弊社ライズアドバートはテレビCMをメインに取り扱う広告代理店です。
今回は地域限定のテレビCMについて解説をしてみたいと思います。
よく旅行に行く方や出張が多い方、都道府県をまたいで引っ越しをされたことがある方だと、テレビを見ていてお気づきになるかと思いますが、テレビ番組というのはどの地域でも同じものが流れているわけではなく、各地域ごとに流れている内容が変わります。
これはテレビ番組だけでなくテレビCMも同じです。
同じ放送期間に別のエリアで内容の違うテレビCMを放送するということもあります。
こういったやり方をすることによって効果検証をしやすくしたりABテストをすることができるんですね。
もちろん決められた地域の中で地元の方に印象に残りやすいCMをするというケースもあります。
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テレビ局と放送エリア
テレビ局には大きく分けて広域圏と狭域圏があります。
広域圏は都道府県の境を飛び越えて複数の都道府県にまたがって放送を行うことができる規模の大きいテレビ局です。
以下の三つのエリアが広域圏と呼ばれる場所です。
- 関東広域圏…(関東全域である、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木)
- 近畿広域圏…(大阪、京都、滋賀、兵庫、奈良、和歌山)
- 中京広域圏…(愛知・岐阜・三重)
それ以外の都道府県はそれぞれの都道府県域に対応するような形で放送が行われており、これを狭域圏と呼びます。
このように全国には様々なエリアに対応しているテレビ局があります。
同じエリアに複数のテレビ局があり、テレビ局によって人気の番組やコストも少し異なりますので、特定のエリアの中でもさらにどのテレビ局で放送するかということをCMを放送する時は考えなくてはいけません。
関連記事:広域圏ってなに?CMをする時に知っておきたいテレビ局の放送地域について
地域限定CMとは?
地域限定CMとはその地域でのみ流すCMのことです。
その地域に住んでいる人達に会った内容のCMにしたり、ご当地タレントを起用するなど地域限定CMならではの演出をすることが多いです。
ざっくりと九州限定だとか、エリアごとにくくる場合もあります。
実店舗があるような業態の場合はそのエリア以外でCMをしてもお店に来てもらうことがなかなかできないので意味が無くなってしまいます。
そのため限定的なエリアでCMをするということが多いのです。
また最近はオンラインでサービスや商品を提供することができるようなサービスも増えたため、全国か対象となる商材も増えました。
しかし全国CMをするをしようとすると数千万から億単位で予算がかかってきます。
そのため地域を絞ってとにかくその地域で有名になるということを目指すケースも増えました。
特定の地域限定で有名になれば固定ユーザーの多い地域を獲得することができるのです。
関連記事:全国でCMをする3つの方法とそのメリットデメリット
どんな地域限定CMがあるのか
例えばどのような地域限定CMがあるのかということを紹介してみたいと思います。
地域によって呼びかけから始まるCM
ライオンが2018年6月18日から29日の2週間、24の放送エリアで別々の地域限定CMを10回ずつ、全部で140本出稿していました。
冒頭で「<地域名>のみなさん!」という呼びかけも行っており、各地のローカルタレントを起用して素材の制作を行っています。
それぞれのローカルタレントを起用して映像制作となるとどうしても費用がかさんでしまいますが、例えばナレーションの部分だけ差し替えるというやり方であれば複数のパターンを作るのはそこまで費用がかかるものではありません。
なるべく費用を抑えて地域限定CMをいくつか出稿したいという企業様でも応用が利くパターンだと思います。
ローカルで愛されているタレントやスポーツ選手を起用
携帯キャリアのNTTドコモは地域限定CMで、北海道では札幌出身のタレントである木村愛理さん、コンサドーレ札幌のサッカー選手を起用したり、NGT48の方を起用した限定CMを行ったりもしていました。
携帯キャリアに関してはNTTドコモ、ソフトバンク、KDDIの三社はどの社も地域限定素材を制作して放送しています。
地域限定の商品とともに地域限定CMを放送
サントリー烏龍茶では中国と四国地方限定の「菊池ボトル」の2種類のCMを広島と山口で放送していました。
サンドウィッチマン東北愛ボトルという商品がありこちらはサンドウィッチマンのお二人を起用してCMを行っていました。
このようにそもそも商品自体を地域限定のもので出して、CMも地域限定で行うというパターンもあります。
その地域でしか買えないものというのはプレミア感が付くので効果的な販促方法だと言えるでしょう。
関連記事:CMの出稿金額目安を地域別に紹介します
地域限定CMでのABテスト
地域限定のCMを複数箇所で行うことによってABテストを行うということもできます。
人口などの諸条件を揃えて複数エリアでCMをするとどのエリアで効果が上がるか、ということが分かるのです。
もしくは同じエリアでCM素材を微妙に変えてより良いCM素材にブラッシュアップしてから広域圏でテレビCMをするという方法もあります。
一度にたくさんテレビCMをして大きな効果を出そうと考えられる企業様が多いですが、実はテレビCMは地道な効果検証が必要で長期的に出向していただいた方が効果が上がりやすいです。
関連記事:テレビCM効果を高めるために複数パターンの素材を制作する
