テレビCMをすると決まったら、CMコードというものを取ることが必要です。
このCMコードは広告主となる会社が取るコードですが、広告代理店が代わりに取ることもできます。
CMコードは10桁から成っていて、放送されるCMにはすべてこのCMコードが付いていて
重複することはなく、CM素材一つにつき一つのCMコード、つまりCMに商品コードのようなものが付いています。
同じ企業の、よく似たCMでも、少しでも違うところがあれば、別のCMコードになります。
例えば店舗の開店のCMだと、
CMの映像も長さも写真もすべて同じだけど、最後のナレーションだけ変えるという事をよくやります。
オープンの前までは、「○月○日オープン!」にして
オープン初日だけは「本日オープン!」にする
という具合で2種類のCMを作るわけです。
そんな時はCMは別の物になるので、コードも違ったものをつけなければいけません。
CMコードはどうやってとるか
このCMコードというのは、10桁になっていて
10桁の前半4桁と後半6桁に分かれており、間は=で結ばれています。
たとえば
<例> AAAA=PEN001(10桁CMコード)
という感じです。
頭の AAAA(4桁)は広告事業者コード(広告主)
そして後半の PEN001(6桁)は素材コード
です。
同じ企業が複数のCMを作る時は後半の6桁を変えて区別します。
広告事業者コード
広告事業者コードとはCMを出す会社、つまり広告主(スポンサー)のコードです。
会社一つにつき一つのコードになり、CMコードの前半の4桁を指します。
はじめてテレビCMをするときにはまず、この広告事業者コードを取得することから始まるんですね。
コードの取得については、基本的にはCMを打ちたい広告主の会社が取得するのですが、
代わりに広告代理店が取得することも多いです。
どちらが取る場合も必要な書類(広告事業者コード発番申請書)は同じで、
必要な物は広告主企業の
- 署名
- 印鑑
です。
4桁の広告事業者コードの取得はどこにお願いしてとるかというと、
「共通コード管理センター」という所が一括で管理しています。
このセンターは東京の銀座、にあります。
直接行かなくても採番してくれます。
大体1日~2日程度で、とってくれますから、割とすぐですね。
上記の例で行くとAAAAというのが広告事業者コードで、これがCMを打つ際の会社を表すコードとなるわけです。
そのため、ある企業がCMを何種類も作ったとしても前半の4桁は、同じです。
関連記事:企業がテレビCMをする理由
素材コード
後半の6桁の素材コードというのは、広告主が自由につけて良いコードです。
000001からの連番でつけて行ってもいいと思いますし、
部署や、商品により分けて管理したい場合は
アルファベットを入れて、部署ごとに連番にするなど、つけ方は自由です。
大事なことは決して重複しないようにすることです。
会社の中で一元管理するのが良いでしょう。
アルファベットと数字を使うことができますが、
使ってはいけない文字もあるので注意が必要です。
アルファベットの
- O(オー)
- I(アイ)
は使えません。
これは数字の0(ゼロ)、1(イチ)と紛らわしいからなんですね。
はじめてCMを打つ場合、たいていの会社は一種類だけのCMを作りますから、あまり感じないかもしれませんが、
CMをやってみると、だいたいもう少しこうすればよかった、というような反省点が出てくるものです。
そうなると、一度作ったCMを活用して、文言などを少し修正を加えたり、
また、CMを撮影した際の他の映像でCMを作ったりするなど、いろいろアレンジしてCMを作っていく会社があります。
そのため、似たようなCMがたくさんできることもあるので、間違えないように、会社でしっかりと管理する必要があります。
もし信頼している広告代理店があるのであればそこに管理もお願いするのでも良いと思います。
関連記事:cmをやりたい時の広告代理店の選び方
複数の企業が合同でCMをする場合
○○協会、や○○組合など
複数の団体が合同で、CMを打つという場合もあります。
そのような時はどうするかというと、だいたい広告代理店が代表してCMコードを取る場合が多いでしょう。
テレビ局が、イベントなどのCMのために自社でコードを取ることも多々あります。
要は、重複しないことが重要です。
テレビCMは東京で流したものと同じCMを地方で流したり、また一度に数か所で、流したりします。
内容が同じであれば、流すテレビ局が異なってもCMコードは同じです。
またスポットCMを1ヶ月間流すとして、CMは2種類のものを使用するというときはCMコードは2種類になります。
関連記事:タイムCMとスポットCMの違い。どちらを選べばいいの?
CMコードはどこに使用するのか
このCMコードは実際にはどこに使われるのか。
CM素材は出来上がるとテレビ局に納品しますが、通常はテープで納品されます。
このテープは再生するといきなりCM入っているのではなく、クレジットと呼ばれるものが動画の冒頭に付いています。
クレジットはCMの内容確認用の一枚の紙を写したようなもので、
ここにCMコードが書かれています。
このクレジットにはCMコード以外にも
- スポンサー名
- 広告代理店名
- 秒数
などが簡単に書かれています。
また実際にCMが何日のどの番組の中で(PTといいます)で放送されるか、
またはどの番組と番組の間で放送されるか(SBといいます)が決まってくると、
広告代理店はCM連絡表(スケジュール表)というものをテレビ局に送ります。
仮に100本のCMが流れるとしたら、このCM連絡表にはその一つ一つについて、何日のどの時間に流れるか、どのCM素材を使用するのかがわかるようになっています。
その際、CMコードが必要になってくるんですね。
連絡表も細かい作業ですが、これをうちこむテレビ局の作業もなかなかに大変だと思います。
別のCMが流れたりしたら、大変なので、そこはとても気を使ってチェックしているところですね。
関連記事:BS放送でCMをすることのメリット
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関連記事:CM予算はどうやって決めるべきか
では今日はこのあたりで。