人を採用するためにCMを放送するという企業様も多いです。
今回は採用のためにCMをする際にどのようなことを考えたらいいのか、どのような戦略を取ることができるのかということを広告代理店である弊社が解説していきたいと思います。
採用のためにCMをするメリット
まずは採用のためにテレビCMをするメリットを把握しておきましょう。
CMというのは誰もが放送することができるものではありません。
CMを放送する際はテレビ局側で考査という審査のようなものがあり、これを通過することができないとCMを放送することができないようになっています。
テレビCMを放送することができる、というだけで会社の信用度が上がるのは間違いありません。
採用のためにCMを行うわけですから、信頼できる会社であるということはとても重要なことだと思います。
就活生の家族がテレビCMを見ることもあるでしょう。
そういった場合は家族にも会社に良い印象を与えることができる可能性があります。
またテレビCMというのは不特定多数にリーチさせることができる広告です。
例えばインターネット広告なんかはターゲティングを細かくすることができますが、根本的にある程度興味を持って検索をしている人にしか広告を出す事が出来ません。
Amazonで調べた商品が別のサイトを開いた時に広告として表示されると言うなようなことを経験されたことがある方も多いでしょう。
ネットの広告というのは、ユーザーのエクスペリエンスに合わせて広告を表示させる仕組みになっているのです。
一方テレビの場合は不特定多数の人にリーチさせることができるので、まだ会社のことを全く知らない人、新規ユーザーに広告を維持させることができる可能性が高いです。
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ターゲット層を明確に
CMを放送する上で最も大切なことはターゲット層をなるべく具体的に明確にしていくことです。
新卒を採用するためのCMなのか、それとも主婦層にリーチさせたいのか。
中には都心部で働くハイクラス向けに採用のCMをしたいというような企業様もいらっしゃいます。
一口に採用といってもどのような人を採用したいのかというのが会社によって大きく異なるでしょう。
性別年代はもちろん、どのようなキャリアがあるのか、どのような生活をしているのか、どのようなスキルを持った人に来てほしいのか、など細かくターゲット層を具体化していくことが大切です。
CMをリーチさせたいユーザー像を具体的にしたものをペルソナと広告業界では言います。
練習や趣味特技、価値観や家族構成、休日の過ごし方などリアリティのある情報を設定していくとより明確に見えてくる部分があります。
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ターゲット層にリーチさせるための条件を固める
ターゲットにテレビCMを維持させるためにどのような条件を固めていけばよいのかということを解説していきます。
エリア
まずはエリアを決めていきましょう。
テレビには広域圏と狭域圏というものがあり、基本的には都道府県に対応する形でテレビの放送息が設定されていますが、関東や近畿、中京の場合は複数の都道府県にまたがって放送されます。
関東の場合は関東ローカルとなっており関東エリア全域にテレビCMが放送されるんですね。
しかし例えば東京のオフィスに通うことができる人を採用したいのであれば関東全域となると少しエリアが広すぎると思います。
大都市圏で狭い範囲でテレビCMを放送したいという場合は独立局を使うという方法があります。
逆に全国に支部があるのでどこでも作業ができる、もしくはテレワークなので採用地域は問わないという場合は全国でCMをしても良いですし、
そこまで大きく予算をかけられないと言うのであればお試し地域でCMをしてみるのも良いでしょう。
テスト的によく使われる地域としては静岡、福岡、北海道などがあります。
時間帯
ターゲットに合わせて時間帯も決めていきます。
特定の番組のスポンサーとなってCMを放送するタイムCMの場合は毎週決まった時間に放送されている番組の中でCMが放送されるので、特に放送時間帯を決める必要はありませんが
ある程度時間帯を決めてランダムにCMを放送するスポットCMの場合は時間帯を指定することになります。
すでに働いている人や日中外に出ていることが多い人向けにCMをするのであればコの字(平日朝夜+土日全部)や二の字(平日土日ともに朝夜)などのやり方が使われやすいです。
時期
テレビCMを放送する時期についても決めていく必要があります。
採用を増やしたいと思う時期より少し前からCMを始めた方が良いでしょう。
実際に問い合わせが来て面接に進むまでの時間や、就職を迷っている人たちに注目してもらうことを考えると早めにCMを始めた方が良いと思われます。
またCMを放送する期間も決めていく必要があります。
採用を通年で行なっている場合は薄く長く流すのも良いですし、採用時期が決まっているのであれば少し厚めに期間を狭めて放送するのも良いです。
1日に流れる本数を多くして短期間で放送をするとインパクトには残りやすいです。
ただ効果はなかなか持続させるのが難しいので、何度か放送をする方がより効果が上がりやすいでしょう。
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CMを見たあとの行動を考える
CMを見て興味を持ってくれた人がどのような行動をとるのかということも考えてCMを作ります。
ネットでどのワードで検索をしたら会社のホームページが出てくるのかを示したり、リスティング広告などを行って特定のキーワードで会社ホームページにたどり着くようにしておくのも良いでしょう。
CMを見ただけで電話をしてくるというようなことはなかなかありません。
最近はCMで興味を持ったらまずはインターネットで調べるというのが普通です。
その導線をしっかりと作ってあげるということも意識しておくと良いでしょう。
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