テレビ業界の裏話

テレビスタジオで働く時に知っておきたい専門用語

テレビスタジオ収録で使われる専門用語

弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。

実際にテレビ局のフロアで働くお仕事をしておりますので、今回はテレビ局のスタジオで働く時に知っておきたい専門用語についてお話してみたいと思います。

 

スタジオでの収録では、スタジオならではの設備といろいろな用語があります。

  1. サブ
  2. 控室
  3. 前室
  4. 演者
  5. フロアディレクター
  6. ドライ
  7. カメリハ
  8. ランスルー
  9. 箱馬
  10. 消えモノ
  11. 押し
  12. 巻き
  13. ケツカッチン

 

今回はこれらの専門用語について解説してみたいと思います。

 

サブ

 

副調整室。サブ コントロール ルーム。

 

スタジオ内にはカメラが5台前後ありますが、サブには

  • その映像を切り替えるスイッチャー
  • 音声の調整をする卓
  • VTR出しや音楽を付けるためのデッキ
  • ミキサー生でナレーションを入れる際の録音室

が備わっています。

 

総合ディレクターはサブの真ん中の卓に陣取っていて、カメラの切り替えやVTR出しのタイミングを指示します。

 

総合ディレクターの隣にタイムキーパーがいて「CMまでのあと〇秒」とカウントダウンを入れたり、VTR入りの尺やスタジオに戻るタイミングをカウントします。

関連記事:テレビ制作におけるタイムキーパーはどんな仕事をするのか

 

控室

 

MCやコメンテーター、ゲストが放送まで待機している部屋。

 

タレントさんが入るまでに、

  • 台本
  • スケジュール
  • 飲み物
  • 菓子類
  • 弁当

などを用意しておく。

 

番組に慣れていないタレントさんがゲストとして出演する場合、駐車場から控室までの誘導や、出番の声掛け、控室からスタジオへの案内は、アシスタントディレクターに任されることがある。

 

ビッグネームのゲストの場合は、プロデューサーが担う。

関連記事:新人ADが優秀だと言われるためのポイント4つ

 

前室

 

まえしつ。

スタジオのそばにある部屋。

 

出番間際のメイクや衣装のチェックをしたり、打ち合わせをしたり、出番まで待機する部屋。

スタジオで出す料理や小道具、商品を置いておいたりもします。

関連記事:テレビ制作業界の映像編集現場で使われている専門用語

 

④演者

 

「えんじゃ」と読みます。出演者のこと。

 

テレビに出演する方全員を演者と呼びますので、お芝居をする方だけに限らず、

お笑い芸人さんやコメンテーターさん、アナウンサーさんなども演者になります。

関連記事:人気ニュース番組のディレクターに実際のテレビの仕事についてインタビュー

 

⑤フロアディレクター

 

スタジオ収録の場合は、総合ディレクターはサブにいて、スタジオのほうは、フロアディレクターが仕切ります。

 

フロアディレクターは、インカム(インターカム)というサブの総合ディレクターの声が聞こえるイヤホンと、マイクが一体型になった通信機を身につけます。

 

サブからの指示を受けて、演者さんのコメントを確認したり変更したり、動きを付けたり、小道具の出し入れを指示したりします。

関連記事:テレビ局にはどんな仕事があるのか

 

ドライ

 

スタジオ収録の場合は、リハーサルだけで何パターンか行います。

まずは、ドライ。

ドライリハーサルの略です。

 

演者の立ち位置や、照明、小道具の出し入れ、小道具の位置など確認しながら、スタジオ進行の流れを確認していきます。

カメラマンは、どのタイミングで小道具やモノ、パネルなど出し物が出るのか、位置は、などを把握しいます。

 

カメラは回しません。微調整しながらのリハーサルなので、中断したり、コメントが長い場合は端折ったりします。

関連記事:テレビの制作会社に就職したいという人がやるべきこと

 

カメリハ

 

カメラリハーサル。

技術のためのリハーサル。

 

カメラの動きを確認します。

演者である必要はないので、ADなどが演者の代わりに立ったりしてリハーサルを行うこともあります。

関連記事:【初心者向け】ネットにアップして「見たい!」と思われる動画の撮影方法

 

ランスルー

 

  • 演出
  • 照明
  • 美術
  • 技術

全員が、通しで行うカメラリハーサル。

本番前の最終リハーサルです。

 

今はカメリハと兼ねていて、あまり使われなくなりました。

関連記事:【新人AD向け】テレビ撮影現場で使われている専門用語

 

箱馬

 

「はこうま」と読みます。「箱台」「箱脚」というときもあります。

たいてい、6寸×1尺×1尺(181ミリ×303ミリ×303ミリ)の木でできた箱で、スタジオのセットを組むときに、重石代わりにしたり、階段にしたり、ディスプレー用の台にしたり、さまざまに活用しています。

 

照明をセッティングしたり、美術セットの装飾の時に、単なる踏み台として使ったり、出番待ちの演者さんやゲストのマネージャーさんがちょっと腰かけて待っていたり、使い用途がいろいろあります。

 

ひらべったい平な台もあって、これは、「平台」と言います。

 

消えモノ

 

料理のコーナーや、グルメ紹介のコーナーで、料理やスイーツなど食べ物をスタジオに出すときがあります。

 

出演者が食べて感想をコメントしたりしますが、その食べ物を消えモノといいます。

胃袋に消えてしまうモノ、という意味です。

 

スタジオの近くには、調理室がありますが、消えモノを準備する部屋ということで、「消えモノ室」と呼びます。

 

押し

 

予定しているスケジュールや収録進行の予定時刻よりも、遅れていること。

予定よりも、5分オーバーしていたら、「5分押しです!」と言います。

 

特に収録のテレビ制作現場ではスケジュールが押すことはよくあることです。

トラブルで数時間スケジュールが押す、ということもあります。

 

巻き

 

予定しているスケジュールや収録進行の予定時刻よりも、早く進んでいること。

予定よりも、5分早く終えていたら、「5分巻きです!」という。

 

時間がオーバー気味に進んでいたら、フロアディレクターは「巻きでお願いします!」と指示をだします。

 

ケツカッチン

 

収録の終わり時間や、スケジュールの終わり時間が確定していること。

出演者のスケジュールで、17時から別番組の収録がすでに入っている場合は、移動の時間も考えて、「〇〇さんは、16時がケツカッチンです」と報告します。

 

お尻の時間、終わらせなければならない時間を動かすことができないときに使います。

関連記事:テレビ業界にはどんな職種があるのか

 

テレビ局で働きませんか?

 

弊社ライズプランニングでは報道・情報番組を中心に、実際のテレビ番組のフロアで働いてくださる

  • アシスタントディレクター
  • 学生アルバイト

を募集しています。

 

テレビ局で働いてみたい、という方、

ぜひお気軽の下記フォーム、またはチャットよりお気軽にお問い合わせください。

関連記事:【映像系を学ぶ学生必見】テレビ局内でバイトをしてみませんか?

 

では今日はこのあたりで。

ABOUT ME
imacharin
テレビ制作歴25年。テレビの業界の内側と、テレビ番組の裏側をわかりやすく発信していきます。


LINE@」からテレビ業界に関する質問を受け付けています。

友だち追加







    テレビ業界への転職を検討している新卒でテレビ業界へ就職したいテレビ業界に関するご質問全般