就活がスタートすると、エントリーシートや履歴書を書かなくてはなりません。
そこには、自己PRや、学生時代にやり遂げたことを書く欄があります。
就活をスタートして、何も書くことがない!と困っている学生さんから、「どう書けばいいんでしょうか?」
と相談されます。
また弊社ライズプランニングでは、随時アシスタントディレクターを募集していますが、こちらが面接するときにも学生時代のことを質問します。
「サークルやバイト先で、リーダーとして、もしくはサブリーダーとして、こんな課題があって、こう改善した」というエピソードを語ってくれる就活生の方が多いです。
しかし、採用担当者の印象には残りません。
何をしてきたのか、何をやり遂げたのか、というのは、大学での研究や、サークルやアルバイトだけではなくて、
自分の趣味のことや、活動のこと、日常でルーティンとしていることだってかまわないのです。
まだ就活までに余裕があるなら、エントリーシートや面接の自己PRでアピールできるような体験をしてみましょう。
今回は、
- 1か月集中やってみて効果を感じること
- 予算をかけずにできること
を考えてみました。
今回はテレビ業界受けしそうな体験を並べてみましたが、実体験することで、ほかに興味の持てる業界を見つけられるかもしれません。
今まで経験したことのないことをやってみる
自分が興味があることを追求するのもいいのですが、
これを機に、「やったことがない」こと、「行ったことがない」ところに目を向けてみてはどうでしょう。
そのリストアップを作ってみて、その中からすぐできそうなことからやってみるのです。
あえて、やりたいこと、行きたいところ、という自分の好みの延長にしないこと。
ふだんの自分ではやらないような、行かないようなことを出してみるのです。
膨大に選択肢がありすぎるなら、エリアを区切ってみてもいいかもしれません。
例えば、大学構内、大学の最寄り駅周辺など区切ってみます。
また、他人に委ねてもいいかもしれません。
友人やサークルの仲間に、「やりそうもないこと」をあげてもらいます。
そのなかで、一番自分らしくないことをやってみるのはどうでしょう。
関連記事:テレビ局の面接で聞かれる質問と準備しておきたい答え
お金をかけずにできること
①新聞5紙を毎日読む
ほとんどの大学生さんは、新聞を読みません。
自宅住まいで、親が新聞をとっていれば、たまに読む、という方もいますが…。
ここでポイントなのは、複数の新聞を読むということ。
- 朝日新聞
- 讀賣新聞
- 産経新聞
- 毎日新聞
- 日本経済新聞
の5紙です。
お金をかけずにどうやるのか?
それは、図書館に行けばいいのです。
大学には図書館ありますよね。
5紙はしんどい、5紙揃ってない、なら、減らしてもかまいませんが、複数紙の同時読みを1か月続けてみましょう。
5紙読むのって、何時間かかるの!できるわけない!とあきらめるかもしれませんが、読む時間は1時間、と決めてしまうのです。
1時間で読めるところまで、ではなく、1時間で全紙目をとおします。
最初に、5紙全部をめくります。
大事なことは、見出しが大きく出ていますから「読もう!」と思わなくても、「この記事を読んで!」という記事は、目に飛び込んでくるようになっています。
新聞のいいところは、大きな記事の周辺にも視線が流れるようになっていますから、「読む」を意識せずとも、視線をずらしていくだけで、頭に残る作りになってるんですね。
全紙、目を通して、「!」「?」が浮かんだ記事にふせんを貼って印をつけておきます。
そして、一番印象に残っている記事から読む。
新聞を読む前と、1か月通して読んだ後に、どんな変化が起きたか、を記録しておきます。
複数の新聞を読み比べて気づいたことも書き残しておきましょう。
読み比べることで、それぞれの新聞の特徴や見解のちがいが浮彫になります。
新聞社とテレビ局は同じ会社なんですか?
という質問を受けることがあります。
厳密に言えばテレビ局と新聞社は同じ会社ではないですが、
とても密接な関係があります。
新聞について学んでおくことも、テレビ業界に入るためには重要なことです。
関連記事:新聞折込は本当に効果があるの?
②芥川賞・直木賞作品を全部読む
大学生は活字を読まない、その割合は増えていると言われています。
なので、そこを逆手にとって、あえて活字を読んでますとアピールしてみるのもいいでしょう。
読書が趣味の人にも、本を読みたいけど何を読めばいいかわからない人にもおすすめ。
これも、図書館で借りればタダです。
「全部読む」と書きましたが、全部読むのはハードルが高い…ですよね。
ネットで検索すれば、ウィキペディアなどで、大まかな内容を知ることができます。
そのなかで、読めそうな本から借りて読んでいきます。
関連記事:テレビ業界に就職したい!どんな大学を選んで、どんな4年を送ればいい?
③外国人と毎日10分、日本語以外で話す
履歴書の資格欄に書こう!と、英検やTOEICを受ける方が多いです。
もちろん、それは一つの指標ですが、
資格欄に高得点スコアが記載されている学生さんに、自己紹介を英語で、と言ったとたん、固まってしまうことがあります。
ハイスコアよりも、ブロークンでいい!文法もめちゃくちゃでかまわない!
資格やスコアよりも、外国の人とコミュニケーションをとれるのは、高ポイントです。
では、どうやってタダですますのか?
大学には留学生がいるはず。
外国人教授や講師もいます。
英語圏の人でなくても、ほとんどの留学生は英語ができるはずですし、英語でなくてもいいのです。
留学生に声をかけて、一緒にランチをする、コーヒーを飲む、その間は日本語禁止にします。
留学生の友達なんていないし…とあきらめることはありません。
留学生だって日本人学生と接点もちたいはず。
あなたも、日本語をマスターしたいから10分つきあってほしいって外国人に声をかけられたら、よほど急ぎの用事がない限りは、つきあいませんか?
少しお金はかかってしまいますが、
今は英会話に通うよりは安い「英会話カフェ」というものもあります。
外国の方が常駐していて、ドリンク代くらいの料金で、フランクな英語の会話を楽しめる場所で
最近密かに流行しているんですね。
外国人を扱う番組も多くなってきているので英語が喋れるようになっておくと
自己PRでもアピールできると思います。
関連記事:テレビのネタや企画のリサーチ方法は?
今回は、大学構内で、1か月程度で効果が感じられて、無料でできることを中心に考えてみました。
大切なのは、
- なぜ、自分がそうしようと思ったのか。(起点)
- お金や時間がないなかでどんな工夫をしたのか。(経緯)
- やってみて、何を得たのか。(終点)
この3点を自分の言葉で語ること。
終点までたどり着くには、楽しくないと続けられませんよね。
どうすれば、自分を楽しませることができるのでしょうか。
くじけそうなときもあるかもしれません。
そんなとき、どうやって乗り越えたのか、そんな工夫も盛りこむと、あなただけのオリジナルのエピソードになります。
きっかけは就活かもしれませんが、やってみることで、何かをつかめるといいですね。