今回はエンジニア募集のCMをする時の効果的な戦略について、主として20代を中心としたいわゆる令和世代と呼ばれる人たちを対象に、どのようなCMが効果的なのかについて考えてみたいと思います。
エンジニアと令和世代の傾向
エンジニアの業界は建築などと並んで需要が増えつつあり、それに対してなかなか人材が集まらない業界だと思います。
昨今のIT化により、IT系の企業はもとより自社で社内システムエンジニアを増やしている企業が増えていることも需要が増えている要因になっているようです。
エンジニアの業界はとりわけ若い世代が求められ、そのリミットは35歳とも言われますが、実際に企業が求めるのは20代中心でしょう。
いわゆる令和世代と言われる世代ですね。
エンジニアの仕事は、若い人ほど身近な仕事になっており、というのもプログラミングであれば少しは組んだことがあるという人が半数近くいるといわれるからです。
また、最近は3年から5年で転職するのが当たり前になっているとも言われますが、若い令和世代に聞くとそうでもなく
3人に一人はできればずっと同じ会社にいたい考えており、転職したいと考える人は約2割程度。
さらに令和世代では、起業したいという人がバブル世代やゆとり世代に比べて最も少なく、
キャリアの構築については、何も決めていない、決めたいけどわからないという不安要素も見えてきます。
また令和世代の傾向として比較的コミュニケーションが得意と思っている人が多く、約半数近い人が得意と答えており、
同じく約半数が柔軟性も高いという自覚があるようです。
一方でリーダーシップはあまり無い、低いと感じている人が多いのも特徴です。
実はエンジニアの仕事は企業のニーズに沿うことが最も重要なことの一つなので、コミュニケーションや柔軟性が非常に求められます。
令和世代はそういった意味でもエンジニアに向いた世代であるのです。
ところが、そんな令和世代の人にエンジニアのイメージを聞くと意外に不透明なイメージであることがわかります。
エンジニアのイメージ
令和世代が考える「エンジニア」という言葉に持つイメージはどんなものなのかについては
- ずっとパソコンに向かってプログラミングをしている
- 近代的なビルの中でパソコンに向かっているイメージ
- 新しい商品開発をしている
- 工場にいて作業服を着て機械をいじってる
- 研究室にいるイメージ
- イメージがわかない
というように、そのイメージは意外に人によってかなり異なることがわかります。
特に気になるのは最後の「イメージがわかない」という人が実は半数近くもいるということです。
エンジニアの人材を募集するにはまずどんな仕事なのかを知ってもらうことが前提だと思いますが、実際にはイメージがつかみにくいという実態があるようです。
そんな中でもエンジニアを目指す人は企業のどんな部分に注目、興味があるのかというと
ある調査によると、約半数近くの人が給与の高さや待遇を気にしており、
2番目に約4割程度の人が会社の雰囲気を気にするということがわかっています。
その他に企業の気になる点としては、
- 有名なWebサービスやアプリがあること
- 成長している企業かどうか
- 残業が多くないか
- 研修教育の環境が整っているか
などが上がっています。
一方で、かつてよりさほど気にしなくなったこととしては
- 企業の知名度
- 社会的な貢献度
- 実力のある人が昇進していくかどうか
などがあげられています。
これらを見ると、見栄や貪欲さ社会的地位などにはあまり興味が無いことがうかがえます。
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エンジニアを目指す理由は何なのか
それではエンジニアを目指す人たちがエンジニアになりたいと思った理由は何なのかというと
- IT業界に憧れがある
- 専門的なスキルが身に付くと思う
- パソコンを使う仕事が良い
- 様々な企業の役に立ちたい
- プログラミングなど理数系のことがやりたい
というようななるほどと思える理由とともに
「コミュニケーションが得意だから」という理由もあり、
かつてよりもエンジニアの仕事にはコミュニケーションが必要であるという実状が令和世代では徐々に浸透しつつあることもわかります。
実際のところエンジニアの仕事はパソコンに向かっている仕事だけではなく、対企業相手にコミュニケーションをとっていくことが、より良いシステム作りには欠かせない要素です。
この点はより令和世代を中心に理解をしてもらう必要があるでしょう。
エンジニアになってどんなことをしたいのか
では令和世代を中心とした世代はエンジニアになることで自分のどんな働き方や、あるいは自分の未来を創造しているのでしょうか。
- 世の中に注目されるようなシステムやアプリ作りにかかわりたい
- 最先端の仕事をしたい
- 自分の技術を磨いてスキルアップしていきたい
という夢を抱く一方で現実的なところでは
- フレックスが導入されている働き方が良い
- 長期休暇が欲しい
- リモートの働き方を取り入れている
- できれば働く時間を自由に決めたい
- 副業を認めている企業が良い
のように自由な働き方を望む傾向が強いようです。
経済成長が止まっていると言われる日本において、危機感を抱える令和世代がそれに対して最も考えることとしては
副業、自分のスキルをつけること、投資をすることなどを対処方法として考えているようです。
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エンジニア募集効果的なCM
これらを踏まえてエンジニアを募集するCMを投下していくにはどのようにやっていくのが効果的なのでしょうか。
エンジニアと言っても実は幅が広く、働き方も携わるシステムも一言ではくくれないと思います。
このことが約半数の人がエンジニアのイメージがわかないと答えている理由であるともいえるのではないでしょうか。
CMは自分に合っている、自分に言われているかのように感じてもらうCMを作っていくことが重要ですから、イメージを持ちやすいワードを盛り込んでCMを作っていくことをお勧めします。
たとえば
- エンジニアとして新商品の開発を!
- 様々なシステムの構築に携わることができるので経験値が上がり、スキルアップ
- 数学的な考え方を活かせる仕事
- 研修、教育システム完備なので安心
- 常にスキルアップできる仕事
- コミュニケーション力を活かし企業のシステム構築をするエンジニア職
- システム面で様々な企業の中枢を担う
さらに未経験者なのか、経験者であればどんな経験者なのかも気になるところだと思いますので、
- 未経験者でも大丈夫
- 文系理系は問わない
- プログラミング経験要、不要
- 女性も大活躍
のような言葉や、
もっとはっきりとエンジニアの種類が決まっている場合は、
ロボット系のエンジニアなのか、ゲーム系のエンジニアなのかなど具体的にイメージのつきやすいものをCM文言として盛り込んでいき、必要に応じてテロップや文言のみを変えていくのもありでしょう。
エンジニアの需要は今後ますます増えていくと思われますが、言葉が広すぎてイメージがつかみにくい一方、難しい言葉で言われても浸透していないため、わかりやすいCMを心がけたいところですね。
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