弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。
主に情報・報道番組の制作に携わっていますが、情報・報道番組の場合は月曜日〜金曜日まで帯番組と呼ばれる毎日やっている番組を放送していることが多く、この場合は現場ですぐに活躍出来るチャンスが巡ってきます。
アシスタントディレクターとして就業し始めたばかりでも、ロケに出かけたり、機材を触ったりする機会があると思います。
今回はテレビカメラ撮影をする際に必ずチェックしたいことをまとめてみました。
テレビカメラの撮影をアシスタントディレクターが行うこともあります。
以下にご紹介するのは、慣れないうちは絶対に最初に確認した方が良いことです。
カメラ側の動作確認
カメラを持って撮影に出かける前に、カメラの動作確認を行います。
基本的にはテレビの現場で使われるカメラは、機材レンタルを行っているところからレンタルをして持っていくことになると思いますので、動作確認はレンタルショップの方で行っているとは思うのですが、
そのカメラを別の方が使用し、続けて自分が使用するということもあると思います。
そういう場合は現場に行って「撮影できない」とならないように、以下のようなことをきちんと確認しておくと安心です。
- スイッチのオンオフの起動確認
- オート露出の動作確認
- オートフォーカスの動作確認
- レンズの汚れ、パーツ確認
- バッテリー容量の確認
特にバッテリー容量は必ず確認した方が良いです。
予備のバッテリーを持っているか、きちんと充電されているか。
バッテリーが充電されていないと、カメラだけ持って行って、撮影ができない、ということになってしまいます。
もちろんその場合は再撮(さいさつ。再度撮影に行くこと)ということになりますので、手間が大きくかかることになります。
必ず撮影に出かける前に確認するようにしましょう。
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撮影設定の確認
撮影中であっても、定期的に撮影の設定の確認をした方が良いです。
カメラには色々なボタンがついているため、撮影中に無意識にそれらのボタンに触れてしまって、設定状態が変わってしまうことがよくあります。
撮影の設定も一通り確認しましょう。
- 撮影モードの確認
- ホワイトバランス設定の確認(基本オートでOK)
- フォーカス設定の確認(AF(オートフォーカス)にして被写体の顔などに合わせ、そのあとMF(マニュアルフォーカス)に切り替えると楽)
- ISO感度の確認
- 露出設定の確認
- バッテリー残量の確認
- 記録メモリーの撮影残量確認
- 記録サイズ確認
特に撮影メモリーの残量確認は大事です。
メモリーが足りなくて撮影ができなくなる、ということもありますからね。
記録メディアがSDカードならそこらへんの家電量販店でも購入できるので良いのですが、PD(プロフェッショナルディスク)に記録するカメラもあります。(ENGカメラ)
PDの場合はそこらへんの家電量販店では購入することができませんので、撮影が継続できない恐れがあります。
周辺機器のチェック
- 予備バッテリー
- 記録用メディア
- 予備カメラ
- 荒天用のレインカバーなど
こういったものもしっかり持っているか確認しましょう。
記録用メディアは必ずケースの中身も確認するようにします。
ケースは持っているけど、開けたら中身がなかった、ということもよくあります。
また、カメラの故障などで撮影ができなかった時のために予備のカメラもあると安心です。
最近はスマホでも放送に耐えうる映像を撮影できるようになりましたので、もしもの時はそちらを使ってもいいですね。
その時は必ずスマホを横にして撮影します。(アスペクト比と言って、映像の縦横の比率が異なってきますので、横向きじゃないと使いづらい映像素材になってしまいます。)
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夜間の撮影
夜間の撮影に行く時は、以下のことを確認しましょう。
- バッテリー、予備バッテリーは充電済みか
- 記録用メディア、予備メディアはあるか、中身のチェックも
- 予備のカメラ
- レインカバー
- フラッシュライト
手元を照らすためにもフラッシュライトがあると便利です。
撮影でもよく使うことになりますので、しっかり充電しておきましょう。
今回は、テレビ番組の撮影に行く時のカメラの扱いについて、初心者向けに解説させていただきました。
なれないうちは自分でも確認事項のリストを作り、それを毎回指差し確認する、などの工夫をすると良いと思います。
チェックするものがたくさんありますので、最初から暗記でいこうとすると抜け漏れが多くなります。
弊社ライズプランニングでは、テレビ業界未経験の方のために、プロが現場で使用するカメラを使ったオリジナルの研修もあります。