テレビ業界の裏話

番組制作の企画書はどんな内容が書いてあるの?

新しい番組を作るときは必ず企画書から作って、それを会議にかけて、多くの人と話し合って作り上げていきます。

 

テレビは一つの番組を作るのに数十、時に数百単位の人が関わります

それぞれが担当分野を持ち、別の仕事をしていかなくてはいけません。

 

それでも作り上げるものは一つの番組なのですから

多くの番組制作スタッフの中で「こういうものを作るんだ」という共通認識が絶対的に必要です。

 

その共通認識を作るためにも、企画書から番組を作り上げていくことが大事なんですね。

 

企画書は偉い人が作るものだ、と思っている人も多いと思いますが

実はADでも企画書の提出を求められることがあります。

 

面白い番組作りをしていくためにも、若い世代の意見を取り入れたい、という意向もあるのです。

2年目のADの企画書が通った、なんてこともあるくらいです。

 

そんな番組の企画書ですが、一体どのような内容が書かれているのでしょうか?

 

企画書表紙

 

まずどんな企画書にも表紙がついています。

レポートのような表紙ではなく、画像などを使って綺麗にレイアウトしているものの方が、よりイメージが伝わりやすい企画書になるでしょう。

 

  • 番組タイトル(仮でOK)
  • 想定放送局
  • レギュラー番組または特別番組
  • 企画者名

などを表記します。

 

企画概要

 

次に企画概要を書きます。

 

その企画にどのような意図があるのか、

視聴者にとって、その番組がどれほど必要とされるのか、ということを書いていきます。

 

企画者の熱い想いをここで書くことになりますが、あまり長くなっても読む方が辛いので

だいたい1枚程度でまとめるのが良いでしょう。

 

情報としては扱うテーマがざっくりとわかるような内容になっていれば問題ありません。

 

大切なのは「自分が面白いと感じるもの」に仕上がっていることです。

 

その企画書をもとに何人何十人というスタッフを動かしていくことになるかもしれません。

企画者本人が情熱を持って提案することができるような内容になっていないと、周りの人たちは付いていけないでしょう。

関連記事:テレビのネタや企画のリサーチ方法は?

 

番組概要

 

次に具体的な番組概要を書いていきます。

  • 番組タイトル(仮)
  • 放送局
  • 放送予定時間
  • 出演者
  • 完成尺
  • 製作・著作
  • 番組ターゲット
  • 番組形式
  • スポンサー

などの項目があると良いでしょう。

 

出演者や放送局ロゴの写真、画像が入るとより見やすくなります。

どうしても文字が続いてしまう部分にはなるので、ピクトグラムなんかを入れてもいいですね。

 

番組内容

 

番組概要と響きは似ていますが、

番組内容では具体的な番組の「構成」の部分を書いていきます。

 

番組の中でもいくつかコーナーがあると思いますので

そのコーナーをなるべく具体的に書いていくと良いでしょう。

 

レギュラー番組の場合は放送回によっても変わってくると思いますが

まず制作スタッフにイメージを持ってもらうために、具体例を挙げて書いていって良いと思います。

 

トークコーナーも「トークする」というだけでなく

「トークする (例えば◯◯のテーマについて)」など、よりイメージが湧きやすいように書くのがコツです。

関連記事:バラエティ番組の企画の作り方

 

放送局情報

 

放送局の情報も書いていきます。

テレビ局によって放送範囲は違いますから、視聴可能世帯数も違います。

また局によって若干視聴者層も異なってきます。

 

番組自体がどういったターゲットを想定しているのか、ということとともに

想定しているテレビ局の視聴者層がどういった層なのか、ということも知っておかなくてはいけません。

 

放送時間帯別の視聴者の特徴などを入れても良いかもしれません。

ジャンルが似ている番組の数値などを入れるとより具体的にアピールできると思います。

関連記事:番組リサーチの仕事ってどんなことしてる?どんな働き方?

 

番組外展開

 

最後に、番組を放送する以外での展開も企画書に記載します。

放送外収入、と呼ばれることもあるこの部分ですが、例えば

  • ブログを連動して更新する
  • Twitterの運用をする
  • グッズ販売をする
  • イベントをやる

などといったアイデアを記載しておきます。

 

どうしても番組制作をしたいという情熱がある人は、この放送外の展開をおろそかにしがちですが

ここも実はよく注目されている部分です。

 

最後まで手を抜かずにきっちり仕上げましょう。

関連記事:ADでも仕事の企画が通ることがある

 

他の人を巻き込む企画書

 

企画書というのはポップに言えば、「こんな面白いことを考えたから、一緒にやりませんか?」というお誘いのようなものです。

 

どんなに自分が熱く思い描く構想があっても、それが他人に伝わっていかなければ意味がありません。

 

「一緒にやりたい!」と思ってくれる人を募るために書くのですから

より具体的に、イメージしやすく、そして読みやすく書くのが大前提です。

 

独りよがりにならないように、常に「読んでもらう」ということを意識しながら作成していきましょう。

 

正解がある業界ではありませんから、思いついたアイデアはどんどん発信していって良いと思います。

関連記事:TV番組の企画は誰が考えてるの?

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長倉 さやか
長倉 さやか
テレビの広告代理店「ライズアドバート」の長倉です。テレビでCMを打つ、となると身構えてしまう人がたくさんいると思います。でも実はテレビ広告はやり方によっては手軽に、そして楽しく挑戦してみることのできる広告です。テレビの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆していきます。


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