テレビ業界の裏話 PR

テレビ局の中で、違う部署のロケに参加したら担当が変わった話

テレビ局の部署
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テレビ局の制作というとロケに行って編集して番組を作る、とか

VTRの編集をする、

そういう仕事を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。

 

実はテレビ局にはたくさんの部署があり、仕事にもたくさん種類があります。

制作もVTRだけでなく、生放送の番組もたくさんあるんです。

 

 

自分も「テレビ」と言えば「VTR」と思っていました。

ADもディレクターもVTRを作るのがテレビの仕事だと思っていたんです。

 

ところがADの時、最初に配属になったのはお天気の部署でした。

毎日定点中継があって、そこでお天気を伝えるコーナーです。

 

毎日毎日、約一年間、お天気をやっていました。

 

お天気は定点中継と言って大体同じ場所で同じ時間に、お天気を伝える仕事なんです。

 

少ない人数でやっているので

他のADともディレクターともあまり関わりがないし、親しくなれなかった。

というか仲があまり良くなかったんです。

 

ロケに行っている他のADやディレクターがうらやましくてしかたがなかったものです。

 

特に泊りのロケがうらやましかった。

 

もちろん毎日お天気をやっていたので、お天気にはものすごく詳しくなりました。

今でも天気図を見れば大体すぐに天気を予測できます。

 

でもロケに行ってなかったのでとにかくロケに行きたかったんです。

 

こういう悩みはよく聞くもので、

報道に行きたかったのにバラエティの部署になってしまった、など

テレビ局内では必ずしも希望のジャンルの仕事ができるとは限らないのです。

関連記事:お天気コーナーってどうやって作ってるの?

 

お天気のADなのにロケに勝手に参加

 

そんなある日、自分の担当している部署とはまた別のところの企画で、長距離ウォークのロケがあったんです。

「ADの人数が足りないなあ」というディレクターの声が聞こえてきていたんですよね。

 

僕のお天気の仕事は平日だったのですが、そのロケは土日でした。

それで、勝手に参加したんです。

 

頼まれてもいないのに、どうしても行きたくて。

必要ないのに自分のカメラを持って。

 

通常、泊り出張には日当が出るんですが、日当なんかもらえなくてもいい。

何でもいいからとにかく参加したくて行きました。

それくらいロケに行きたかったんです。

 

100キロを歩くイベントがあってロケは、その様子を撮るものでした。

100キロって時間にすると短い人で27時間、長いと40時間です。

そこには82歳のおじいちゃんも参加してました。

すごいものです。

 

ADの私たちも一緒に歩くのですが、とても大変でした。

それでもロケに参加できるのが楽しかったんですよね。

帰った後で、自分で撮った映像を見て、どうやって編集したら面白いか、など勝手に考えてました。

 

そうしたら、そのロケをきっかけに周りの自分を見る目が変わってきました。

あいつ、自分の部署の担当でもないのに、来たらしい。

ただやりたくて来たらしい。

変なやつ。

 

だけど面白いやつだな。

だったらもう少しやらせてみようか、となったわけです。

関連記事:ADでも仕事の企画が通ることがある

 

担当部署がお天気からロケへ

 

そのことがきっかけでずっとお天気ばかりだったのが、

念願のロケ担当へ部署が変わりました。

 

嬉しかったですね。長距離ウォークのロケに無理やり参加してよかったです。

 

さて、ロケというのはカメラマンという専門の人がちゃんといるのですが、ADもカメラがちょっとは扱えないといけないんです。

 

それで、カメラマンの人や、他のスタッフに教えてもらって、ロケに備えて家でも一生懸命練習したりしてました。

 

とにかくロケが一番好き。

なぜなら生中継はその場で終わってしまうけどロケはそうではないから。

 

もちろん生中継は、それはそれで好きな人がいて、自分もそれなりに好きだけど、ロケはVTRを作れるから好きです。

関連記事:テレビ番組ロケの現場はどんな雰囲気?同行の際、注意する事とは?

 

ディレクターになっても完璧は無い

 

そんなこんなでやってきて、今はADからディレクターになりました。

 

ロケも数多く行きましたし、VTRも何本も作りました。

 

でもVTRは完璧なものが出来たことが無いんですよね。

たぶんこれはディレクターなら誰でもそうだと思います。

これで完璧、というのは絶対にないです。

 

だから時間ギリギリまでああでもない、こうでもないと作るし、それでも完璧に納得することはないです。

でもだからこそ続けられるんだと思います。

次はもっといいのを作りたいですから。

 

ただ、完璧なものはできないのだけど、それなりに自信もあります。

 

だって自信もなければ見ている何百万人、何千万人の人に失礼じゃないですか。

全部納得してるわけじゃないけど、自分でもいいものが出来た面白いものが出来た、と思っていないとだめだと思うんですよね。

 

ディレクターなんだからみんなそれなりに自負とか自信は持っているんじゃないかと思います。

関連記事:テレビのADからディレクターになることで何が変わったか

 

良いディレクターになるために

 

良いディレクターになるためにはどうしたらいいのか。

 

僕の場合は、駄目だと思ったところはノートに書いておくようにしています。

自分の癖というのがやっぱりありますから。

同じ失敗はしたくないですし。

 

何本も作っていると、これはあいつが作ったんだろうとか誰々っぽい、とかわかってくるようになります。

その人の色がでるんですね。

 

大体が派手な演出をしたがるのは若いディレクターに多いです。

自分もそういうのが好きな時期がありました。

 

それはそれでいい時もあるけど、見た目だけの派手さより中身をよくしていきたいです。

見てよかったと感じてもらえるVTRです。

 

これからも完璧は無いと思うけど、ずっと作り続けていきたいです。

関連記事:ディレクターの仕事の、他の仕事とは違うところ

 

やりたいことが仕事にできる仕事

 

テレビ業界には色々な仕事があって、部署もたくさんあります。

業界に入る前に思い描いていたような仕事に就けなかった、という話はよく聞く話です。

 

しかし、本当に自分がやりたいと思ったことは、自分でぜひ挑戦してみてください。

好きなことはその人の得意なことでもあると思います。

 

テレビの仕事は好きだからこそできる、というような仕事だと思うんです。

 

だからこそ、好きだと思うこと、やりたいと思うことに食らいついてみてください。

それを見ている誰かが、自分の得意とする仕事、つまり好きな仕事を振ってくれるかもしれません。

 

自分の好きなことを仕事にすることができる業界だと思っています。

 

弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。

テレビ番組を作る仕事がしたい、という方からのエントリーをお待ちしております。

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では今日はこのあたりで。

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