年末年始はテレビ番組の編成が通常とは異なります。
今回は年末年始にCMを打つにはどうすればよいのか、その方法とメリット、デメリットについて書いてみたいと思います。
年末年始の番組編成
年末年始になるとテレビはいつもと違う番組が流れていますよね。
これは年末年始だけ通常と異なる特別な番組編成になっているからです。
番組編成というのは、番組表のことと思えばいいと思います。
ではいつから年末年始の番組編成に変わるのかというと、これはテレビ局によりさまざまで、またその年によって異なります。
その年のカレンダーによって変わってくるんですね。
一つの目安として、平日に毎日放送しているデイリー番組が無くなると、年末年始の番組編成に入るタイミング、と言う感じでしょうか。
デイリー番組というのは、
- スッキリ!
- ヒルナンデス
- あさチャン!
のように平日毎日やっている番組のことを言うのですが、
年末になるとこれらの番組は終わって、年始になるとまたはじまるわけです。
2018年の場合、年末は12/28日(金)まで、そして年始は1/4日(金)または1/7日(月)から開始という局が多いようです。
そもそもですが、番組編成というのは通常4月に大幅に変わります。
4月になると毎年大きく番組編成が変わり、10月には小規模な変更をするという感じですね。
といっても、視聴率が良いテレビ局の場合、4月の改変時になってもあまり大きくは変わらないということもあります。
うまくいっているのにわざわざ変える必要もありませんし。
そして、年末年始だけは特別に番組編成を組む局がほとんどです。
そのためCMに関しても通常の時とは、番組配置の傾向が変わってきます。
家族で楽しめる番組が多くなりますね。
かつてはあらかじめ撮って編集しておいた完パケ番組がほとんどだったのですが、
最近は年末年始も生番組が多いですね。
年末年始にCMを打つためには
基本的には年末年始にCMをしたい場合は広告代理店にお願いすれば手はずを整えてくれます。
その際決めることは
- どんな人に見てもらいたいか(ターゲット)
- 予算はどれくらいにするか
- テレビ局はどこにするか
など。大きくはこんなことでしょう。
年末年始はいつもと番組が異なりますから、どうやってCMを流せばいいのかというイメージがなかなかつかみにくいものだと思います。
年末年始は視聴者の動きが通常と異なります。
いつもならサラリーマンたちは、仕事に行く前の朝と、帰宅後の夜にテレビをみることが多く、
昼間は高齢者や主婦が中心になるのですが、年末年始はほとんどの企業がお休みになるため、それががらりと変わります。
昼間もサラリーマンたちがテレビを見ますので、昼間の視聴者層が幅広くなります。
ただ、帰省する人も多いので、東京にいる人が減り、地方に人が多くなるという現象が起こります。
あまり行くところも無いので、家で過ごすという人が多くなりますよね。
このように年末年始は番組もいつもと違いますし、人の動きも違うので、
上記の大まかな項目を決めて、広告代理店と相談するのが一番いいと思います。
その年によってですが、CMのパッケージ的な商品を考えているテレビ局もあったりします。
例えば、BS放送などを使うと、高齢者向けCM用年末年始パッケージや、
ファミリー向けCM年末年始パッケージなど、ターゲットに合った番組に入るようなCMパッケージ商品を出しているテレビ局もあります。
旅行関係の番組を集めて、これらのどこかにCMが流れますよ、というパッケージだったり、
ドキュメンタリー番組を集めてその中のどこかに流れますというようなパッケージだったり。
BSは全国放送なので、このようなパッケージを利用して年末年始を利用して全国CMをやってみる、
という試みもいいんじゃないかと思います。
また年末年始のCMの特徴として番組提供型のCM(タイムCM)の単発物が多いということがあります。
タイムCMは基本2クール(6か月)や1クール(3か月)の番組のスポンサーになるというCMの出し方ですが、
年末年始は特別番組がほとんどなので、タイムCMの単発物が増えるんですね。
タイムCMの場合はその番組のスポンサーに入ってテレビCMをすることになります。
関連記事:番組のスポンサー【タイムCM】とは
年末年始にCMをするメリットとデメリット
メリット
では年末年始にCMをするメリットは何かというのを考えてみると
全体としてテレビを見る人が増える傾向があることと
それが年末年始という短い期間い集中していることから
短期間で多くの人に見てもらえる可能性があるということではないでしょうか。
また、年末年始は家族でテレビを楽しむ機会が増えますから
一度に若い世代から高齢者まで幅広い層が見る可能性が高いんですね。
1世帯当たりの視聴する人がいつもより多くなるということです。
そのためファミリー向けの商品の認知に年末年始は向いていると思います。
そのほか番組提供型のタイムCMの単発物が多く出るので、
タイムCMをやってみる良い機会とも言えると思います。
いつもはスポットCMをやっている、という企業がスポットとタイムで組み合わせてみたり、
試しにタイムをやってみて効果を計ってみる良い機会でしょう。
関連記事:タイムCMとスポットCMの違い。どちらを選べばいいの?
デメリット
年末年始にCMをやることのデメリットは、スポンサー企業がお休みであることが多いため、検証ができないということがあります。
せっかくCMを流すのであれば、その効果をすぐに計りたいという企業が多いと思いますが、お休みに入ってしまうためCMは避けたい、
と考える企業が多いのです。
特にすぐに電話をかけて買える通販型のCMなどはスポンサー企業がお休みでは、機能しなくなってしまいます。
ただ、小売店に行けば購入できるような商品や、
インターネットで購入できる商品であれば、商材にもよりますが
あとから検証ができますし、年末年始であっても大丈夫です。
ところが、あとから効果測定ができるような商材であっても年末年始は会社が休みだから避けたいという企業は、やはり多いようです。
その年によって、年末年始も混雑具合がいろいろですが、
空いている場合はとても安くCM枠が売られている場合もありますから、
年末年始は案外ねらい目じゃないかなと思いますね。
関連記事:テレビCMをする時、広告代理店に連絡する前に決めておくこと
