弊社ライズアドバートはテレビCMをメインに取り扱う広告代理店です。
今回は専門学校のテレビCMを制作・放映する時にどんな内容や条件にしたらいいのか、ということを考えてみたいと思います。
よく見かける専門学校のテレビCMでは「生徒が作った映像・イラスト」などが用いられていることが多いと思います。
「この学校に行ったらこういうものを作れるようになるのか」という参考にはなるかもしれませんね。
進路選択に後悔している人が多い
高校卒業時の進路選択についてのアンケート調査(株式会社Doorkel実施/2023年3月末に卒業する学生500人が対象)を見てみると、
「進路選択時に期待していたことと現場にギャップはありますか?」という質問においては、
- 期待通りの経験ができ、満足している…68.6%
- 期待していたよりも良い経験はできず、悔いが残る…31.4%
という結果になっており、4人に1人以上が進路選択に後悔が残っていることが分かりました。
たとえばテレビCMで、入学するとどんな授業を受けられるのか、そしてその先に学生はどんな就職先に行っているのか、ということがもう少し具体的に示せると、こういった入学前と卒業時のギャップを埋めることができるのではないかなと思います。
専門学校の場合はいろいろな学科があると思いますので、それらを全て1本のテレビCM内で紹介するのは難しいでしょうから、
たとえば人数が多い学科だけいくつかピックアップして、それぞれでテレビCMを制作し、
複数本のCMを放送する、というやり方でもいいと思います。
複数パターンを同時期に放送するということもできますし、
段積みと言って、AパターンのCMのあとにすぐBパターンを放送する、というやり方もあります。
このやり方をすると違う種類のCMなのに同じ企業のCM、という放送になり、より視聴者の印象には残りやすくなります。
テレビCMで使用する映像の制作は制作本数が増えるほど制作費用が等倍になっていくというわけではありません。
むしろ撮影そのものにお金がかかるものなので、複数本をいっぺんに撮ってしまった方が制作費は抑えることができます。
そのため、一度に複数パターンのCMを制作する、というのはおすすめなのです。
関連記事:テレビCM効果を高めるために複数パターンの素材を制作する
進路選択時に期待すること
同アンケート調査において、「あなたが、進路選択時に大学や専門学校に対して期待していたことは何ですか?」という質問では以下のような結果が出ていました。
- 就職に必要な資格・スキルを取得すること(176)
- 学びたい分野の専門的な研究をすること(98)
- 学びたい授業を受けること(64)
- 特に期待していたことはない(45)
- 進学したい場所で学生生活を過ごすこと(東京や大阪の学校に通い、学生生活を送りたいなど)(25)
- サークルや部活に入り、活動に勤しむこと(22)
- 友人をつくること/気に入った雰囲気のキャンパスで学生生活を過ごすこと(同率18)
- 学びたい教職員の授業に参加したりゼミに所属すること(17)
- 留学や起業など、大学の支援制度を利用すること(16)
やはり専門学校や大学というのはその先の就職を見据えて進学する場所ですから、
就職の時に必要なものを吸収したいと考えて入学する人が多いということが分かりますよね。
そのため、就職周りの情報をなるべく盛り込んだCMにしてみるといいのではないかなと思います。
就職するためのフォローやカリキュラムなどの紹介もいいかもしれません。
関連記事:CM制作をする時にヒアリングさせていただく5W1H
CMを放送する時のスケジュール
進路の選択をするのは高校2年生の冬〜高校3年生の春頃にかけてが一番多い時期ではないかと思います。
そのため、10月〜3月頃のイメージでテレビCMを放送できると良いのではないかと思います。
少し長めの期間にはなりますので、この間ずっと放送しなくても、何度かに分けて、それぞれは2週間程度の放送、としてみるのもいいかもしれませんね。
CMの制作は、撮影がない簡単なものであれば1ヶ月程度でも制作をすることができます。
撮影ありの場合は最低でも2〜3ヶ月はかかると思ってください。
CM内容がまだ全く決まっていない、という状態なのであれば、広告代理店やCM制作を行うスタッフとの打ち合わせをして、内容を詰めるところから始めなくてはいけないので、半年ほどスケジュールを見ていただいた方が安全かと思います。
10月から放送を始めるのであれば、放送開始の2週間前には映像が出来上がっていた方が良いので、映像の完成が9月半と考えて、
その半年前の3月半ば頃から準備を始めると良いかと思います。
ご予算やターゲット層に合わせてプランのご提案をさせていただきますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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