エントリーシートや履歴書を書くときに、志望動機の欄があります。
みなさんが一番悩むのは、この志望動機をどう書けばいいのか?というところでしょう。
- 住所
- 氏名
- 履歴
- 資格
はデータの部分ですからコピペできるのですが、
志望動機、という部分は自分自身の言葉を連ねていかなくてはなりません。
どのように書いていけばいいのか、考え方や手順を書いてみます。
取り繕わないことが大切
まず、みなさんが書いてしまいがちなのは、
- 志望する会社に合せて、書こうとする。
- 志望する会社が求めていそうな志望動機を書こうとする。
- 体裁を整えようとする。
この三つ、心当たりありませんか?
最終的な文章を書こう。正解を書こう。としてしまうのです。
会社の採用担当は、みなさんよりも、経験をつんだ大人たちです。
ですから、その文章をみて、
- 何かから抜粋したな。
- 取り繕ってるな。
- 自分のことばじゃないな。
というのは、すぐ見破れてしまうものです。
志望動機欄は自分の言葉で、その会社に入りたいんだ、という思いを書き込む大事な欄です。
まずはこの欄で、自分自身をアピールできていなければ、書類選考を突破することはできません。
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履歴書を書く手順
では、肝心のどうやって書いていくか。
順を追ってご説明します。
①とにかく書き出す
まずは、白い紙と鉛筆を用意します。
いきなり、エントリーシートや履歴書に向かってはいけません。
チラシの裏面でもいいですが、これからの人生を決める大事な作業です。
キレイな白い紙を用意しましょう。
パソコンやスマホでも構いませんが、紙の方が、俯瞰できると思います。
まん中に、志望する会社名を書きます。
志望する業界でもかまいません。
なぜ、自分がその会社、あるいは業界に入りたいのか、
最初のきっかけを書き出してみましょう。
思い浮かばないという人は、思い出でもいいですし、印象に残っている事柄でもかまいません。
文章になっていなくてもかまわない。
単語の羅列になってしまっても気にすることはありません。
この作業は、エントリーシートや履歴書に書くための、素材集めと考えましょう。
できるだけたくさんの、私と、その会社、その業界への接点を見つけることが大切です。
まずは、最初の原体験から集めていきます。
初めて、その会社や業界を知って、どう感じたのか、どう思ったのか。
それは何歳くらいのときで、その歳のとき、あなたはどんな状況にあって、どんな日々を送っていたのでしょうか。
あなたが成長していくにつれて、
その会社や業界へどんな興味をもち、関心をもっていきましたか?
最初のころから変化はありましたか?
あなたが経験したこと、やってきたこと、学んできたことに、
その会社や業界と重なることはありましたか?
自分の年表とその会社や業界の年表を合わせてみると発見があるかもしれません。
それも紙に書き出してみましょう。
そして、なぜあなたがその会社あるいは業界に入りたいのか、
なぜそこで貢献していきたいのか、書き出していきます。
最後に、あなたはその会社あるいは業界でどのようになっていきたいのか、
何をしたいのか、どんな貢献をしていきたいのか、書き出してみましょう。
ここまで書き切ったら、あとは、会社やその業界について、思いつくこと、イメージ、
を書き出していきます。
たぶん、白い紙は、文字で一杯になっているでしょう。
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②キーワードを拾う
さて、文字で埋め尽くされた紙。
今度は鉛筆から、赤ペンか一番目立つ色のマーカーに持ち替えます。
ここで印をつけるのは、キーワードです。
自分の思いを端的に表す、「鍵」となる言葉。
志望動機の「キモ」となる言葉を探します。
相手に伝えたい、端的な言葉。これだけは伝えたい思い。
ストレートな言葉でかまいません。
これが志望動機のテーマになります。
黒い文字群の中から、これぞ!と思う言葉を、赤かマーカーで記しをつけてみてください。
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③補完する言葉をチェック
それが終わったら、ペンを変えましょう。青や控えめなカラーのマーカーに持ち替えます。
テーマを補完するような言葉、言い換えているような言葉、テーマを説明するような
言葉に印をつけていきます。これは、いくつでもかまいません。
赤で囲った言葉と、青で印をつけた言葉は、志望動機にのせる言葉です。
さて、ここから、ようやく、文章を構成していきます。
盛り込む内容は、
- なぜ、私はこの会社を志望するのか、「きっかけ」
- そのために、私は、どんな経験をしたのか、「経緯」
- そして、私は、その会社で何をしていくのか、「目標」
きっかけ→経緯→目標
つまり、過去→現在→未来
に沿って書いて行きます。
その中に、キモとなる言葉は、きっかけ・経緯・目標に1回ずつは登場させる。
青で記した言葉をちりばめる。
そうすると、わかりやすく、まとまった文章になってくると思います。
文章を書きあげたら、推敲します。重複している文章は外します。
何度も登場してうっとうしく感じる言葉は言い換えましょう。
見つけることができなければ、「同義語辞典」で調べます。
(目的の言葉)+(同義語)でネット検索すると出て来ます。参考にしましょう。
文章と文章のつながりも、大切です。大きく飛躍しすぎてないか、テーマから外れていないか、客観的にみてみます。
最後に、見やすく読みやすいレイアウトにします。
文字が小さくて、行数が多いと、熱意は伝わりますが、読む気がしません。
採用担当者に、最後まで読んでもらわなければ、元も子もありません。
適度な大きさと分量を考えましょう。
あまりにぎっしりだと、読むことをあきらめてしまう採用担当者もいます。
目で追いやすい文字の大きさと、文章量。
枠の大きさにもよりけりですが、適度な大きさと量を考えましょう。
新興の会社やITの会社、平均年齢の若い会社でなければ、相手が40代くらいと考えてもいいかもしれません。
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④採用者と同じ年代にチェックしてもらう
書き上げたら、40代くらいの人、ご両親や学校のキャリアカウンセラーや、バイト先の先輩などに、見てもらいましょう。
分かりにくい表現や、まわりくどいところを指摘してもらって、修正します。
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志望動機は自分の気持ちを素直に
個性的な会社であれば、その個性に合わせるワザを施してもいいかもしれませんが、
まずは、自分の言葉で、自分の思いに向き合ってみることが必要です。
手間はかかりますが、ここで手間をかけるかどうかで、結果に違いが生まれます。自分の将来に向き合ういいきっかけです。
今回ご紹介したのはあくまで志望動機の書き方の一例ですので
もし志望動機がどうしても書けない、ということがあればぜひ試してみてください。
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では今日はこのあたりで。