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タイムシフト視聴率とは?テレビCMをやる時に知っておきたいこと

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一昔前まではテレビは放送時間になったらテレビの前で見るものでした。

 

しかしインターネットやスマートフォンの普及により、最近はテレビの前でなくてもテレビ番組を視聴することができるようになっています。

また、これによって家族のあり方も変わってきていて、昔は家族の中でチャンネル争いなどが勃発していたのに対し、今は同じ家の中にいても家族で別々の番組を見ているということが珍しくなくなりました。

こういった生活の変化に伴い、テレビの視聴率の測り方も変化して行っています。

 

今回はその中でもタイムシフト視聴について、広告代理店である弊社ライズアドバートが解説してみたいと思います。

 

タイムシフト視聴率とは

 

放送されているテレビ番組をオンタイムでテレビの前で見ることをリアルタイム視聴と言います。

それに対して、録画で見られる視聴の事をタイムシフト視聴と呼んでいます。

番組の放送日から7日内(168時間内)のタイムシフト視聴を測定し、計算しています。

 

今までテレビ番組の視聴率として掲出されていた数字はリアルタイム視聴の視聴率だったのですが、この視聴率の考え方は変わり視聴率にタイムシフト視聴も含めることになりました。

リアルタイム視聴とタイムシフト視聴の重複があるので、その分をマイナスしてリアルタイム視聴とタイム視聴を足した数字を総合視聴率と呼んでいます。

関連記事:GRP(延べ視聴率)とCMの関係

 

新しく変わった視聴率の測り方

 

近年の家族構成のあり方やテレビの視聴方法がどんどん変わってきた状況を踏まえて、2020年4月より視聴率の基準と測り方も変わりました。

 

今までは世帯視聴率というものが一般的だったのですが、これが個人視聴率を基準にすることに変わったのです。

例えば四人で構成された世帯において、四人のうち一人がテレビ番組を視聴していれば世帯視聴率でいうと100%になります。

しかしこれを個人視聴率に換算すると視聴率は25%となるのです。

 

世帯の単位ではなく個人の単位で視聴率を計測することができるようになったため、より視聴率の数字が具体的になったと言えるでしょう。

最近は一人世帯や二人世帯も増えているので、この方法になったことで数字がより具体的な意味を持ってくるようになったと思います。

関連記事:テレビCMをより高い視聴率の時間帯で流すには?

 

タイムシフト視聴でのCMの見られ方

 

テレビCMを出稿する企業様にとって気になるのがタイムシフト視聴でのテレビCMの見られ方だと思います。

テレビ番組のジャンルによっても違うので、どのような特色があるのかということを解説したいと思います。

 

ドラマではCMを飛ばされてしまう

 

タイムシフト視聴で見られている番組で一番人気のジャンルはドラマです。

やはり毎週同じ時間帯にテレビを見るというのは視聴者にとっては難しいことなのだと思います。

しかし1話見逃してしまうと次のお話の意味がわからなくなってしまうので基本的に録画をして楽しむというスタイルの人が多いのでしょう。

 

ただ、タイムシフト視聴で見られているドラマの中で流れるテレビCMは多くの場合飛ばされてしまうことが多いようです。

視聴率も高めなのがドラマですが、タイムシフト視聴のことを考えるとあまりおすすめできないのが現状です。

 

スポーツ・報道は早送り

 

スポーツ番組や報道番組はタイムシフト視聴でも早送りで見られることが多く、テレビCMもスキップするのではなく早送りのまま見られていることが多いです。

情報をなるべく短時間で網羅したいという視聴者の要望がわかる結果となっています。

そのため早送りしても内容が伝わるようなテレビCMだったり、逆に早送りすることで面白みが増すようなテレビCMを作ってみると印象に残るかもしれません。

関連記事:テレビCMの依頼はどこにしたらいいの?どうやって頼む?

 

視聴率を探れるビデオリサーチ

 

直近のテレビ番組の視聴率をビデオリサーチのサイトで見ることができます。

  • 週間高世帯視聴率番組
  • タイムシフト視聴率(世帯)
  • 平均視聴人数
  • 平均視聴人数(タイムシフト総合)

をそれぞれ見ることができるようになっており、番組ジャンルごとのランキングも見ることができるので、どのような番組が見られているのかということは誰でも調べることができます。

 

テレビCMを出稿する時にどのような時間帯、どのような番組で放送するのかということを検討する際にぜひ役立ててみてください。

関連記事:スポットCMの放送時間帯、逆L、コの字、ヨの字、の比較

 

視聴率も質がわかる時代へ

 

テレビというのは大きな影響力を持ったマスメディアですが、台頭してきているインターネット広告に比べると消費者がどのような行動を取ったか、どのように広告に接しているのか、というようなことが具体的な数字で見ることができないメディアでもありました。

そのため本当に広告効果があるのかということが疑問視されることもあります。

 

しかしこれからは視聴率もより具体的な数字になり、さらにその視聴の質自体も測れるようにしていこうという動きになってきています。

テレビCMを出稿してくださる企業様によりデータが分かりやすくなるようテレビもまた進化しているといえるでしょう。

関連記事:テレビCMの見積もりを見る時に知っておきたい業界知識

ABOUT ME
長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。

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