テレビ業界と聞くととても特殊な業界のようなイメージを持つ方が多いのではないでしょうか。
- プロデューサーが怖い
- 「ザギンでシースー」みたいなテレビ業界用語をすごい使う?
- 仕事が忙しくて眠れなさそう
- 普通の仕事とは全然違って、派手な人も多そう
テレビ業界の裏側はあまり語られて来なかったので、イメージが具体的にわかない方もいらっしゃるかな〜と思います!
テレビ業界は確かに他の業種に比べると少し変わっている業界かもしれません。
ですがテレビ局も一般企業と同じように会社ですから、営業部門があったり、人事があったり、経理があったり…他の企業と同じような働きをしている部門もあります。
そんなテレビ業界に入ったら、最初に受けるのが新人研修。
弊社ライズプランニングは、テレビ局出向型の番組制作会社で、所属しているスタッフたちは、
- AD
- ディレクター
- プロデューサー
といったポジションで番組制作に携わっています。
そんな弊社でも必ず新人研修を行っており、今日はその内容を少しお話ししてみたいと思います。
番組制作スタッフでも必要な「ビジネスマナー」
新人研修でやることのうちの一つに、ビジネスマナーの研修があります。
一般企業に就職すれば、多くの方が会社の新人研修でやる内容だと思いますが、「番組制作をするのにビジネスマナーなんて必要あるの?」と感じる方がいらっしゃるでしょう。
実は番組制作をする上でも、ビジネスマナーはすごく大事なのです。
名刺交換の仕方
正しい名刺交換の仕方、ご存知でしょうか?
机を挟んで対面にいる場合は、机を避けて、相手のところまで行って名刺を交換します。
両手で名刺を差し出しますが、相手よりも低い位置で差し出すのが丁寧とされています。
「株式会社〇〇の〇〇です」と名乗り、受け取る側は「頂戴いたします」と言って両手で受け取ります。
形式的でめんどくさいなと思うこともありますが、いざという時に知っておくだけでも良いですよね笑
番組制作でどんな場合にこんなシーンに出くわすのかというと、
例えば取材先としてお店や企業さまにうかがう時です。
番組制作と聞くと、カメラを回したり、スタジオで編集作業をしたり…という方ばかりがイメージされやすいと思いますが、
実際には他のたくさんの企業さまと関わりながら番組は作られています。
そういった社外の方達と関わる時に、やはりビジネスマナーはしっかりと理解しておいた方が良いですよね。
大体の場合は取材などで「お願い」にうかがうことが多いので、良い印象を持ってもらえるよう立居振る舞いには気をつけたいところです。
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電話の掛け方、対応の仕方
こちらも内輪で電話をする分にはそこまで重要ではありませんが、
やはりお世話になる社外の方達とのやりとりで重要になってきます。
特に、新人のうちはアシスタントディレクターとして働くことになりますが、
アシスタントディレクターは「リサーチ」という業務を行うことが多いです。

リサーチ業務は番組で取り扱うネタを探す業務です。
ここでたくさん電話をかけることになります。
そしてここで良いやりとりができるかがそのまま取材できるかに繋がってきます。
そのため電話でのビジネスマナーも身につける必要があるんですね。
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一般的なビジネスマナーとテレビ業界ルールが異なることもある
弊社の新人研修では一般企業向けのビジネスマナーの教本をもとに、「テレビ業界ではちょっとここは違いますね〜!」なんてお話しをさせていただいたりします。
例えば教本には「オフィス内では絶対に走ってはいけない」というような文言がありましたが、
番組制作の現場ではテープを持って走らなきゃいけないことがあります笑
放送に間に合わせるために1分1秒を争う時があるのです…!
杓子定規的なビジネスマナーではなく、
実際に必要なのはその場に合わせた対応力。
弊社の場合は生放送を制作している現場も多く、
咄嗟の判断が放送事故を回避!なんてことも結構あります。
求められるのは目の前で起きていることに対して冷静に対応をするという力。
これはもう経験がものを言うものだとは思いますが、みなさん現場で経験を積んでいって、そういった力が身に付いてきたら、アシスタントディレクターからディレクター、あるいはプロデューサーへと階段を登っていくのです。
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大切なのは臨機応変さとコミュニケーション能力
教えられたことをそのままやるのではなく、
どうしたらもっと良くなるか?を常に考えられる人は強いです。
そしてそれが喜ばれるのがテレビ業界だとも思います。
一般企業では「ルールだから仕方ないんだ…」で片付けられてしまうことも、テレビ業界では受け入れられやすい雰囲気があるように私は思います。
みんなそうやって、より良いものを作ろうといつも奮闘されている方達ですからね!
そしてもう一つ大切なのがコミュニケーション能力です。
どんなポジションにいてもこれは大切なことで、チームでものを作るのが仕事ですから、声をかけあい、フォローしあって仕事をしていく、という姿勢が何より大切。
ルールブックのようなものがある業界ではないので、余計にここは大切だなと思いますね。
普段からしっかりチームでコミュニケーションがとれていると、何かトラブルが起きた時もカバーしやすいのではないかなと思います。
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