最近はスタートアップがテレビCMをするケースが非常に増えてきていると感じます。
スタートアップという言葉は少し曖昧ではありますが、日本においては比較的新しいビジネスで急成長し、市場開拓フェーズにある企業や事業のことを指されることが多いですね。
最近見られるスタートアップのテレビCMと言うと、以下のような企業が挙げられると思います。
- 株式会社ビズリーチ
- 株式会社SmartHR
- 株式会社メルカリ
- スマートニュース株式会社
- 株式会社ロコンド
- 株式会社パピレス(Renta!)
- BASE株式会社
などなど。
ではスタートアップがテレビCMをやるメリットはなんなのでしょうか?
企業の信頼度が上がる
スタートアップは企業名が一般的に広く認知されているわけではありませんから、4マス(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)で取り上げられることで認知度を飛躍的に上げることができます。
これらの媒体は誰でも簡単に広告を出せる、というものではありません。
テレビCMの場合で言えば、考査と呼ばれるものがあり、「内容が視聴者に誤解を与えるようなものになっていないか」「企業がきちんと存在し、利益を上げられているか」ということを調べられ、それを通過しないとCM放送ができないようになっています。
媒体としてのブランドがありますので、それを損なわないように、放送する番組やCMには表現内容に対する厳格なルールが定められているのです。
さらに、上記に名前を挙げた企業からも分かる通り、近年新しいビジネスで飛躍的に成長している企業となると、そのほとんどがインターネットを利用したサービスであることがわかります。
インターネットは非常に便利なサービスで、今日では毎日のように誰もが利用していますが、その便利さゆえにさまざまなリスクも孕んでいますよね。
特に中高年層からすると「ネットはなんだかよくわからなくて怖いもの」というイメージを持っている方も多いと思います。
そういった「インターネットに対する不信感」を払拭することができる、というのもテレビCMの良いところだと思います。
とあるインターネットサービスの販売を行う企業では、「最近テレビCMの放映を行っているのですが」という枕詞をつけるだけで、顧客の反応が変わった、という声もありました。
「インターネットだけではなかなか信頼できないものも、テレビでCMを放送するくらいのものなら安心だ」と思ってくれる人が少なからずいる、ということだと思います。
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広告に瞬発力がある
他の媒体に比べて、テレビCMは広告効果の影響がすぐに出やすいところがあります。
上記にあげたスタートアップのテレビCMを見たことがある人ならわかると思いますが、今をときめく芸人さんやタレントさんを起用して話題性のあるCMに仕上げているスタートアップが多いように思います。
割とコミカルなテイストになっているCMが多いのも特徴のように思いますね。
こういったCM内容が多く見られるのはやはり、テレビCMの瞬発力を最大限に活かそうという狙いがあるからなのだと思います。
有名なタレントさんを起用することで予算が大きくかかってきてしまったり、権利的な制限はかかってきますが、話題性を作るならやはりこういったやり方が一番わかりやすいのではないかと思います。
地方でテスト的に放送できる
インターネットで利用することができるサービスなのであれば、日本全国どこでも利用ができますから、対象地域が絞られません。
そのため、テレビCMにおいては、地方ローカル局からテスト的にCM放送を始めてみる、ということができます。
実はあまり広く知られていないことですが、地方のテレビ局であれば数十万円単位からテレビCMを放送することができます。
地方の地域でABテストをやりつつ、内容をブラッシュアップしていって、段階的に地域を広げ、最終的に関東エリアや全国エリアでテレビCMを放送する、というやり方をしているスタートアップもあります。
他にも最近は東京キー局を皮切りに、SAS(スマート アド セールス)というCM枠を1本から購入することができるサービスなどもあるのです。
どうしても1本単位で購入する枠は、まとめてテレビCMをするよりも単価が高くなってはしましますが、キー局でも1本単位でテレビCMを放送することができるようになったのは、かなりハードルが低くなったと言えるでしょう。
こういった変わった広告枠の取り方では「1回しか見られない」などの限定性をつけることで、話題になりやすくなります。
もちろん仕掛けや動線などをしっかりと考えて企画していく必要がありますが。
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テレビCMに関してはわからないことも多いと思います。
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