最近突然聞くようになったコネクテッドTVという言葉。
このコネクテッドTVの登場によって、広告のあり方も大きく変わろうとしています。
今回はテレビCMをメインに取り扱う広告代理店ライズアドバートが、コネクテッドTVとはどういうものなのか、
そしてコネクテッドTVの普及によって広告がどのように変わっていくのか、ということを、広告代理店の目線でお話ししてみたいと思います。
コネクテッドTVとは
コネクテッドTVはインターネット回線に接続されたテレビ端末のことです。
CTVと略されることもあって、インターネット回線に接続する方法は、
- Wi-Fiまたは有線接続でインターネットに接続することができる機能を持つスマートテレビを利用する
- USB型の小型スティックになっているストリーミング・デバイスをテレビのHDMI端子に差し込み、無線接続
- ネット回線に接続することができるブルーレイプレイヤーやゲーム機といった外部機器をテレビに接続する
という3つの方法があります。
欧米では特にこのコネクテッドTVは広く普及しており、
近年は日本でも2021年に半数を超える普及率となっていました。
以前は動画ストリーミングサービスやYouTubeなどはパソコンやスマホで見るものでしたが、
今はテレビ端末で見る、という人が増えているわけですね。
この傾向とともに、広告の在り方もまた大きく変わっていく時代になってきているのだと思います。
関連記事:ターゲティングならウェブCM、認知度向上ならテレビCM
webCMがテレビで見られる時代、何が変わる?
webCMがテレビで見られるようになると、
テレビ広告なのにターゲティングができる、という広告枠が生まれます。
今までテレビCMというのは、放送エリアと放送時間帯である程度ターゲティングはできましたが、
細かいターゲティングできない、というのがデメリットでもありました。
ですがテレビでwebCMを流すことができれば、
- 居住地
- 時間
- 性別
- 年代
- 興味関心
など、色々な軸を使って細かくターゲティングをすることができ、「狙った人に広告を届ける」ということができるようになります。
ただ、テレビCMがターゲティングを細かくできないのは、それはそれで意味もあるんですよね。
ターゲティングできないからこそ、広く色々な層にリーチさせることができるというのがテレビの強みです。
テレビという媒体は、考査と呼ばれる審査のようなものがあり、これを通過した企業・CMでないとテレビCMを放送することができません。
公共性の高いメディアですから、正確で安全なコンテンツを放送する、ということを重んじている媒体です。
テレビCMとwebCMどちらが良い、というわけではなく、
- 広く認知度を上げたい、ブランド力を高めたいという場合はテレビCM
- 細かいターゲティングをして、狙った層に効率的に広告を届けたいという場合はwebCM
というように、うまく使い分けられると良いのかな、と思います。
webCMがテレビで見られるようになれば、それだけ画質やクオリティも求められますし、
テレビという端末に合った広告は面白いのではないかと思います。
webCMとテレビCMを同時に流せば、
というような印象付けもできるようになるでしょう。
関連記事:テレビCMを制作してWEBでも配信したい時に気をつけたい権利の話
コネクテッドTV広告、どんな枠がある?
ではコネクテッドTVの広告枠にはどのようなものがあるのでしょうか?
具体的に解説してみたいと思います。
TVer
民放テレビ局5社が運営している公式テレビポータルTVer(ティーバー)の番組再生中に流れる広告枠は企業が配信することができる広告枠です。
私もオンタイムで見られない好きな番組は、毎回TVerで見ています!
こちらは基本的にテレビ番組のキャッチアップとなりますので、テレビCMの放送と同等のブランド力があります。
他のCMの質も補償されている、という安心感があります。
関連記事:TVerなどのテレビ番組見逃し配信内でCMを放送する
ABEMA
こちらは国内初の無料インターネットテレビ配信サービスですね。
番組の間に広告挿入することができ、リーチ数も高いです。
YouTube
みなさんもよく知る動画配信プラットフォームですね。
世界的に広く使われているプラットフォームで、
細かいターゲティングもできますし、何より出稿がかなり簡単である、というのがメリットだと思います。
関連記事:広告を出すならYouTubeとテレビCM、どちらが良い?メリットデメリットを比較!
テレビCMとwebCMはうまく組み合わせれば相乗効果が生まれます。
複数の媒体で広告出稿を行うことをメディアミックスと言いますが、
複数媒体で同じ広告を見ることで、よりユーザーに覚えてもらうことができるんですね。
目的別に媒体を分けて出稿ができると良いのかと思います。
広告出稿に関しては、ぜひお気軽にお問い合わせください。