今回は静岡におけるCMプランについてです。
静岡はCMお試し地域として、しばしば候補に上がる場所です。
なぜ静岡なのか。
静岡でCMを打つとどれくらいの費用がかかるのか、などについて
書いてみます。
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静岡の特質
静岡にある企業はもちろんのこと、
他の地域の企業も「静岡でCMをしてみたい」という要望がよく聞かれます。
そんな静岡の特質は何なのか、解説してみます。
日本の中心にある
地図を見るとわかりますが、静岡は日本の真ん中あたりに位置しています。
そのため、気候的にも暑すぎず、寒すぎずの、場所で
日本の平均的な気温の場所と言っていいでしょう。
快晴日数も全国で一位、二位あたりで、
その結果日照時間も長く、開放的な県民性がうかがえます。
保守的というより、進歩的、積極的で、
新しいことにも挑戦していく特質があるようです。
また静岡の人口は約370万人で約10番目。
北海道、福岡に次ぐ人口の多さです。
広さ的にも13番目と、広いほうで、
場所的なこと、人口の多さ、比較的広い地域であることなど、程よい環境が整っているのがわかります。
以上、まとめると
- 気候が平均的
- 日照時間が長く、開放的で、新しいことにも積極的な県民性
- 大都市に次いで人口ランキング10位
- 広さランキング13位
これが静岡県の特徴です。
関連記事:CM広告とリーチ数について解説
二種類の特質がある
静岡は東西で県民性が異なると言われています。
大井川をはさんで東側が駿河、西側が遠州とかつてよばれましたが、
駿河乞食と遠州泥棒という言葉があります。
この言葉はあまり良い響きに聞こえませんが、
要するに、
「海に面して気候の良いこの地域は食べ物が豊富だけどもしも食べ物が無くなったらどうなるか」ということを表しているんですね。
東側の駿河はのんびりしている気質で、乞食になってしまい、
一方遠州は泥棒をしてでも生き延びる、積極性を持っているということです。
このように二つの県民性を持つということは、たった一つの県民性しか持たない県に比べて、
試験的にCMをするのに適している地域と言えるのだと思います。
静岡全体としては、男性がおとなしめで、女性の方が強い・仕切る、という傾向もあります。
一般的に購買の決定権は女性が持っている場合が多いので、
女性に積極性がある静岡県では、新商品などの効果が検証しやすいと言えるでしょう。
関連記事:新商品のCMを地方局からやると効果的?
CMをやる前に決めるべきこと
まず最初に決めた方がいいのは
- 一気に知名度を上げたいのか
- 徐々に知名度を上げたいのか
ということ。
これについては、会社としての予算や、商品の性質上の兼ね合いもありますから、
どちらが正解ということはありません。
季節ものの商品や、施設のオープンというような場合は、短い期間で一気に知名度を上げたいという場合もあるでしょう。
もし、恒久的に商品を売っていきたい、知ってもらいたいということであれば、
徐々に知名度を上げる方法で良いと思います。
予算の最低ライン、50万円からやってみる
初めて静岡でテレビCMをする時、
50万円か100万円程度の予算から始めると良いかと思います。
最低ラインの50万円でやってみる時のことについて、まずは書いていきます。
CMに50万円かける場合
静岡で地上波を使って、最初にCMをする最低ラインとしては、50万円程度です。
50万円かけてCMをすると、だいたい20本弱程度のCMを打つことができます。
- 静岡の人口が約370万人
- 静岡の世帯数が約140万人
この条件で、20本程度のCMを打つことで、いったいどれくらいの人が見てくれるかというと、
総世帯数の約140%の世帯が目にすると言われます。
この数字は、同じ世帯が2度3度と見る場合もありますから、すべての世帯を超える140%の世帯が全部見たというわけではありません。
それでも最初にCMをする場合の数字としては悪くないと思います。
一度やってみて、反響をみて、その後も続けていけば良いのではないでしょうか。
関連記事:GRP(延べ視聴率)とCMの関係
CM時間帯について
50万の費用をかける場合、時間帯を指定するかしないかという選択があります。
上記の50万円で20本、という本数は、時間帯を指定しない場合の目安です。
最初は時間帯を指定せずにやってみる企業が比較的多いです。
しかしながら、商品的にOLをターゲットにしているとか、働く男性をターゲットにしている場合、
家にいる時間は、朝か夜になります。
そのため、朝か夜の時間帯を狙ってCMを打ちたい、という場合もあります。
その場合は、条件が狭くなるのでコストが上がり、同じ予算であれば、本数は少なくなります。
関連記事:スポットCMの放送時間帯、逆L、コの字、ヨの字、の比較
テレビ局の選択について
テレビ局の選択については、一気に知名度を上げたいから大量に予算をつぎ込む
というのであれば、静岡県の全局でCMをするのも良いと思います。
静岡は、テレビ東京系列以外の、4局があります。
- 静岡第一テレビ
- 静岡放送
- テレビ静岡
- 静岡朝日テレビ
この4つに振り分けてすべての局でCMをするということです。
でも50万円くらいから始める場合は、まずはこの中で一局を選んでCMを投下してみるのがおすすめです。
少なめの金額なのにテレビ局を多くすると、せっかく投下したCMが埋もれてしまうだけになる可能性があるからです。
4つのうちどの局を選ぶかは、自由ですが、広告代理店に相談してみるのがいいでしょう。
関連記事:広告代理店とは?CMをやりたい時、何をしてくれるの?
予算を100万円程度かけるとしたら
静岡において、100万円程度の予算をかけてテレビCMをするとしたら、
50万の約二倍の本数のCMを打てると思っていいでしょう。
時間帯を指定しなければ、40本弱程度です。
世帯の約280%程度の世帯の目に触れるということになります。
これについても、上記と同様、同じ世帯が複数回見ている可能性がありますから、
かならずしもすべての世帯が見た、というわけではありません。
最初にかける費用としては、100万円程度は、かなりいいほうだと思います。
希望があれば、二カ所の局に出しても良いと思います。
静岡以外の場所に拠点を持ちながら、お試しでやってみたいという場合も、
大体最初は50万か100万程度の予算で始めるのでいいのではないでしょうか。
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