テレビ業界の裏話 PR

ADでも仕事の企画が通ることがある

テレビADが仕事で企画が通ることがある
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今回はあるテレビ局のADさんにお仕事についてお話を聞きました。

自分の企画が通った時のことです。

 

ADというとあまり権力がない、というイメージの人も多いと思いますが、

企画が通る、なんてことは実はあるんですね。

 

今回はADのお仕事の具体的なお話をしてみます。

 

 

ADはアシスタントディレクターのことを指し、

テレビ制作の現場では一番の新人のポジションになります。

 

テレビ業界未経験の人はADとして仕事を始めることがほとんどなんですね。

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なので「企画が通ることなんてないだろう」と思っている人が多いかと思いますが、

実はADも番組の企画段階から参加することがあるんです。

 

これがテレビ制作業界の面白いところで、

一般的な仕事は下の人は意見できない、みたいなところがきっとあると思いますが、テレビ業界は誰にでもアイデアを出すことが求められます。

 

面白い番組を作っていく、というのはそういうことなんです。

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どんな企画が通ったのか

 

では実際に、ADの出したどんな企画が通ったのか、ということをご紹介します。

 

企画一つ練り上げるのも大変ですが、

それが通ったらその後の作業もあり、仕事がとんでもなく増えて大変でした。

 

通ったのは川柳の企画

 

ADですが番組の企画で川柳の企画を出してみたら運良くそれが通りました。

 

最初は俳句にしようと思ったのですが、俳句って季語があってそれを入れないといけないんですね。

それだとちょっと敷居が高いなと思いました。

 

それで川柳にしたのですが、その企画が通ってしまったんです。

 

それまでも単発のミニコーナーをやらせてもらったことはありました。

でも今回は1回だけじゃなかったので大変でした。

関連記事:新人ADが仕事を始めてきついと思うこと

 

企画の告知を考える

 

まず、川柳を一般の人から募集しなきゃいけないですよね。

その募集もテレビでやるわけです。

 

よくテレビを見ているとありますよね

  • 「彼氏に言われて傷ついた言葉は?」
  • 「結婚して良かったと思う時はどんな時?」
  • 「上司にムカつくのはどんな時?」

とかいろいろありますけど

皆様の応募をお待ちしております。宛先はこちら、またはメール・FAXで」採用された方には番組から記念バッチを・・とかそういうのです。

 

こういう「告知」を考えることから始まります。

 

川柳は誰でも知っているように思いますが、やっぱり見本もあった方がいいので告知に入れる見本の川柳のことも考えます。

 

何気なく見ている告知ですが、これを作るのもADの仕事の一部なんです。

自分でカメラ割り(画面の大きさとか角度)を運行班の人と相談したりして決めました。

 

どうやったら見ている人がわかりやすいか、見やすいか、応募したくなるか、とか考えないといけないです。

告知は60秒とか90秒とかそれくらいなんですけどこれが意外と長いです。

 

そういうのにもちゃんと台本がありますしカメラ割りとか細かく決めてからやっています。

告知はしたものの、いったいどれくらいの応募があるのか

もしかしたら全く無かったらどうしようとか、ほんとに心配でした。

 

テレビの番組を作る現場にいると、どれくらいの人が見てくれているかとかそういうのは意外と実感としてピンとこないものなんです。

視聴者が見えてるわけじゃないですから。

そんなに見てないような気がしてしまうのです。

どうせそんなに見てないんだろうって。

 

だから全然来なかったらどうしようって思ってしまうんです。

でも蓋を開けてみたらたくさんの応募があって嬉しかったですね。

 

応募が来てからの仕事が大変

 

たくさん来てくれたのはすごくありがたいんですけどそれを全部見て選ばなくちゃいけないですよね。

これがとても大変な仕事でした。

 

せっかく応募してくれたものなのでちゃんと読んでますし、ちゃんと選ぶんです。

出演者とか他のスタッフさんと一緒に検討するのですが、その検討のための資料を作るのが大変で一日中パソコンに川柳を打ち込んでいました。

 

ただ川柳だけを打ち込むわけではなくて、なぜその川柳を書いたかのエピソードやきっかけなんかも重要だから
そういうのも打ち込んでいくんです。

中にはその解説がすっごく長い人もいて、それを全部書くわけにもいかないので自分なりに要約したりしながらです。

ハガキにびっしりと書いている人もいるんですよね。

 

あと大変なのは、盗作じゃ無いかということを調べること。

いいと思ってももしかしたらどこかから盗作しているとしたら、それを放送してしまうと大変です。

 

だからその盗作じゃないか調べる仕事も実は大変でした。

実際いくつかありましたし。

 

でもなんやかんやで始まったコーナーが結構視聴率が良くて、それは嬉しかったです。

苦労の甲斐があったなと思いました。

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企画が通ってADとして成長した

 

今回の経験でたくさんの人が見てくれているんだということを実感しました。

川柳って年齢が高い人だけが応募してくるのかと思ったんですけど実際はとても幅広くて高齢の人から小さい子までいました。

色んな層の人がテレビを見ているんだなと感じました。

 

今回川柳という企画を考えたのは学生の時国語が割と好きだったからです。

学校の授業で俳句を作る授業があったんですけどそれが嫌いじゃなかったので企画にしてみました。

 

そういった自分の好きな分野を仕事に繋げられるのもテレビの仕事ならではで、

それがADのうちからできてしまうのが楽しい現場だなと感じます。

 

ちなみにこのコーナーはしばらくしてから第二弾をやることになりました。

一回やったから楽かというとそういうわけでは無いです。

 

今度は2回目をどう変化させるかの戦いになるんです。

スーパーを工夫してみたり色々考えました。

2回目なので作業的には慣れていたけど、やっぱり盗作が無いかを調べたりするのは大変でした。

 

色々大変なことはやっぱりあります。

でも、一番最初の半年間の中継の辛さよりはましって思います笑

 

最初の半年って誰でも辞めたいって一度は思うと思います。

 

あと、今回も大変だったけど、こんなに辛かったからこれより辛いことは無いんじゃないか、って思うんです。

そうすると次へいけるんですよね。

 

でもまたきっとあるんですけど笑

そんな繰り返しかもしれないです。

 

ADの仕事は辛いと思うことももちろんたくさんあると思いますが、

やっぱり一般的な仕事とは違って、常に何かを考える楽しみがあります。

 

そして、未経験でも始められる仕事なのに、自分のアイデアが形になってテレビ番組として放送されることがある楽しさもあります。

 

アイデアを出すことが好きだ、という人にはとても向いている職業なんじゃないかなと思います。

関連記事:ADとしてテレビ局で働くのに向いている人、向いていない人

 

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では今日はこのあたりで。

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