弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。
主に情報・報道番組の制作を行っていますが、
現場ではアシスタントディレクターであっても、少し仕事に慣れてくると
現場リポート撮ってきて!
などと頼まれることがあります。
え!現場にリポートに行くのはアナウンサーや報道記者の仕事じゃないの?
そう思われる方も多いと思います。
実は、現場に赴いているのはアナウンサーや報道記者だけではないのです。
ADがリポーターやカメラマンをやることもある
現場リポートは実は2人や1人でもやることがあります。
2人で現場リポートをやる場合は、カメラマンが同行せず、アシスタントディレクターとディレクターだけで現場に行くパターン。
この場合はそれぞれがカメラマンとリポーターの役を担当し、カメラを回します。
1人で現場リポートに行く場合は、カメラマンとリポーター兼業となりますので、
カメラを構えて、映像と声で状況を伝える、ということになります。
もちろん現場に入ってすぐにリポートを任されることはありません。
何度かは現場リポートに同行して、どのようにリポートするのか、ということを学ぶことになると思います。
ほとんどの場合は現場は緊迫した雰囲気だと思いますので、なかなか丁寧にやり方を教えてもらえる機会がありません。
そのため、基本は見て覚えるという形になります。
見ていて疑問に思ったことは、帰りなど、先輩と話ができるタイミングで質問してみましょう。
「自分でやってみて」と言われたときに、どこがわからないか、ということを考えておいて、それを潰していけるように学ぶと良いのではないかなと思います。
リポートをする前に打ち合わせ
現場リポートは生放送のものもありますので、現場に急行して「では回します!」という感じでやっているように見えるかもしれません。
ですが、急に現場に行ってカメラを回して、とやってもなかなか良い映像は撮れないものです。
カメラマンも、急に現場に行ってリポートが始まっても、どのタイミングでリポーターを映してどのタイミングで事故・事件現場の映像にすればいいのか、ということは判断できませんので、
リポートをする前にカメラマンと打ち合わせをするのが一般的で、さらに、生放送では無い場合は何度か挑戦するものです。
1回のリポートで完璧な映像が撮れることはあまりありません。
関連記事:撮影前に行う「技打ち」について説明します
リポート内容は簡潔に
現場リポートは細かく詳細を説明するよりも、簡潔に、短く内容を伝えることが大切です。
- いつ(When)
- どこで(Where)
- 誰が(Who)
- 何を(What)
- どうして(Why)
- どのようにして(How)
の5W1Hを意識して情報をまとめると、スッキリと簡潔にまとめることができるかと思います。
メモ帳などに箇条書きでメモをしておいて、それを見ながらしゃべるのでも構いません。
リポート前に情報を整理して、簡潔にコメントできるように準備しておきます。
また、カメラマンのことを考えて、どのようにフォローしてあげたら映像を撮りやすいか、ということをイメージしながらリポートすると良いと思います。
どうしてもリポーター主導になるところはありますので、「どのような映像にしたいか」ということをイメージしながらフォローしてあげるのが良いでしょうね。
例えば「見てください、〇〇が〇〇しています!」と言いながら手を使って指したりすることで、その先をカメラが映しやすくなります。
ぜひ普段から情報・報道番組の現場リポート映像を見て、どんな構成で作っているか、ということを研究してみてください。
関連記事:ディレクターが信頼するカメラマンの特徴
必要があればインタビューも
現場リポートに行った際に、必要があれば現場付近にいる目撃者の方などにインタビューをしてみるのも良いでしょう。
事件・事故が起こったときの様子などを話してもらいます。
インタビューをするときは必ず、
「〇〇というテレビ局の〇〇という番組なのですが、インタビューをさせていただいても良いでしょうか?」と事前に確認をするようにします。
お顔を映しても良いか、テレビに出演することに許可をいただけるか、を先に確認し、問題なければ撮影させていただきましょう。
インタビューのコツは別の記事に詳しくまとめてありますので、そちらもぜひ参考にしてみてください。
一人でも練習できる現場リポート
例えば食べ物を置いて、それを一人でスマホ(横向き)で撮影しながら声でリポートをしてみる、など一人でも現場リポートの練習はできます。
どのような画角で撮影したらいいのか、どんな説明を入れるのが適当か、ということが、一回やってみるだけでも見えてくると思います。
そしてその難しさも分かるかと思います。
何度か挑戦してみて、より良い映像を撮るためにはどうしたらいいか、を考えてみましょう。
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