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テレビ局のスタッフルームや撮影現場で使われる専門用語

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弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。

主に情報、報道番組の制作を行っています。

えいぞーさん

今回はテレビ局のスタッフルームや撮影現場で使われる基本的な専門用語をご紹介したいと思います!

これからアシスタントディレクターとして働くことになった新人さんにはぜひ読んでいただきたい内容です。

上手(かみて)、下手(しもて)

元々は舞台用語であり、観客(カメラマン)から舞台を見て舞台の右側が「上手」、左側が「下手」になります。

役者からは逆に客席に向かい左側が「上手」、左側が「下手」になります。

カメラマンと向かい合った状態で「ちょい上手に移動して!」などと言われたら、私たちは“役者の立場”になるので「左に移動」するようにするわけです。

左、右、という考え方はどうしても立っている場所によって変わってしまうので、上手と下手という言葉で指示されることが多いんですね。

関連記事:新人ADが知りたい!テレビ制作の動画編集時に使われる専門用語について解説します。

バミリ

バミリ
実際のバミリ

出演者がカメラの前に立つ前に、照明の当たりや背景に合わせた立ち位置などに付ける印をバミリと言います。「場見る」が語源なんだそうです。

ディレクターやカメラマンに「バミって!」などと言われたら、ガムテープなどで出演者に分かりやすいように印をつけます。

ただ、カメラには映らないよう注意です!

関連記事:公園でカメラを回す!撮影許可はどうやって取る?

立ち上げ

立ち上げは、簡単に言うと撮影してきた映像してきた映像素材を、編集するためにテレビ局内で共有するサーバーや、PCに映像データを送ることです。

ロケから戻ってきたディレクターが映像素材のSDカードを渡して、「このSD立ち上げて!」というやりとりをよく見かけます。

関連記事:アシスタントディレクターの仕事、デジタイズとは?

起こし

インタビュー素材などの「コメントを(書き)起こす」ことを起こしと言います。

そのデータをディレクターが見ながら使いどころを考えます。

職場によっては「自動起こし」の機械が導入されているところもありますが、専門の言葉やイントネーションなどから全て完璧にコメント起こしできるわけではありません。

関連記事:【インタビュー撮影】ADとして同行する時のコツ

接写/物撮り(ぶつどり)

細かく分類すると違いはありますが、同じように使われていることが多い言葉です。

意味はそのままで商品撮影や、料理などの撮影を含みます。

撮影でカメラマンを呼ぶときは、「何を撮影するのか」事前に伝えるようにしましょう。

これは撮影するものにより準備するレンズや照明が変わってくるからです。

最近ではニュースになった漫画の単行本を並べて撮影したり、入手した資料を撮影したりしてほしいディレクターが「この本、接写して!」などと指示している姿を見かけました。

週刊誌の記事の撮影や、掲載されている表紙撮影~記事へのめくりなどもよく行われる
接写です。

局によっては「接写室」という、部屋を真っ暗にできて照明機材を常備している場所もあり、ライティングでの演出も様々です。

また、撮影する際「別珍(べっちん)ちょうだい!」と言われることもあると思います。

これは撮影する物の下に敷く大きめな布のことで、別珍素材の布をよく使われることからそう呼ばれていますが、違う素材のものを代用して呼んでいることもあります。

汚れや変なシワがあると撮影がしづらいので取り扱いには注意しましょう。

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TC(タイムコード)

カメラ(編集機)には映像の“時間情報”を表す「タイムコード」があります。

「00:00:00:00」は、左から「時(間)、分、秒、フレーム」を意味します。

このタイムコードは「撮影した映像(音声)がどこにあるのか」を把握するための重要な要素です。

「フレーム」という言葉に耳馴染みがない方もいらっしゃるかもしれませんね。

映像は1秒=30フレーム(30枚の画)で構成されています。

30フレームのまま進行すると実時間とタイムコードにズレが生じます。

そこで毎10分目を除く各分の最初の2フレームを間引くことで補正しています。

実際に素材チェックをするときに、「00:01:00:02」の様にフレームの「00」と「01」が存在しない場面に出くわし少し焦ることがあるかもしれません。

これは「ドロップフレーム」と呼ばれ、日本のテレビの映像はそういう仕様になっているのです。(逆に「00」と「01」を落とさないものは「ノンドロップフレーム」と呼ばれ、
DVDなど実時間とのズレが生じても影響しない映像で使われています)

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タクシー券、タクシーチケット(タク券、タクチケ)

これは業界用語ではありませんが笑

テレビ局では契約するタクシー会社利用時に使える「タクシーチケット」があります。

「ロケに行くからチケット出して!」と言われたら準備をします。

現金の代わりに使うものなので、準備や扱いは少し大変かもしれません。

乗車するスタッフ、利用する区間、ロケに行くのは片道ではありません。

ロケが終り帰社するための“足”も必要ですし、もしかしたら次の取材先に“転戦”するかもしれません。何事も「内容」を把握して対応するようにします。

ちなみに、東京オリンピック開催に向けタクシー会社のほとんどが黒い車体のJPN TAXI(ジャパンタクシー)を導入したためタクシー会社の区別が見分けにくくなってしまいました。

遠くからはタクシー上部の行灯(提灯とも)でしかタクシー会社を判断できません。

東京都内では、空車時は「行灯点灯」。

賃走時は「行灯消灯」しているので流しのタクシーを拾うときの目印になるかと思います。

(東京以外では賃走時にも「行灯点灯」しているところもあるようなので注意!)

関連記事:アシスタントディレクターはロケで必携!7つの道具

Zoom(ズーム)

リモート会議などでも使われる「Zoom」はインタビュー取材でよく利用されます。

「テレビ電話」の様に相手の顔が見え、その姿も「画面収録」することができるので遠方の相手の取材など、とても重宝します。

PC操作に詳しくない相手や、Zoomができる環境でない場合は利用できません。

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テレピック(電話インタビュー)

電話機にマイクを付け、ボイスレコーダーなどの収録機器で録音する「電話インタビュー」のことを指します。

Zoom取材よりも簡単に対応できますが、取材相手の顔を撮影することができないため、過去に取材したときの映像や、本人の写真を使ってインタビューを映像化します。

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長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。


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