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家具のテレビCMをする時に考えるべきこと

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家具のCMについて書いてみます。

最近は大手家具メーカーのCMのみが目立っているように思いますが、家具のCMはどんなやり方が考えられるのか、他との差別化はどのようにすれば良いのかなどについて

CMの観点から考えてみたいと思います。

 

家具とはどんなものを指すのか

 

まず家具とはどんなものを指すのかというと、家の中に置いて利用する比較的大型の道具類のことをいいます。

家具も大きくは道具類に分類されるんですね。

 

最近の多くの新築物件の家には最初から食器棚や、クローゼットが取り付けられているものが多くありますが、これらについては「作り付け家具」という呼び方をしています。

作り付け家具は個別で売られている家具とは異なり、家の一部として、建築基準法上の設備構造の基準を守っている検査対象になっており、

ここに売られている家具類とは少し扱いが異なります。

 

今回は作り付けではなく個別で売られている家具のCMについてです。

 

家具で代表的なものといえば

  • タンス、チェスト、本棚、食器棚、下駄箱等の棚の類。服飾品、食品、道具などを収納する家具類。
  • 椅子、ソファー、テーブル、机、テレビ台、電話代、ベッド、鏡台など。
  • 上記のものでオフィス用の家具。その他オフィス用ではパーテーション、スチールケース、事務机、キャビネット、応接セット、陳列ケース、ホワイトボードなどもオフィス家具の部類になります。

このように家具には様々な種類がありますが、これまでのCMのほとんどは複数の家具をイメージ的に見せることが多く、特定の家具のみをCMすることはほとんどありません。

というのも例えばテーブルや椅子など個別の商品をCMしても購入者の数は限られています。

 

多くの消費者がこれらの家具を購入するのは、引越しや模様替えといった節目が最も多く、日用品に比べ購入回数は格段に少ないため、個別の商品を打ち出すより、

「ここに行けばまとめてなんでも買える」という意識を持ってもらう方が効率が良いと考える企業が多いからでしょう。

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家具の売れ筋

 

では家具の中ではどのようなものがよく買われているのでしょうか。

ある調査によると、最もよく売れる家具としては

  • 収納ボックス
  • ハンガーラック
  • 本棚

といった商品があげられています。

 

これらは数千円〜1万円程度の価格帯が多いことから手軽に買える価格帯で、買いやすいということがあるようです。

収納ボックスや枕などは、それまでに使っていたものがあるはずですが、これらの商品は価格帯が買いやすいことに加え、古いものを捨てやすいということがよく買われる理由になっています。

大き目の家具は粗大ゴミに出す手間もあり、地域によっては公的機関が粗大ゴミの収集を行っていないところも多いので、捨てにくいことは買いにくさにもつながっているようです。

 

大き目の家具については一気に処分する場合を除くと、

新たな品物を購入した際に古いものの処分も一緒に依頼するという方法をとっている人が多いのではないでしょうか。

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家具はいつ買い換えるのか

 

そもそも家具というのはいつまで使えるのか、どれくらいで買い換えるのかという認識をどれくらいの人がもっているのでしょうか。

 

家電商品は5年程度は大丈夫で、それ以上になると壊れやすくなるという通説がいつのまにか浸透しています。

ところが実際に家庭の家電製品はどうかというと、5年以上使い続けている家庭はとても多いのではないでしょうか。

とはいえ、仮に壊れてしまっても「5年は経っているから仕方ないね、買い換えようか」と消費者が思える仕組みがいつの間にか作られたと言ってもいいと思います。

 

家電商品などはどんどん進化して良いものができていきます。

部品も変わっていきますから、古い家電の部品をいつまでも取り揃えて、修繕していくより新たな商品をどんどん買い替えて行ってくれる方が、メーカーとしても助かるわけです。

 

新規に購入してもらう方が売り上げは上がりますし、修繕のためにあらゆる部品を取り揃えておいて修理するのは、部品管理の面でも手間と売り上げの面からいっても効率的ではないわけです。

これがいいかどうかは別として、結果として家電は5年持てば良いという通説は、メーカーにとっては助かりますし、消費者にとっても一つの目安があるのは実は安心感を与えていると思います。

「5年経ってるから壊れても仕方ないね。」と思えることは消費者が納得する目安にもなり、実はどちらにとってもトラブルにはなりにくいとも言えますよね。

 

その結果家電については数年で買い換えるため個別でも様々なCMをしていると思います。それだけ入れ替えが多いということでしょう。

 

ところが家具については耐用年数の認知がとても低いように思います。

実はテーブルの寿命は5年〜10年と言われますがそれを知っている人はほとんどいないのではないでしょうか。

 

テーブルも年数がたつと傷もでき、足部分の耐久が不安定になる可能性があるため、できれば5〜10年で買い替えた方が良いというのが、メーカーの希望としてあるのです。

 

かつては結婚と同時に洋服ダンスやドレッサー(鏡台)を買い一生ものとして使うとして家具メーカーが売り出していました。

そのイメージを引きずっているのか、高齢者には家具は一生使えると考える人が多くいるように思います。

 

実際にはそれほど長く使える家具はほとんどなく、歪みや傷など修繕なしには使い続けるのは難しいものがほとんどです。

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これからの家具とCMについて

 

家具も時代とともにより使いやすくなり、また価格も安いものが多く出てきています。

また家具というのは部屋のイメージをかなり変えてくれるので、もっと今より買い変えて良いと思っています。

家電が5年という目安を示したように、これからは家具も一つの目安を提示していくのも一つの方法ではないかと思うのです。

 

たとえば

  • 家具の寿命は5年から10年
  • 足がぐらついたら買い換えよう
  • 古いものと即交換できます
  • 古い家具を処分します
  • 部屋が変わり気分も明るくなる

というようなキャッチフレーズをCMに盛り込んでいき、家具はもっと早く買い換えるものだという観念を人々に持ってもらうのも良いのではないでしょうか。

家具は一生もの、大切に使うということももちろん大事なことですが、

実際足がぐらついていても使っていたり、開けにくくなった家具を無理やり使っていて

買い替えのタイミングがよくわからないという、人が多いのではないかと思うのです。

 

家具を変えることは人々の気持ちを明るくすることを前面に押し出し(実際そうですから)

楽しく明るい生活をサポートするというCMはこれからの時代に合っていると思います。

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長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。

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