テレビCMを放送したいけど、予算はどのくらいに設定したらいいのか?ということはどの企業でも最初に迷う部分だと思います。
今回はCM出稿金額のランキングとともにテレビCMの金額感についてお話していきたいと思います。
CM出稿金額ランキング
広告効果測定ツールなどを手掛けているサイカ(東京都千代田区)でテレビCM出稿金額が大きいトップ100ブランドランキングが発表されていました。
以下がテレビCM出稿額が多いブランドランキングです。
またテレビCM出稿額が多い企業ランキングも出ています。
企業別に見ると日本コカ・コーラが324億円と、一番出稿金額が高いことがわかります。
トリバゴはドイツ企業が運営をしている宿泊施設の比較サービスサイトですが、売り上げの9割近くを広告費に費やしていると言われており、その結果が如実に出ているような結果となっていました。
※ランキング全容はサイカの当該ページで見ることができます。
調査概要
1.調査名:テレビCM出稿額が多いブランド_TOP100ランキング
2.調査対象期間:2017年3月1日~2018年2月28日
3.調査方法:
対象期間におけるブランド別のCM放送回数を地域別(関東、関西、名古屋、福岡、札幌、BS)に計測し、各地域の推定出稿単価(概算)を掛け合せ、集計を実施。
4.調査対象ブランド数:18,943
5.全ブランドの放送回数:8,007,676回
6.留意点
上記計算方法によるテレビCM広告費総額は1兆6,962億円であり、実際の各ブランドのテレビCM広告費総額とは差異があります。また、全ブランドの放送回数、推定出稿単価は一定の計算方法により算出されており、個別のブランドに対する調査等は一切行っておりません。そのため、このランキングは正確性を保証できるものではありません。本記事の情報をご利用された場合に生じる損害について、株式会社サイカは一切の責任を負いかねますので、ご了承ください
テレビCM出稿金額上位の企業の広告戦略
上記のランキングを見ていただければおわかりいただけるように、
CM出稿金額上位に入っている企業に関しては億越えが当たり前、テレビ広告宣伝費に数十億、もしくは百億以上投入しています。
これらはもちろん企業としても資金力がある大企業ですので、こういった規模になってくるんですね。
ではこういったテレビCMはどのように放送されているのか、というと
ほとんどが全国CM、もしくは広域圏のテレビ局を全て使うような形でCMされています。
全国CMの場合は全国ネットワークの枠を使ってテレビCMをやっているわけなのですが、
この場合はタイムCMと言って全国放送をしているテレビ番組のスポンサーになるような形でテレビCMを放送しています。
特定の番組のスポンサーになるタイムCMであれば、同じ番組の中で複数本同じテレビCMを放送することができるので(もちろん出稿金額に応じて本数は上下しますが)
番組をずっと見ている視聴者に効率よくテレビCMをリーチさせることができます。
特定の番組のスポンサーにならず、ある程度時間帯を指定し、その中でランダムにテレビCMを放送するスポットCMというやり方もありますが、
その場合は広域圏のテレビ局を使って放送すると効率が良いです。
広域圏は
- 関東広域圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、群馬県、栃木県、茨城県)
- 近畿広域圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、和歌山県、滋賀県)
- 中京広域圏(愛知県、岐阜県、三重県)
で、この3つの広域圏で放送をすることができれば日本の人口が集中している大都市圏をカバーすることができるので、効率よくテレビCMを放送することができる、というわけですね。
関連記事:関東でテレビCMを流したい!予算はいくらくらい?どんな流し方があるの?
大企業じゃないとテレビCMはできないの?
上記のランキングを見て「やっぱり億単位で予算を確保することができないとテレビCMをすることはできないのか…」と感じた方もいらっしゃるかもしれませんが、実際はそんなことはありません。
どうしても出稿金額ランキングを見てしまうとそう思ってしまうと思うのですが、
テレビCMのやり方はいろいろあって、費用を抑えて放送をすることもできるんですね。
例えばローカル局のみを使って特定の県域のみに放送をする。
出稿金額はある程度人口に比例するので、広域圏ではなく狭域圏となるローカル局のみを使えばそこまで高い出稿金額でなくても大丈夫です。
実際100万円前後からテレビCMの出稿をされる中小企業も多いのです。
逆にその県域にしかお店がない、だとかその県域のみでまずは流行らせたい、というようなビジネスの場合はテレビCMはとても効果的だと思います。
あとは狭域圏をいくつか選んでテレビCMを放送してみるのもいいかもしれません。
少しずつテレビCMに慣れてきて、ステップアップしていく、という企業も少なくないです。
関連記事:CM放送地域はどのような段階を踏んで進めていったらいい?
テレビCMには色々なやり方がある
テレビCMは大手企業しかできないもの、まとまった金額が必要、というイメージがあると思いますが
CM閑散期であれば少し安めに出稿をすることができたり、先ほどご紹介したようにローカル局だけを使う、という手もあります。
また全国放送にこだわりたいけど、そこまで資金力がない、という場合はBSなどを使ってみる、という手もありますし
広域圏でやってみたいけどやはり資金力がない、という場合は独立局を使うという手もあります。
目的や状況に合わせて色々なやり方を考えることができますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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