今回は枕のCMをする時のPR戦略について、
広告代理店である弊社ライズアドバートが解説してみたいと思います。
新型コロナウイルスの影響もあり、お家時間も長くなって、
より家の中で快適な生活を送れるように家の中のものにお金をかける、という人が増えてきたように思います。
中でも睡眠というのは、生活の中でとても重要なものです。
睡眠の質を高めることで免疫力もアップしますし、逆に睡眠の質のせいで肩こりや頭痛といった不調を抱えている人もいるでしょう。
実は私も枕が合わなくて何度も新しいの買っています…
オーダーメイド枕の売上がコロナの影響で前年比150%近くになった、というところもありました。
枕は人それぞれ合う合わないが激しいものでもあると思います。
そんな枕のCMはどのように行ったら良いのでしょうか?
今使っている枕の不満
枕に関するアンケートでは、今使っている枕への不満として以下のような内容があげられていました。
- 洗濯しづらい
- 高さが合わない
- 首・肩がこる
- 固さ・やわらかさが合わない
- 寝心地・寝つきが良くない
- 大きさが合わない
- 素材が気に入らない
最も多い理由としては洗濯しづらい、であったのに驚きました。
同アンケート上では枕カバーを洗う頻度として、
- 週に1回以上が40%
- 月に2〜3回程度が30%
- 月に1回程度が18%
となっていました。
かなり多くの方が、頻繁に枕カバーを洗っている、ということがわかります。
枕本体はどうしても厚みがありますから、そのまま洗濯…というのはなかなか難しいですよね。
ですが枕カバーを洗っている人の頻度を見ると、簡単に丸洗いできる枕も需要はありそうだなと思いました。
もちろん洗えるというだけでなく「すぐに乾く」ということも大切だと思います。
結局枕はほとんどの方が1人1個で使っていると思いますので、
「今日は洗濯しちゃったから枕なしで寝る」ということにはならないのです。
それが面倒だから本体が洗われないのでしょう。
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枕の購入価格
同アンケートで、枕の購入価格の上限はいくらか、という質問もありました。
こちらは、
- 5,000円〜10,000円未満が24%
- 3,000円未満23%
- 10,000円以上が32%
となっています。
安い枕もたくさん溢れていますが、ある程度枕にはお金をかけてもいいと思っている人が多い、ということですね。
ちなみにテレビCM業界のお話をすると、
テレビショッピングで一番売れる価格帯は6,000円〜20,000円の価格帯らしいです。
さまざまな商品が価格競争になっていくものですが、
あまりにも安すぎるものはテレビショッピングでは実は売れないんですね。
特に枕を含めた寝具系の商品はテレビショッピングでもよく見る商品だと思いますが、
こういったものは消費者の中に「少し高くても良いものもが欲しい」という潜在意識がある、ということを理解しておくと良いかもしれません。
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過半数の人が睡眠に不満がある
【寝具と睡眠に関するアンケート調査】によると、睡眠に満足している人は4割弱。
数字で見るとかなり少ないことがわかります。
睡眠についての悩み・不満としては
- 眠りが浅い
- 疲れがとれない
- 睡眠時間が足りない
などが多く、各3割。
- 昼間に眠くなる
- 朝すっきりと起きられない
- なかなか寝つけない
などが各2割となっています。
睡眠に不満を持っている人の課題が既に明確となっているので、ここから解決できる問題をピックアップして、それを全面的に押し出したCMにしてみるのも良いかもしれません。
CMを制作する時はとにかく情報量は絞った方が良いです。
あれもこれも情報を入れすぎると結局何が重要なのかわかりにくくなってしまうので、
これが売りです、というのは一つに定めた方が良いと思います。
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ターゲットを絞った放送を
現代ではパソコンやスマートフォンをほぼ一日中使って仕事をしている、という人が多いと思います。
そのため、枕を販売するのであれば、そういった日中の仕事が肩こりにつながるような人をターゲットにすると良いのではないでしょうか。
ビジネス系の番組などとは相性が良いのかな、と思います。
また、朝の情報番組などは仕事に行く前に多くの方がチェックする番組でもあります。
平日毎日朝の時間帯にやっている番組というのはスポンサーにも入りやすいので、こういったところで3ヶ月〜6ヶ月ほど、まずはCMを流してみるのも良いでしょう。
なるべく浅く広くではなく、ターゲットを絞ってCMを放送した方が印象にも残りやすくなりますので、
CMを放送する際は、まずターゲットを絞り込むというところから始めてみてください。
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