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カメラワークと画角に関する撮影用語解説

撮影用語
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弊社ライズプランニングはグループ企業内で動画制作の依頼も承っており、普段はテレビ番組の制作を手がけている会社です。

動画制作をしているのは現役でテレビ番組を作り続けているプロの専門スタッフです。

 

今回は、映像をこれから学びたい、という方のためにカメラワークや画角に関係する撮影用語を説明していきます。

カメラの操作や動きによって、

  • ズーム (zoom)
  • パン (pan)
  • ドリー (dolly)

があります。

最初にズームから説明します。

 

ズーム(zoom)

 

ズームはカメラを動かしません。

レンズを動かします。

 

ズームは、画角を広くしたり、狭くしたりする動きです。

 

被写体や焦点を当てたいポイントを中心にして、そこから画角を広くワイドに広げるのが、ズームアウト。

逆に、ワイドな画角から、被写体や焦点をあてたポイントへ寄ることを
ズームインといいいます。

 

ズームインはどういうときに使われるか、というと、最初に全体の様子をわからせたいとき、です。

 

人の生理として、まず、全体像や外側のことがわかっていないと、心が主人公に沿っていかないのです。

全体の様子や感じがつかんでから、焦点を対象にあてていくことで生理にのっとって、自然に感情移入できます。

 

ズームするときに、カメラさんは手元だけの調整なので、ディレクターはモニターで映像を見ていないと、ズームしているのかどうか、判別しづらいことがあります。

 

そういうときはカメラさんの手元をチェックして、レンズを右に左に回していれば、ズームしているのがわかります。

もしくはレンズ自体を見ているとレンズが開閉しているのがわかります。

 

ちなみに、画角の広い画のことを、「ヒキ」もしくは「ロング」といいます。

画角の狭い画のことを、「ヨリ」といいます。

関連記事:【初心者向け】ネットにアップして「見たい!」と思われる動画の撮影方法

 

パン(pan)

 

パンは、カメラを三脚に付けて固定し、雲台の部分を動かします。

  • 水平方向にアングルを変える、右パン、左パン
  • 垂直方向にアングルを変える、上パン、下パン

があります。

 

上下の動きは、ティルトという別の名称が使われていましたが、今はあまり使われないようです。

 

パンするときは三脚でカメラを固定しますが、三脚とカメラをセッティングするときは、必ず、水平をとります。

水平が取れていないと、視聴者に違和感を与えます。画面が少しでも傾いていると、気持ち悪いですよね。

 

水平の取り方や撮影初心者のカメラの扱い方についてはこちら:テレビ動画撮影の初心者がやるべき準備4つ

 

ドリー (dolly)

 

ドリーは、カメラマンがカメラをかついで、取材対象を追っていく動きのある映像です。

 

動く被写体と一緒に、カメラそのものも移動しながら撮影します。

 

例えば、

  • レポーターが歩きながら店を見つけるシーン。
  • 旅行番組で、タレントが町をぶらぶら歩くシーン。
  • 店に入るときの、レポーターの見た目のシーン。
  • 陸上競技で、走者と平行に移動するカメラの映像。

などをイメージしていただくとわかりやすいでしょう。

 

カメラをより安定させたドリーを撮りたいときはキャスター付きの三脚を使ったり、

カメラマンが台車にのって、カメラアシスタントが台車を押したり、カメラマンが車いすにのったり、レールを曳いたりすることもあります。

 

被写体に近づいていくことを、ドリーイン、被写体から離れていくことを、ドリーアウト、といいます。

 

ドリーを撮影するときの揺れやブレも、視聴者にとっては気持ち悪い映像になってしまうので、揺れやブレを起こさない工夫をしてきました。

 

今は、オズモという手ぶれ補正搭載カメラがあります。手がぶれても、映像はぶれません。

 

カメラの動きのない映像、画角も変わらない映像は、フィックスといいます。

 

カメラをフィックスにしたまま、対象物が画角から出たり、入ったりすることがあります。

 

対象が入ってくるのをフレームイン、対象がカメラから外れるのをフレームアウト、といいます。

関連記事:テレビ制作業界の映像編集現場で使われている専門用語

 

被写体のサイズ

 

被写体のサイズにも名称があります。

 

インタビューを撮るときや登場人物のプロフィールを説明するときなど、人物を撮影するときに意識してサイズを様々に撮っておきます。

  • アップ…顔のアップ。画面いっぱいに顔を映し出すとき。語っている人の表情で表現したいとき。
  • バストショット…バストから上のサイズ。ウエストショット…ウエストから上のサイズ。
    インタビュー撮影のときは大体バストショットかウエストショットが多い。
  • フルショット…全身のサイズ。どんな体形をしていて、どんな服装なのか、全体の様子をつかむことができます。映画の試写発表会や、新商品発表会などで女優さんが登場するときは、どんなドレスで、どんな靴で、どんなアクセサリーで、どんなヘアメイクか、気になりますよね。

 

映画の新作発表のコーナーだと、

  1. 主演女優や監督が舞台袖から登場(フルショット)
  2. ナレーション「〇月〇日、都内の映画館で〇〇監督の新作”××××”の試写会が行われました。」
  3. 主演女優の足元から上パン
  4. ナレーション「主演女優の▽▽▽▽さんや、〇〇〇〇さんなど主要な出演者が舞台挨拶しました」
  5. 主演女優のバストショット
  6. 主演女優▽▽さん「(見どころコメント)」

こんなサイズ展開が考えられます。

 

映像は、見ている人の生理を無視できません。

生理に沿って編集するためにも、いろいろなサイズの映像や動きのある映像を撮影しておく必要があります。

関連記事:Youtuberに学ぶ、伝わる動画の撮り方

 

プロの現場で働く

 

今回はカメラワークと画角に関する撮影用語についてお話してみました。

 

弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の映像制作会社であり、

テレビ局のフロアで実際に働いてみたい、という方を募集しております。

 

  • アシスタントディレクター
  • 学生アルバイト

として、テレビ局内で働いてみませんか?

 

ご興味がございましたら、下記フォーム、もしくはチャットよりお気軽にお問い合わせください。

関連記事:【映像系を学ぶ学生必見】テレビ局内でバイトをしてみませんか?

 

 

では今日はこのあたりで。

ABOUT ME
imacharin
テレビ制作歴25年。テレビの業界の内側と、テレビ番組の裏側をわかりやすく発信していきます。







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