売りたい、という場合にも使える言葉です。

 

テレビショッピングでいくつ売れるかはやってみないとわかりませんからね。

売れなくても困るけど、売れすぎて在庫がなくなっても困ります。そんな時は数を限定した方が無難とも言えるわけです。

 

と、こんな具合に売る側の都合に合わせることができるのがこのやり方の良いところではないでしょうか。

この場合CMを作らなければなりませんが、一度作れば何度も使いまわしができます。

うまくいくようなら別の日に流したり、また別のテレビ局で流してみるのもいいですよね。いろいろ工夫ができるわけです。

関連記事:広告代理店が解説するテレビCM放映のやり方

 

コピーライターの力による効果

 

一つの商品を4分から5分という時間をかけて紹介する場合は、必ず「台本」があります。

あるテレビショッピングの話ですがそこでは数人のコピーライターさんが順番に台本を担当していました。

コピーライターさんとは台本を書く人です。その中の一人の文章(台本)は天才的でした。

 

彼が担当した商品はどれもこれも、必ずものすごい反響で売れていったのです。

当時、大ヒットの目安は番組終了から30分間でした。

何台もの電話が鳴りっぱなしで、30分経っても話し中で繋がらない状態だとヒット商品といわれていました。

 

そして彼が台本を書いた商品は、どんな商品でも必ず電話が鳴り止まなかったのです。

何が違ったのでしょうか。

 

例えば、エメラルドのネックレスの場合、普通なら「こんな上等で美しいエメラルドが、なんとこんなに安いんです!」とアピールするのがまあ一般的なやり方です。

 

でも、彼の場合はちょっと違っていました。

エメラルドは通常、内部に傷を持っていることが多く、石がもろいので職人泣かせの宝石です。

 

それを職人さんがいかに苦労して素晴らしい輝きをを作り出していくのか、その苦労に重点をおきました。

またその宝石をクレオパトラの歴史性とからめるなど、買う人の知的欲求もくすぐる内容でした。

 

彼の手にかかるとすべての商品が輝いて見えたんですね。

商品にストーリーが生まれるというのでしょうか。

このように、テレビショッピングには実はこういう影の力が強く大きく影響することがあるのです。

関連記事:商品の魅力を引き出すことができるテレビCMとは

 

今回はテレビショッピングの裏側についてお話ししてみました。

CMをたくさん打つよりも、テレビショッピングで十分な時間を確保して商品の解説をする、というのはそこにストーリーも生まれやすく、かなり効果的な方法です。

 

弊社ライズアドバートではお客様の予算に合わせた内容でご提案させていただきますので

テレビでのCM、テレビショッピングをお考えの方はお気軽に下記フォームよりお問い合わせください。また、チャットからもお問い合わせ可能です。

 

では今日はこのあたりで。

関連記事:CM予算はどうやって決めるべきか

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