効果的なCM用体験談の聞き方
CMを見ているとしばしば「私も使ってみました」という体験談が紹介されていることがあります。
今回はそんな体験談について、体験談はどんな効果があるのか、またどんなことを聞くのが良いのか、そしてCMで使用する場合の注意点などについて書いてみたいと思います。
体験談はなぜ使われるのか、メリット
そもそも体験談というのはなぜ使われてどんなメリットがあるのかというと、最も大きいのは、
実際に使っている人がいる、その人の声を聞くことができるという安心感でしょう。
そもそも購買に最も効果があるといわれるのは、知っている人の口コミ情報なのですが、それに近い効果が体験談ということです。
その他にも自分と同じ悩みを持っているという共感を得ることができるというメリットですね。
またCMする側にとっては、薬事法関連でなかなか言えないことを体験談で感じてもらう、というメリットもあります。
これらの裏には購入する側の
- 失敗したくない
- 騙されたくない
- 無駄にしたくない
というような防衛反応があるといわれます。
体験談はこれらの気持ちを和らげて購買意欲をもってもらうメリットがあると言えるでしょう。
一般的にサプリメントなどがこの手法でよくCMを行っています。
実際に使ったことがある人が登場して感想を述べていますね。
なぜサプリメントにこれほど体験談が多いのかというのは、日本の広告業界の特徴も一つの原因だとおもわれ、他の企業と同じようにやるという不思議な風潮があるからではないかと思っています。
実際にはCMは同じようにやるより独自性があるほうが良いと思うのですが、
CMをするのは会社であっても担当者は人ですから、他と同じにしたい、失敗したくないという共感、安心作用が働いていると言ってもいいかもしれません。
体験談の手法はサプリメントに限らず、例えば、
- 趣味
- 遊び
- 学び
- スポーツ
- 料理
- 旅行
- 婚活
など様々な分野でももっと活用してよいのではないでしょうか。
サプリメントは体験談が当たり前になりすぎている感があるのに対し、それ以外の商品であれば新鮮味もあり、それがメリットになると思います。
またテレビという、メジャーな媒体での発言ということで、商品に対する信頼性は、やはり高くなります。
テレビでやっているのだからおかしなものではないでしょうという基本的な信用です。
確かにテレビCMは放送までに厳しい考査がありますから、その点は安心要素になっていると思います。
関連記事:CMの表現考査とは?放送する映像を作る時に知っておきたいこと
体験談のデメリット
とはいえ、体験談にもデメリットがあります。それは
- 知っている人の体験談ではないのでので信憑性に欠ける
- CMは良い体験談しかいえない
- ネットは多くの人の体験談が載っているがCMは一人または少数である
- 嘘っぽく聞こえる、話を盛っているのではないかと思う
- CMの時間が長くなってしまう
など。
特に最近はネットで一般の人のコメントが多く寄せられているため、きれいに作られすぎているCM体験談に、作られた感じを持ってしまうのはしかたないかもしれません。
またCMの時間が長くなってしまうことについては、通常CMの基本は15秒ですが、
体験談を入れる場合どうしても15秒では収まらないので、最低でも30秒から1分、長いものは5分、15分までかけてCMの枠を取る場合があります。
枠が長くなるとそれだけ電波代の費用がかかってしまうので、企業にとっては大変です。
関連記事:60秒のCMをやるメリットとデメリット、注意点を解説
体験談はどんなことを聞くと良いのか
では体験談とはどんなことを聞くのがいいのでしょうか。
先にも書いたように人はやみくもに勧められてもなかなか購買に至ることは難しく
似たような悩みを持った人の発言や、なぜその商品を買うに行ったったのかというプロセスが気になるものです。
そのため基本的には
- 悩みがあった
- 商品との出会い
- 買ってみて良かった、効果
という大きく分けると3つのプロセスで聞くのが良いと言われています。
まず悩みについてはどんなことに悩んでいたのか、そのせいでどうなってしまったのか。
たとえば、外出しなくなった、人とあまり会わなくなったとか
趣味が出来なくなった、旅行が出来なくなった、まわりに指摘されてしまったなど。
人それぞれ気になったことがあると思います。それをまず聞いてみることが大切です。
そして商品との出会った結果どんなふうに生活が変わったのかを聞いていきます。それは具体的なほど真実味が伝わってくるでしょう。
たとえば、
- 家族とのかかわり方がどんな風に変わったのか。
- どんな趣味がまた楽しめるようになったのか。
- まわりから変わったねと言われることがある。
また言い方によっては難しいところですが、どれくらいで効果を感じたか、
他の商品と比べてどうだったかなど、
本当に感じたことを聞いていくようにします。
関連記事:テレビCMの種類!スポットにタイムにSAS、それ以外のやり方も
体験談の注意点
例えば肌が美しくなった、シミが取れたというような直接的な効果については
必ずしも商品を購入する人全員が同じ効果となるわけではないので、誤解を招くとして考査が通らない可能性があり注意が必要です。
CMの考査においては、体験談は商品、またはサービスに優良誤認を招き、景品表示法上の不当表示につながりやすいため注意が必要となっています。
使用感についての体験談も時々見受けますが、効能効果や安全性について誤解を与えるようなことの無いよう、過度にならないようにすることが注意点です。
医薬品や、健康食品、健康機器などでは身体の調子が回復したという直接的な体験談も医療広告ガイドラインに抵触する可能性がありますから表現には注意が必要です。
これはCMに「個人の感想です」という文言を載せたから何を言っても大丈夫というわけではありませんので、広告代理店と相談しつつ慎重に進めていくと良いでしょう。



