新型コロナウイルスで様々なところが影響を受けてしまっていますが、テレビCM制作の現場はどうなのでしょうか?
広告代理店である弊社ライズアドバートがCM制作に携わる上で変化している部分について解説していきたいと思います。
この状況の中でもテレビCMを新しく出稿したい、という企業様も少なくありません。
実際にCMの撮影現場ではどのようなことが変わってきているのでしょうか。
CM撮影における影響
撮影場所の確保が難しい
現在新型コロナウイルスの影響が大きいため撮影場所の確保が難しくなってしまっているのが一番撮影を行う中でも苦労している部分です。
撮影場所が見つからないとどうしても動き始めることができません。
撮影場所が決まってからロケハンに行って具体的にどのような映像を撮るかということを話し始めるからです。
場所は借りればいいというだけではなく、その場所を管理運営している方に立ち会ってもらわなくてはいけないことがほとんどです。
そうなってくるとどうしてもそこで新型コロナウイルスの感染が広がってしまった場合、その場所自体が営業できなくなってしまったり、閉鎖ということになってしまうこともあります。
細心の注意を払って撮影を行っていてもどのような事態になるかがわからないのが現状です。
あえて今撮影のために場所を貸し出すということは控えようとしている場所が多く、なかなか撮影場所が見つからないというケースが増えています。
撮影現場でのコロナ対策
撮影現場でも新型コロナウイルス対策は様々なことをしなくてはいけません。
例えば現場にはアルコール消毒を準備しなくてはいけないですし、当たり前ですが立ち会う人全ての人にマスクの着用をお願いしています。
それに加えてほとんどのスタッフがフェイスシールドを付けて撮影に臨んでいます。
CMに出演していただく演者の方にも本番撮影以外はずっとマスクをつけていただいているような状況です。
屋内で撮影をする場合は十分に換気ができる場所でなくてはいけません。
屋外で撮影する場合は換気のことは考えなくても良いかもしれませんが、夏場は特に熱中症にならないように注意もしなくてはいけません。
また撮影現場で出番のところだけ出演者様に来ていただくなどして、なるべく多くの人が集まってしまわないように注意を払っています。
通常よりも考えなくてはいけないことも多いですし、作業工程も多くなってしまうことから、制作費もだいたい通常の1.5倍くらいにして対応しているところが多いです。
この状況の中で制作を行う場合はどうしてもそのような配慮が必要になってくるということになります。
CM枠への影響
新型コロナウイルスの影響で広告費を削っている企業が多くなってきているためCM枠は通常よりも空きが多い状態です。
そのため通常よりも安くCMを放送することができる可能性が高く、この状況下でCMを放送するのであればお得な部分が色々あります。
この状況をうまく生かした宣伝広告の仕方をしていけるといいですよね。
関連記事:新型コロナウイルスのテレビCMへの影響
CM制作の多様化
CM制作においては制作の手法が多様化してきています。
最近ではWebカメラもかなり性能の高いものが増えてきていて、パソコンに外付けするタイプのWebカメラだと4K映像を取れるものもあります。
リモートで撮影を行うというケースも出てきました。
パソコンでオンラインで会話をできる状態にしWebカメラで撮影をして、その映像をそのままCM映像として使うというやり方です。
また他にもイラストやアニメーションCGなどを使ってCMを制作するというパターンも出てきています元からこういったCM制作もありましたが、実写の映像制作に比べると数は少なかったように思います。
実写の映像制作が難しくなってきているのと、費用が上がってきているということで以前よりも少しこういった手法でCMを制作するというパターンが増えていきました。
みんなが同じ場所に集まらなくてもCMを制作することができるというやり方で対応していくことが多くなってきており、新型コロナウイルスの終息が見えないので、これからもこのようなやり方が増えていくのではないかと思います。
関連記事:テレビCMをイラストで制作するのが流行り?そのメリットを紹介
アイデアが試される時
どうしても新型コロナウイルスの影響で制約も多い中でのCM制作になってしまっていますが、このような状況を逆にうまく利用して制作を行っている現場も多いです。
今だからこそ出来る事を考え、むしろこの状況を利用することができるようなアイデアを生み出せていけたら良いと思います。
CMの制作や広告がストップしてしまっているわけではありません。
新型コロナウイルスの影響で逆に追い風になっているという業種もあります。
細心の注意を払いながらも良いCMを作っていけるように尽力していきたいところです。