飲食店を経営しているとテレビから取材の依頼を受けることがあると思います。
テレビの取材依頼を受けた時、実際取材を受けるかどうかを悩む方も多いでしょう。
弊社でも番組制作で飲食店の取材をさせていただくことがあります。
飲食店がテレビの取材を受けるメリットとデメリットについて解説してみたいと思います。
メリット
集客になる
やはり一番のメリットは集客になるということでしょう。
テレビというのは影響力のあるメディアなので、一度紹介されることによって格段にお客さんが増えると思います。
基本的に広告を打つ場合はお店側がお金を使って広告媒体に出稿しなくてはいけません。
取材を受ける場合は無料で広告を打ってもらえるわけですからメリットは大きいと思います。
ブランド力が上がる
テレビ番組に紹介されるということはそれだけ注目されている飲食店であるということです。
番組制作側も番組が面白くなることを考えて取材先を選んでいるわけですから、「テレビに取材されるほどのお店」というブランドがつくことは間違いないでしょう。
「〇〇の番組で紹介されました」という宣伝の仕方も出来ますからブランド力が高まります。
次に繋がる可能性がある
一度テレビ番組の取材を受ければ次に繋がる可能性も出てきます。
業界の中では取材可能なお店として認知されますので、別の番組で紹介されるかもしれませんし、雑誌やラジオといった別の媒体で声がかかることもあるかもしれません。
紹介されるメディアや媒体が多くなればそれだけ効果も高くなると言えるでしょう。
関連記事:【飲食店経営者向け】集客方法にはどんなものがある?
デメリット
飲食店がテレビの取材を受けることは必ずしもメリット100%というわけではありません。
テレビを見ていると「お店側が取材拒否だったため紹介できませんが…」というような表現を目にすることがあると思います。
テレビの取材を受けるデメリットを考慮した上で取材拒否をするお店もあるのです。
一見テレビの取材ならいいことだらけのような気がしますが、どのようなデメリットがあるのでしょうか?
常連客が離れる可能性がある
テレビの取材を受けることによって新規のお客さんが殺到する可能性があります。
お店のキャパシティが足りなかったり、従業員数が足りていなかったりすると、殺到するお客さんに対応をしきれないということがあるでしょう。
そういった場合常連客の足が遠のいてしまう可能性があります。
例えば常連のお客さんが、「すぐに提供されるからサクッと食べられる」ということを重要視してお店に通っていた場合、
お店が混雑してしまって提供時間か長くなれば、足が遠のいてしまうかもしれません。
さらにテレビで話題になって新規で訪れてくれたお客さんが常連になってくれる保証はないのです。
一度食べに来てくれれば必ずリピーターになってくれるだろうという自信のあるお店じゃないと、
逆に一時的な集客だけになって常連さんが離れてしまうというお店にとってはマイナスな結果になってしまうかもしれません。
お店の経営状況やキャパシティなどを考えて取材を受けるかどうかを検討した方が良いでしょう。
意図しない伝わり方になる可能性も
取材として飲食店を訪問しテレビ番組を制作する場合は、基本的に企画があってその趣旨に則って番組作りをしていきます。
もちろん取材するお店が出したくない情報を無理やり引き出したりすることはありませんが、実際に取材の中で撮影した映像のどれを応援家で使うかというのは番組制作スタッフに一任していただく形になります。
撮影したもの全てを使うことはできませんし企画の趣旨に合った内容のもののみを放送することになるでしょう。
あくまで広告ではなく取材だからです。
そのため飲食店側としては「もっとこういう見せ方をしたかったのに…」と思われることもあるかもしれません。
取材を受ける場合は企画書などもきちんと目を通して、どのような意図で取材が行われるのかということを先に理解し、そういった見せ方で問題がないと思える取材のみを受けるようにした方が良いでしょう。
関連記事:テレビの取材依頼があった時、前日までに確認しておくといいこと
テレビCMもおすすめ
テレビ局は基本的に1都道府県に対応するような形で放送を行っていますので、店舗外店舗しかない場合は効率があまり良くないかもしれませんが、
同じ都道府県内に何店舗か店舗があるのであれば、いっそのことテレビCMをしてしまうというのも一つの手です。
東京や関西などでCMをしようとすると広域圏になってしまうので費用が莫大になってしまいますがその場合は独立局を使うなどの方法もあります。
独立局や地方局であれば50万円から100万円ほどでCMを放送することができます。
放送時期も選べますからお店の経営体制がしっかりしている時に自信を持って放送できるでしょう。
もちろんCMの場合はお金を出して広告を打つわけですから内容も好きなものにすることができます。
集客のための広告を検討している場合はぜひ一度選択肢として考えてみてください。