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キー局とローカル局の違いとは?仕事内容も違うの?

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将来テレビ局に就職したいと思っている人は

「キー局に入りたいけど倍率が厳しそう…」と思ってローカル局も検討している人や

そもそも「地元のテレビ局に就職したい!」と思っている人もいるでしょう。

 

同じテレビ局ではありますが、キー局とローカル局では規模も、仕事内容も大きく異なります。

 

今回はキー局とローカル局の違いについて解説してみたいと思います。

 

キー局とローカル局の関係性

 

キー局というと

  • 日本テレビ
  • テレビ朝日
  • フジテレビ
  • TBS
  • テレビ東京

の5局ですが、ローカル局も全て合わせるとテレビ局は全国に120以上あります。

 

キー局はキーステーションとも呼ばれ、それぞれがネットワークを構成しており

各都道府県に同じ系列の局が置かれています。

 

例えば北海道であれば

  • 札幌テレビ(STV)が日本テレビ系列
  • 北海道テレビ(HTB)がテレビ朝日系列
  • 北海道文化放送(UHB)がフジテレビ系列
  • 北海道放送(HBC)がTBS系列
  • テレビ北海道(TVH)がテレビ東京系列

となっています。

 

しかしどの都道府県にも民放が5局ある、というわけではなく

例えば宮崎県には

  • 日本テレビ系列のテレビ宮崎
  • TBS系列の宮崎放送

2局しかありません。

 

そして何より、系列局だからといって同じ会社、というわけではないんですね。

 

ローカル局はキー局の子会社、と思っている人も多いのですが

ローカル局は子会社ではなくキー局とは別の会社です。

 

会社によってはキー局が数%の株を保有して出資するような形になっているところもありますが

系列局であってもローカル局は別の会社なのです。

 

ではなぜキー局の番組が同系列局のローカル局で見られるのか、というと

これはキー局が同じ系列局の放送枠を買っているからなんですね。

 

その枠にキー局で制作をした番組を放送しています。

関連記事:地方局のテレビ放送が一週遅れて放送されるのはなぜ?

 

キー局とローカル局の仕事の違い

 

キー局は全国のテレビ局の中でも一番規模が大きいテレビ局で、

制作会社が入ったりなどはしていますが、基本的に番組を自社で制作してそれをローカル局の枠の中で放送しています。

 

対してローカル局の場合は、ほとんどがキー局の制作した番組を放送する形になりますが

「全ての番組をキー局の番組で」というわけでもありません。

 

実はローカル局でもそのテレビ局自体が制作を行なっている番組というのが存在します。

 

ただ自社制作を行うにはそれなりに人員も資金も必要ですから、やはり自社制作をそれなりにできるのは基幹局と言われる

  • 大阪
  • 名古屋
  • 福岡
  • 札幌
  • 広島
  • 宮城

といった地域になります。

 

地元密着型の番組などを制作してその局のカラーを押し出すような作り方をしています。

 

最近では『ミヤネ屋』など基幹局が制作している番組をキー局で放送している逆パターンもあります。

さらに番組内でも「ここまではキー局制作でこれ以降の時間はローカル局制作」というような分け方をしている番組もあります。

 

このような番組の放送の仕方に圧倒的な違いがあるからこそ、

キー局とローカル局では仕事の内容もかなり変わってきます。

 

キー局はまず圧倒的に関わっている人の人数が多いですが、

対してローカル局の場合は規模が小さく、一つの番組に割ける人員や資金にかなり制約がかかってきます。

 

なのでキー局では「より専門に特化した仕事」を扱うことが多いですが

ローカル局では「マルチに働ける人」が求められることが多いんですね。

 

キー局で制作している番組の場合は、一つの番組に複数のディレクターがつくことも多いですし、ほとんどのディレクターが一つの番組を担当する形になります。

 

対してローカル局ではディレクターはオールマイティに働かないと人員が足りず、一人のディレクターが複数の番組をかけもちしたり

中にはカメラを回したり自分でリポートするディレクターもいます。

 

ですが地元に密着した番組が多いローカル局では、地域のことをより考えて仕事をすることができ、

さらに携われる仕事も多いので、その方がやりがいがある、と感じる人がいるのも事実です。

関連記事:地方のテレビ局での仕事はどんな感じ?メリットはあるの?

 

自社制作の比率

 

ローカル局において、自社制作で作っている番組が全体のうちのどれくらいの比率を占めているのか、というのはテレビ局によって大きく異なります。

 

大体基幹局と呼ばれる地方都市圏のテレビ局だと自社制作の比率が30%前後

それ以外のローカル局だと10%に満たない局も多いです。

 

もし、自社制作の番組にたくさん関わっていきたいから地方局に入社したい!と考えているのであれば

基幹局を目指してみると良いでしょう。

 

しかしテレビ局に入ったからといって必ずしも制作に携われる、というわけではないので

もし番組制作の仕事をしたいのであれば、番組制作会社に就職するのが一番です。

関連記事:番組制作会社の仕事内容は?テレビ局とどう違うの?

 

弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社ですので

テレビ局の中で番組制作の仕事に関わってくださる方を募集しております。

 

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ABOUT ME
長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。


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