広告の出稿を考えていると「フリークエンシー」という言葉に出会うことがあると思います。
この「フリークエンシー」という考え方は広告を出稿する際はとても重要な考え方になります。
今回は広告代理店である弊社ライズアドバートが、広告効果を伸ばしていくために大切な考え方である「フリークエンシー」についてお話してみたいと思います。
フリークエンシーとは
そもそもフリークエンシーとはどういう意味なのでしょうか。
フリークエンシーというのは、一定期間の間に、消費者が特定の広告に接触した回数のことを指します。
一消費者あたりが一定期間に特定の広告に接触した回数の平均値が用いられるのが一般的です。
広告の「リーチ」がターゲット全体にどれくらい広告が接触したか、その接触率を表す指標であるのに対して、
広告の「フリークエンシー」というのは広告がどれくらい接触頻度、つまりどれくらいの深さでターゲットが広告に接触したのか、ということを表す指標です。
どれくらい多くの人に広告が届いたか、というのが「リーチ」という考え方なのに対して
どれくらい見てくれた人の印象に残りやすい広告出稿になっているか、ということを表す「フリークエンシー」という考え方が
広告の効果測定を行い、さらにそこから広告効果をさらに高めていくためにどうしたらいいのか、ということを考える上で
とても重要な考え方となってくるんですね。
関連記事:広告代理店が解説する広告効果測定の大切さ
最低有効フリークエンシー
消費者に広告やその内容を記憶してもらう、つまり印象に残るために最低限必要なフリークエンシーを「最低有効フリークエンシー」と言います。
これは広告媒体によっても異なるものなのですが、
例えばテレビCMの場合は、最低でも3回は同じCMを見ないとそのCMをターゲットに覚えてもらうことはできない、と言われています。
平均的に、一人の人が一日の中で接触するテレビCMの回数は200回と言われています。
200回もテレビCMに触れているはずなのに、
テレビCMを覚えているか、と言われると、頭に浮かんでくるCMは数本だと思うんですね。
これがまさに「フリークエンシー」の考え方であり、
その中でも最低有効フリークエンシー、と言われるものです。
最低でも3回は同じテレビCMを目にしないと、印象に残っていく事はできない、ということなのです。
テレビCMには、いろいろな枠にテレビCMを流すスポットCMと
特定の番組のスポンサーとなって、その番組内で複数回に渡りテレビCMを流すタイムCM、
というテレビCMの放映の仕方がありますが
タイムCMはまさにこの最低有効フリークエンシーのことを考えて行うテレビCMの放映の方法、というわけです。
一つの番組を最後まで見続ける視聴者は多いですから、
その番組内で複数回に渡りテレビCMを放映することができれば
同じ視聴者に同じテレビCMを複数回見てもらうことができる、というわけですね。
広告媒体ごとにこういった最低有効フリークエンシーという考え方があります。
関連記事:タイムCMとスポットCMの違い。どちらを選べばいいの?
ザイアンス効果
このフリークエンシーという考え方をする時に同時に出てくる専門用語で
ザイアンス効果(単純接触効果)というものがあります。
これは特定の広告への接触回数が上がれば上がるほど、その広告の効果が高まる、という考え方です。
しかし、何度も何度も同じ広告に接触することによって、
ターゲットがネガティブな感情をその広告に抱くケースもあります。
多くの人が経験したこの現象でわかりやすいのは、東日本大震災の時のAC JAPANのテレビCMなのではないでしょうか。
あの時はテレビ局が全て報道を優先しており、
広告主も、非常時のため広告自粛ムードがありました。
そのため、CMを流すところが全てAC JAPANになってしまったのです。
しかし、これによって、多くの人がこのテレビCMを何度も何度も繰り返し見ることになり、
それによって、気分が悪くなる、という現象が起きてしまったんですね。
過剰な広告接触によってネガティブな影響が生じない最大限のフリークエンシーのことを
先ほどお話した「最低有効フリークエンシー」の対義語で「最高有効フリークエンシー」と言います。
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広告を出稿するなら
弊社ライズアドバートは広告代理店ですので、広告を出稿したい、という企業の方の
ご予算、ブランディングに合わせた広告プランのご提案をさせていただいております。
広告媒体はたくさんの種類がありますが、それぞれにメリットデメリットがあり、
広告で扱いたい商材によっては相性が悪い広告媒体もあります。
広告代理店の目線でご相談させていただきながら広告出稿のプランを考えさせていただきますので、
ご相談等ございましたら下記フォーム、またはチャットからお気軽にお問い合わせください。
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では今日はこのあたりで。