弊社ライズアドバートはテレビCMをメインに取り扱う広告代理店です。
テレビCMを放送すると同時に、webでもCMを流したい、広告を出したいという企業さまは多くいらっしゃいます。
実際、複数の媒体を使って広告を出稿することで、ターゲットに各媒体からアプローチができ、印象には残りやすくなりますので、この方法はおすすめです。
ですが、ほとんどの企業さまは普段広告業界とは接点がないのが普通で、
一度に複数の媒体で広告を出稿するとなると分からないことだらけです。
こちらのサイト「ぺんくり」では、そういった企業の広告担当の方が一から広告のことを学べるように、テレビCMのこと、web広告のことをテーマごとに解説しています。
今回はweb広告を出す時に知っておきたい「Cookie(クッキー)規制」について。
なるべく専門用語を使わず、難しい話は抜きにして、初心者の方向けに解説してみようと思います。
Cookieって何?
サイトを開いた時に、
Cookieを許可しますか?
というような表示が出るサイトが増えましたよね。
ネットをよく使う方であれば、日常的に目にしているものだと思いますが、
これってなんか怪しいものなのかな?許可したくないな…
と感じている方も少なからずいらっしゃると思います。
このCookieというのはユーザーがネット上でどんな動きをしたか、という履歴をデータ活用のために計測・保存する技術のことを言います。
よく、
ネットでお買い物をしようとサイトを見て回っていたら、別サイトを開いたときに広告枠にさっき見ていた商品が表示されていた!
というようなことがあると思います。
これもCookieという技術を使った広告の出し方です。
成約確率が高そうなユーザーに、ちょうど良いタイミングで広告を出すことで、
全体の成約率を上げる、ネット広告ならではの広告の出し方ですね。
関連記事:ターゲティングならウェブCM、認知度向上ならテレビCM
Cookieはプライバシーの侵害じゃないのか?
企業にとっては効率よく広告を出すための非常に良い技術ではありますが、
ネット上での自分の検索履歴などに合わせて広告を出されることを「怖い」と感じる人もいると思います。
実際私の周りでも、こういった追いかけ広告が盛んになったタイミングで
「さっき見ていた商品が別のサイトでも表示されるようになって怖い!」と言っていた人が何人もいました…!
以前は広告を効率よく出すために使われていたCookieですが、
最近は規制をしていこうという流れになってきています。
やはり、複数のサイトを横断するような形で個人の行動履歴を保存する、そのデータを活用する、というのは個人のプライバシーの侵害につながるのではないか?という見方が徐々に広がってきているんですね。
Cookieは今までもネット上で使われてきた技術なのですが、
プライバシー保護のために、「使ってもいいですか?」と敢えて最初に聞いて、許可をしてくれた人の履歴だけをデータとして保存し活用する、という方針に変えて行っている途中なのです。
特にEUや米国ではこの法規制が進んで行われています。
日本でも2022年4月に改正個人情報保護法が施行され、Cookieなどの個人関連情報を第三者に提供して個人情報の紐付けを行う場合は本人の同意が必要になりました。
最近Cookieの許可をするかどうかの確認がサイトを開いた時に最初に出ることが多くなったため、
Cookieというのがよく出てくるようになって怖い…許可しなきゃいけないの?
と思っている方も多いようです。
ただこれは、日本の法改正に伴い、「Cookieのデータを第三者に提供して個人情報の紐付けを行っても良い」という同意をあらかじめユーザーから得るための表示なのです。
もちろん拒否をしたからといって、サイトが見られなくなるわけではありません。
関連記事:テレビCM制作と一緒にウェブCM用も制作!賢く素材を作っておく方法
Cookie規制におけるWeb広告への影響
今まではユーザーの同意なくCookieが広告出稿のためのデータとして活用されてきましたが、
Cookie規制によってそれが影響を受けています。
具体的には、
- リターゲティング広告(さっき見ていた商品を別のサイトの広告枠で表示させる、追いかけ広告)がやりにくくなった
- 成約に至るまでのユーザーの動きの計測がしにくくなった
といった影響が大きなところです。
Web広告はユーザーの動きを細かくデータとして手に入れられるというところが強みでもありましたが、それがどんどん規制されていく方向になってきています。
その中で、「ユーザーがどのように動き、どういった経路で成約にたどりつくのか」ということを想像・仮定し広告作りを行っていくことが今まで以上に重要になってきています。
ターゲットとなる架空の人物像のことを広告業界では「ペルソナ」と言いますが、
広告を出稿する上ではこのペルソナの設定が、より重要になってくるのではないかなと思っています。