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全国ネット番組とは?ローカルとどう違う?料金や仕組みについて

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テレビ番組は大きく分けるとネット番組とローカル番組に分かれます。

テレビ局の方はよく「ネット」という言葉を使うのですが、「ネット」と言われると今はインターネットの方が思い浮かんでしまいますよね。

私もこの業界に入って「ネット」「ネット」と何度も言われて最初は混乱しました笑

えいぞーさん

テレビ局の方が言う「ネット」は全国ネットの「ネット」なのです

今回は全国ネット番組とはどういうものなのか、それに対してローカル番組はどういうものなのか?

テレビCMを放送するとしたら料金はどれくらい違うのか、ということを解説していきたいと思います。

全国ネット番組とはどんな番組?

全国ネットの番組は全国放送、という意味です。

主に東京キー局(日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京)のうちのどこかの局と、その系列局である地方局で同日・同時間帯で放送されます。

ただし、ローカル局では途中まで全国ネット放送だったものが、途中からローカル番組にかわったり、バラエティ番組やドラマでは一部のエリアで放送日時がずれたりします。

よく映画の地上波放送なんかをやっている時に、地方の放送でラストシーンが少し削られてしまったり、情報番組の放送中に途中で切り替わりがあったり、といったことがあると思います。

SNS上でもこういったことは話題になっていることが多いですよね。

昔はSNSもありませんでしたから、普通に見ているだけだとあまり気づく人は少ないと思いますが、このように途中からローカル放送に切り替わる、というのは実はローカル局ではよくあることなのです。

関連記事:全国でCMをする3つの方法とそのメリットデメリット

全国ネット番組とローカル番組の仕組み

テレビ局はほとんどの局が都道府県に対応する形で設置されています。

しかし広域圏と呼ばれる複数の都道府県にまたがる形で放送域が設定されているエリアがあります。

それが以下のエリアです。

  • 関東広域圏…(関東全域である、東京、神奈川、埼玉、千葉、茨城、群馬、栃木)
  • 近畿広域圏…(大阪、京都、滋賀、兵庫、奈良、和歌山)
  • 中京広域圏…(愛知・岐阜・三重)

これらのエリアでは複数の都道府県にまたがってテレビ番組およびテレビCMが放送されますが、それ以外のテレビ局は基本的には対応している1都道府県エリアにのみ放送されます。

えいぞーさん

たまに距離が近いエリアだとお隣の県のチャンネルが映ることもあります。電波漏れと言われるものですね!

ローカル局は系列局とはいえ、実はキー局と同じ会社というわけではなく、別会社扱いになります。資本提携などの関係があったりはするものの、同じ会社という扱いではないんですね。

ほとんどの場合、キー局や準キー局で制作された番組をローカル局が購入して放送しています。

これが番組販売と言われるものです。

えいぞーさん

番販(ばんはん)と略したりします

また、ローカル局では番組販売でキー局制作の番組を流す以外に、自社制作の番組も流しています。

このためローカル局の自社制作番組というのは地域密着型の番組が多く、地元民に愛されているローカル番組となっているわけです。

関連記事:ローカルCMをやるメリット

CMはネットセールス枠とローカルセールス枠に分かれる

ではテレビCMはどのようになっているのかというと、

  • 全国ネット番組の中で流れるネットワークセールス枠
  • ローカル番組の中で流れるローカル枠

の二つに分かれています。

ネットワークセールス枠の場合はキー局がスポンサーと契約し、番組と合わせて決まったCMをローカル局でも放送します。

スポンサー料金はキー局に入りますが、ローカル局には入りません。

そのため特定のCMを流す代わりにキー局がローカル局に「ネット保証金」と言われる料金を支払います。

ネットワークセールス枠は

  • 全国ニュース
  • 情報番組
  • お昼のワイドショー

が多いです。

ローカルセールス枠はローカル局がキー局から番組を購入して放送している番組のCM枠や、自社制作で放送している番組の中のCM枠になります。

こちらで放送をする場合はローカル局とスポンサーが契約を行います。

関連記事:テレビCM、100万円あったらどんなことができる?

CM料金の違い

ローカルCMに関しては地域にもよりますが50万円程度から出稿が可能です。

それに対して全国ネットCMに関してはタイムCMとなるため、基本的には2クール(6ヶ月)からの契約となります。

さらにタイムCMの場合は競合他社が既にスポンサーとして入っている番組には入ることができません。

料金的には数千万円後半から億単位になることもあります。

番組によって融通が利くこともありますが、一般的には上記のような条件になっており、やはり視聴可能人口がまるで違うため、ローカルとネットでは大きな差があります。

ほとんどの場合は、最初はローカル局で試しに放送してみて、そこから改善していき、最終的に全国放送、という流れが多いです。

例えば「費用を抑えつつ試験的に全国で放送をして、効果的なエリアを見つけたい」という場合は、

地上波ネット放送ではなく、費用を抑えて全国放送ができるBS放送などがおすすめです。

関連記事:BS・CS放送でCMをする時の料金と予算について

ABOUT ME
長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。


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