CM・広告の仕組み

CM素材の制作、搬入について。放送基準や搬入スケジュールは?

テレビCMを放送する時に、初めて放送をする、という場合はCM素材(実際に放送する映像素材)の制作が必要になってきます。

 

弊社ライズアドバートは広告代理店ですが、グループ会社内で映像制作も承っており、

初めてテレビCMを放送される企業様にCM素材制作から広告枠の獲得までをご依頼いただくことも珍しくありません。

 

そこで、今回はCM素材制作に関して、その基準や搬入の仕方、スケジュールなどについて解説していきたいと思います。

 

CM素材は自分で作れる?

 

最近はスマートフォンやノートパソコンでも簡単に映像編集をできる時代になりました。

専門的な知識がなく、高価な機材がなくても個人が簡単に映像制作をできるようになってきましたから

企業様からも「自分たちでCM素材を制作する、ということはできるのでしょうか?」というご質問をいただくことがあります。

 

もちろん不可能ではないのですが、こちらはおすすめしていません。

 

というのもテレビCMには素材考査、というものがあり

放送電波に乗せても良い素材かどうか、ということが審査されます。

視聴者に誤解を与えないように使ってはいけない表現などのルールなどもありますし

テレビCMの場合は音の大きさなどの指定もあります。

 

こういったことを知らないままに素材制作をしてしまうと

「せっかく作ったのに考査が通らなかったから素材を制作しなおさなくてはいけない」ということにもなりかねません。

 

WEB用の動画として企業様の方で素材を作っていただく、といったことなら全く問題ないのですが

やはりテレビCMとなるとそうもいかないんですね。

 

できればプロに素材制作は一任してしまった方が良いでしょう。

関連記事:CM制作の依頼をする時に決めておくこと、伝えると良いこと

 

搬入素材の基準

 

ちなみにCM素材にはどのような基準があるのか、ということをざっとご説明したいと思います。

 

テレビCM素材の規定に関してはどのテレビ局も同じ規定に従っている、というわけではないのですが

ほとんどの場合が民放連と日本広告業協会が制定している「CM素材搬入基準」に準じています。

 

素材形式

 

素材形式は以下となっています。

【HD素材】

標準アスペクト比 16:9にてお願いします。
デジタル記録方式 1080 i にてお願いします。
音声レベル 最高0VUにてお願いします。(注)
音声記録方式
  • 「ステレオ」の場合 「ch1・2」 にステレオ音声を入れてください。
  • 「モノラル」の場合 「ch1・2」 に同じモノラル音声を入れてください。
  • 「5.1ch」の場合 「ch1~6」 に「5.1ch音声」を入れてください。「ch7・8」 にステレオ音声を入れてください。

※デュアルバイリンガル、ドルビー素材などは対応しておりません。

 

CMコード

 

民放連加盟社で放送するCM素材には10桁CMコードが必要になります。

この10桁のCMコードは1素材につき1つ必要になるので、例えば15秒CMと30秒CMがあったら

それぞれに付番する必要があります。

 

10桁のコードは

「〇〇〇〇=□□□□□□」

というような形式で付けられるもので、〇部の4桁は共通コード管理センターというところで発番される英数大文字半角4桁です。

この4桁は広告事業者コードと呼ばれます。

 

後ろの6桁は素材コードと呼ばれ、広告主の方で発番・管理します。

英数大文字半角で6桁です。

 

混乱を避けるため「I(アイ)」「O(オー)」および「-(ハイフン)」「 (ブランク)」は使えません。

関連記事:テレビのCMコードについて

 

クレジット表記

 

また放送事故を防ぐためにクレジット表記が

  • 素材映像内
  • 素材本体(カセット等)
  • 素材ケース(シール等)

の三箇所に必要です。

クレジット表記内容は

  • 素材広告主名
  • CM素材名
  • 10桁CMコード
  • 秒数
  • 音声種別

となります。

関連記事:テレビCM制作をする時に抑えておきたいポイント

搬入形態

 

搬入の形態ですが、

  • HD素材…HDCAM、HDCAM- SR、HD-D5
  • HD素材(ファイルベースメディア)…XDCAM 、GFPAK、P2

が一般的ですが、最近ではデータで入稿できるところもあります。

 

CM制作会社の方にお願いすればこれらのことは対応してもらえますし、

複数局で放送する場合は、複数本素材テープが必要になると思うので、1本いくら、という形でダビングも依頼できるかと思います。

関連記事:テレビCM制作と一緒にウェブCM用も制作!賢く素材を作っておく方法

 

搬入スケジュール

 

テープで納品する場合はテープにダビングしてテレビ局に郵送する必要がありますのでスケジュールには余裕を持っておきたいところです。

 

CM素材の制作は簡単なものであれば一ヶ月かからないくらいでできますが、

ロケが必要なもの、アニメーションCMなどに関しては制作にも時間がかかります。

 

大体何月くらいの放送したい、という要望があるのであれば

それを先に伝えた上で、その期間でできることを相談して進めていく形にすれば良いでしょう。

 

放送の1ヶ月くらい前にはCM素材が出来上がっているのが望ましいです。

関連記事:CM制作の金額を一番安くする方法と用意するもの

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長倉 さやか
長倉 さやか
テレビの広告代理店「ライズアドバート」の長倉です。テレビでCMを打つ、となると身構えてしまう人がたくさんいると思います。でも実はテレビ広告はやり方によっては手軽に、そして楽しく挑戦してみることのできる広告です。テレビの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆していきます。

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