マーケティング用語にO2O(オーツーオー)という言葉があります。
このO2Oの考え方を活かして今回はビジネスマーケティングについて少し考えていきたいと思います。
O2O(オーツーオー)とは
そもそもこのO2Oという言葉が耳慣れない方も多いでしょう。
O2Oというのは『online to offline』の略語です。
O2Oとは、主にEコマースの分野で用いられる用語で、オンラインとオフラインの購買活動が連携し合うこと、
または、オンラインでの活動が実店舗などでの購買に影響を及ぼすこと、などの意味の語である。
weblio辞書より引用
online to offlineなので、オンライン上の行動からオフラインの行動に移ることを指す、と思われがちですが
この意味は可逆性があり、オフラインからオンラインへ行動が移行することも含まれています。
インターネット上で物を全国で販売することができるようになった世の中ならではの表現と言えますね。
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O2Oの事例
では具体的にO2Oの事例について見てみましょう。
- インターネットで見た商品を魅力的に感じて実店舗に買いに行く
- インターネット上で気になった商品の値段や詳細を調べてから実店舗に買いに行く
- インターネット上で配布されているクーポンを実店舗での購入に使う
- グーグルマップなどの地図アプリ上で近場のお店を探してお店に出向く
- 店舗に置いてあったショップカードのQRコードからお店のホームページにアクセスする
- 友人のSNSの投稿で見た店舗に実際に足を運んでみる
というような事例を挙げることができます。
私が最近「面白いな」と感じたのは書籍の一部を無料公開する、というものでした。
書籍の場合は試し読みをインターネット上でできてしまうと売上が落ちる、というように考えている人がいます。
しかし、インターネット上で試し読みができることによって現物の本が欲しくなる、という消費行動は必ずあると思うんですね。
さらには絵本を全ページ無料公開する、ということを、キングコング西野亮廣さんがされていました。
絵本自体は面白いかどうかを親が判断し、実際に絵本を読むのは子供ですから、これもO2Oの消費行動につながるわけです。
無料公開で全ページを読むことによって、お母さんはその絵本を「子供に読ませたいかどうか」判断する。
そしてそれが面白い、ぜひ子供に読ませたい、と感じることができる絵本であれば
子供に現物の絵本を買って行ってあげる、ということです。
特にテキストやイメージというのはインターネット上でデータにすることが簡単にできてしまい
現物の価値というものが今問われるようになってきていますが、
インターネット上でデータを確認した上でなお現物に価値がつく、ということもある世界になってきているのだと思います。
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体験に価値がある世界へ
インターネットでなんでもできるようになった今だからこそ、
体験そのものの価値が今まで以上に上がってきているのだと思います。
だからこそ、このO2Oの考え方を利用したビジネスマーケティングを考える必要があるんですね。
世の中には
- インターネット上で見て満足するもの
- インターネット上で見て実際に体験したいと思うもの
この二つがあると思うんですね。
しっかりと商品や体験を紹介することによって、さらに消費活動を促せるものがきっとあるはずです。
今までは情報を出しすぎることがご法度のようなところがありました。
先にお話しした「絵本を全ページ無料公開する」ということもかなり批判があったようですが
実際の売上はかなり伸びたようです。
つまり、「情報を公開することによって消費を生む」ということを念頭において
マーケティングに活かすことができると、売上を爆発的に伸ばすことができるかもしれないわけです。
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広告の出し方を考える
O2Oの考え方を活かした広告の出し方としては
やはりネット上で出す広告になりますが、
- リスティング広告
- ディスプレイ広告
- ネットCM
といったところでしょう。
ここでどこまで見せるのか、ということが鍵になってくると思います。
例えばイベントのネットCMをやるときに、
イベントの概要だけを見せるのか、それともイベントの全てを見せてしまうのか。
実はイベントの全てを見せてしまった方が、「これを実際にリアルで見てみたい」と思ってもらえて
良い宣伝になるかもしれません。
引っ張る事が必ずしも良い宣伝の仕方とは限らないのが
今のO2Oの考え方だと思います。
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では今日はこのあたりで。
