最近は動画配信プラットフォームで動画広告を流す機会が増え、映像制作の会社も増えてきました。
弊社の映像制作チームは、普段はテレビ番組の制作を行っているのですが、こういった動画配信プラットフォームで配信するような動画広告や、テレビCMの制作なども合わせて承っています。
基本的には広告用の動画も、企業VPも、テレビCMも、もちろんテレビ番組も、映像を制作する流れというのは同じです。
初めて映像制作を考えているという企業の方のために、今回は映像制作の流れについて解説してみたいと思います。
制作会社比較
まずは制作会社に映像制作を頼むのかという比較から始まると思います。
制作会社にはそれぞれ得意とする分野があります。
例えば弊社の場合はそもそも番組制作を行っている関係もあり、ドキュメンタリー調の映像制作をするのが得意です。
イラストやアニメーションを使用した映像を制作するのが得意な制作会社もありますし、YouTubeなどの動画配信プラットフォームで流す動画広告を中心に制作している会社もあります。
どの分野が得意なのかということはその制作会社のホームページを見ればある程度はわかると思うので、制作実績などを見て決めると良いでしょう。
ただしテレビCMを制作するのであればCM制作会社を選んだ方が良いです。
というのも、一般的な動画広告と違ってテレビCMには規格が存在します。
テレビCMように流す動画の決まりごとのようなもので、サイズが決まっていたり音量レベルが決まっていたりするんですね。
そういった規格をしっかり理解している制作会社に頼んだ方が良いです。
テレビCM制作を行う場合は、その制作会社にテレビCM制作の実績があるかどうかを先に聞いておいた方が良いでしょう。
企画・打ち合わせ
制作会社をある程度絞り込むことができたら打ち合わせをして、どのような映像を作りたいのかということを決めていきます。
ほとんどの場合、映像制作をするのが初めてと言う企業様なので、なんとなくのイメージはあってもどういった内容が良いのかということが分からないことが多いと思います。
予算などもあるでしょうから制作会社の担当者と打ち合わせをしながら内容を決めていくと良いと思います。
どれぐらいの予算があればどんな内容の映像を作ることができるのかということを教えてもらえるでしょう。
映像のテーマは何なのか、どういった人をターゲット層として想定しているのか、必ず伝えたいメッセージは何なのか?
というようなことがはっきりしていると制作会社にも意図が伝わりやすくなります。
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コンテ制作
打ち合わせの内容をもとに絵コンテを制作していきます。
絵コンテとは四コマ漫画のようなもので、実際に映像としてどのような画を撮るのかということを簡単にイラストで表したものです。
基本的には絵コンテは数パターン作ります。
それをクライアント企業様に見ていただいて、イメージのすり合わせをしていきます。
この絵コンテ出しの部分から制作費用がかかってくる制作会社もあります。
撮影
絵コンテをもとに撮影を行っていきます。
クライアント企業様にも撮影現場に来ていただくことが可能で、その場で映像を確認しながら進めていくことも多いです。
テレビCMくらい短い尺のものであれば撮影自体は1日で終わることが多いです。
撮影自体はスピード勝負で、スタジオや機材のレンタル費用、人件費などもありますから、撮影までに入念な準備をしてその撮影の決められた時間の中でなるべく欲しい画を漏らさずにに撮影する、という事にスタッフは尽力します。
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編集
撮影が終了したら編集作業に入っていきます。
仮のナレーションや仮の音楽、効果音などを入れて仮編集を行います。
この仮編集の時点で一度クライアント様にデータを確認していただくことが多いです。
シーンの入れ替えや、ナレーションの変更などはこの時点で指摘していただく形になります。
「もっとこういう映像が欲しかった」というような要望の場合は追加撮影になってしまいますので料金が別途かかる可能性があります。
ある程度仮編集が固まってクライアント企業様からOKが出たら、次は本編集に入っていきます。
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音入れ
映像の編集が終わったら音入れを行います。
実際のナレーションを収録した後に音楽を入れたり効果音を入れて映像を完成させていきます。
この音入れの当日もクライアント様に立ち会っていただくことが多いです。
ナレーション表現のチェックをしていただいたり音のイメージなども確認していただきます。
試写
全ての工程が終了したらクライアント企業様に試写していただきます。
ここで何か気になることがあった場合は修正作業を行います。
試写を行う段階はほとんど映像ができているフェーズになりますので、基本的には微調整程度の修正になります。
納品
試写を行って最終日調整が済んだら映像を納品します。
納品はどのような形でするのかということは打ち合わせ時に決めておきます。
最近はデータで納品することも多いですがテレビ局で放送する場合はテープにしなくてはいけないこともありますので、テープ納品になることもあります。
以上が映像制作の一般的な流れになります。
制作物にかかわらず基本的にはこういった流れになりますので、映像制作を検討されている企業にご参考にしていただければ幸いです。
