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テレビ番組のナレーションの仕事

テレビ番組ナレーション
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みなさんテレビナレーションの仕事を誰がやっているか、ということを気にしたことはあるでしょうか。

もしくは「この人のナレーションいいな」と思ったことなんかはあるかもしれません。

 

なんとなくテレビを見ているとあまりテレビのナレーションについて考えたことはないかもしれませんが、

実はそのテレビナレーションを誰がしているのか、ということは必ずどこかにいずれかのタイミングで表示されているんです。

 

テレビのナレーションは声優がやるもの?

 

声優

 

テレビのナレーションはナレーターや声優がやるものだ、と思っている人も多いのではないでしょうか?

でもよく注意して見てみる、とナレーターや声優ではなく俳優さんやタレントさんがナレーションを務めている番組って結構あります。

中にはお笑い芸人さんなんかが担当しているナレーションもありますね。

 

テレビcmだとあまりナレーションを担当している人の名前を表示することは少ないのですが、それでも俳優さんやタレントさんがcmナレーションを担当していたりすると名前がcm中に表示されたりすることもあります。

 

声優さん、と聞くと今の時代ではアニメの声を担当する人、というイメージが強いかもしれませんが、
実は声優さんの中でもアニメの仕事が多い人、海外映画や海外ドラマの吹き替えを仕事のメインとしている人、
番組のナレーションやcmナレーションなどをメインとしている人、いろんな人がいるんです。

 

もちろん吹き替えもアニメもナレーションもやられる方もいます。

 

しかしその棲み分けがされているのはその人の声質が需要に合っているのか、というのが判断基準になります。

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良い声がテレビナレーション向きなのか

 

良い声

 

では一般的に良い声とされる、
女性だったら透き通っていて少し高めの声、
男性だったら低くてダンディな声、がテレビのナレーション全般に向いているのか?というと
そうでもありません。

 

例えば、一般的に「ダミ声」ってあまり良い声質だとはされていませんよね?

ダミ声の人が報道番組で報道のナレーションをしていたらちょっと不思議な感じがしてしまうと思います。

でもダミ声の人が海外ドラマで気さくなおじさんの声の吹き替えをしていたらどうでしょう?
とてもしっくりくると思うんです。

 

だから声優業界でもアニメと吹き替えのなんとなくの棲み分けがあるんです。

 

同じ事がテレビ番組のナレーションでも言えるんですね。

テレビ番組のジャンルって本当に様々だと思うんです。

 

報道系の番組もあれば
旅番組のようにゆったりしっとり見る番組もあるし
バラエティのようにちょっと遊び心のある番組もあります。

 

そこでの需要を考えてみるんです。

 

そうするといろんなナレーターが必要だと思いませんか?

 

私がこの前面白いな、と思ったのは外国人がたくさん出てくる番組でナレーションを外国人の方が担当されていた番組です。

番組の内容をじっくり見ていなくても、ナレーションを聞くだけで外国に関する番組なんだろうな、ということがわかりました。

 

こういった現象は他にもあります。

バラエティ番組なんかだといい意味でかなり個性の強い声質の声優さんを採用している番組がよくあります。

でも個性的な声って耳に残りやすいですし、遊び心がある番組はナレーション原稿自体も面白可笑しく作ったりしてるのでそういう個性的な声で読んでもらった方がより面白く感じるものってあるんですよね。

 

こういう風に考えるとただただ良い声がナレーション向き、というわけでもないんです。

特にcmなんかは他のcmとの差別化がとても大事になってきます。
他のcmよりも印象に残るものを作ろうとしたら、ナレーションで他社と差別化する、というのも一つの手ですよね。

関連記事:効果的なcmを作るために考えるべきこと

 

 

テレビナレーションとラジオパーソナリティの違い

 

ラジオパーソナリティ

 

その声がどういった媒体で聞かれるのか、ということも、話し手をキャスティングする上で大切な基準になります。

例えばテレビナレーションはテレビ、という映像ありきのものなので、テレビ番組の内容に沿っている声が求められるのですが、

それがラジオになってくると全然違います。

ラジオは本当に音のみで情報を届けなくてはいけません。
またラジオ聴者はテレビの視聴者と違って頻繁にチャンネルを回したりしないんです。

そしてラジオ聴者は意外にずっと聴いてる場合が多いんですね。

 

テレビの場合は見たい番組が終わって次の番組になって、という番組と番組の境界もかなりわかりやすく、
そこで興味のわかない番組になってしまったらチャンネルを回すかテレビ自体を消してしまうでしょう。

でもラジオはずっと聴いている。

好きなチャンネルもきめているひとが多いようです。

 

そうすると求められる声質は「ずっと聴いてられる声」なんです。

ラジオの女性パーソナリティーって声の低い人が多いと思いませんか?

実は男女共に好まれる女性の声って低音なんです。

 

声の高い女性の方が若々しいですし可愛らしく映ると思いますが、
心地良い女性の声は低音なんですね。

また、男性の声も低ければ低いほどいいというわけではありません。

低すぎる音は逆に聞き取りにくいので、
ラジオなどの音しか情報伝達手段がないものは不向きなこともあります。

これも番組内容によりますが。

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プロのナレーターになるには

 

ナレーター

 

ここまで話してきたことでお分かりかと思いますが、プロのナレーターになるのに「綺麗な声質」は必要ありません。

もちろん綺麗な声質は綺麗な声質で需要もあります。

聞き取りやすい声は情報を正確に伝えなくてはいけない報道系の番組などで必ず需要があるでしょう。

 

でもナレーションをやるのに滑舌訓練が必要だったり、綺麗な声質が必ず求められる、というわけでもないんです。

プロのナレーターや声優になりたい、と思ったときに考えるべきなのは「自分の声質はどんな特徴があるのか、それがどこで需要があるのか」ということを考えることです。

 

自分の声や読み方を分析してそれがどういった番組で必要とされるのか、ということを考えるのがプロのナレーターへの近道かもしれません。

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長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。


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