今回はテレビ業界に入って2年目の現役アシスタントディレクターさんに
テレビ業界に入る前と、実際に仕事をしてみてから感じたギャップについてうかがってきました!
今回インタビューを受けてくださったのはRさん。
地方から上京し、テレビ局で情報番組のADの仕事をしていらっしゃいます。
見出し
テレビ局に入ってみて、思っていたことと一番違っていたこと
番組によると思いますけど、仕事で会社に泊まったりすると思っていました。
けど…そういったことは無いんです。
たぶんこの番組だけかも(笑)。
働き方改革もあって、その辺りがしっかりしているんです。
徹夜も全く無いです。
遅くても終電で帰れます。
土日は休みです(笑)。
たまにヘルプでゴルフ中継に入ったりしますけど。
送られてくるテープを運んだり…スポーツでのヘルプは多いですね。
でもスポーツ好きなので楽しいです。
実際のスタジオに入ったときの印象
思ってたよりスタジオ狭いなぁと。
割と狭くて、何個もあるんだなって。あと、天井が高いですね。
たまにプライベートの遊びでテレビ局に来ていたから、中身(スタジオの造り)は大体知っていましたけど…上から眺めるだけだったから、
実際スタジオ内に入ると、思っていたより狭いなぁと思いました。
セットも本当に壁なんですよ、普通の…(笑)。
バラエティーはいろいろあると思ってましたけど、報道はシンプルだと思ってたから、こんなもんだなぁと思っていました(笑)
一緒に働いている人たちについて
スタジオにはカメラ4台とクレーン1台があって…出演者の人数の割にカメラ多いんだなぁと思いましたね、最初は。
一緒に働く人たちは曜日制で班になっているんですけど…各班5~6人で、割と少ないんだぁと思いました。
スタジオ収録の人数は…んー、そんなもんかという…(笑)
この曜日制の班も班替えがあって、4月から今のメンバーです。
はじめはクールごとだったんですけど、今はこの班で年内までいこうということになっています。でもプロデューサーの気分次第ですかね…(笑)
班替えの通知は一週間前くらいです。
みんな、またかという感じで。臨機応変というか…そのまま受け入れてます(笑)
入る番組にもよりますが、一緒に働くメンバーは変則的になることが多いのがテレビ業界です。番組が終わればまた次の番組、というような形もよくありますからね。
短い時間の中でもうまくコミュニケーションをとって、一緒に制作に取り組んでいく力が必要です。
テレビ業界で働く人たちのイメージ
テレビ業界に入る前は厳しい人が多いのかなって思っていました…。
厳しいというか…パワハラとか多いのかなって。テレビ業界だし。
でもそんなことなくて。ディレクターと食事にも行きますし、仕事も丁寧に教えてくれますし…。
現場でMCと話す機会もありますし、あちらから話しかけてくれますし。
すごく雰囲気は温かいというか。意見も言いやすいです。
報道現場でのADの仕事
普通のニュース番組だと取材とか現場行って…ですけど、
私の担当番組は1つのテーマに絞ってやるので、報道は報道ですけど、素材はあるし、リサーチはネットで調べればいいしという感じです。
なので私の今の仕事はリサーチがほとんどですね。
あとは素材を局内のライブライリーから取って来て、必要な映像を探すとか…それが主です。
大変そうな仕事
一緒に働いていて大変そうな職種だなと思うのはTK(タイムキーパー)さんです。
生放送だから時間は押すし、内容は変更になるし。
TKさんのカウントがあるからちゃんと番組が進んでる、成立してると思います。
TKにはズバッと言える人、迷わず「こう!」ってハッキリ言える人が向いていると思いますね。
関連記事:テレビ制作におけるタイムキーパーはどんな仕事をするのか
実際にテレビ業界で働いてみて、感じたこと
テレビを観ているときは、テロップって言葉も知らないでただ観ていて。
でも今は、どういう段階でテロップが入るのかとか、素材の作り方とかを知って、観るのが楽しくなりました。
もう、テロップの間違いとかも気になっちゃって…(笑)。
ただそういう専門用語が多かったので、入ったばかりの頃は「マルチ」とか「白の素材」「黒の素材」と言うような言葉の意味がわかりませんでした。
何を言ってるのか分からなかったです(笑)。
分からなかったら、素材関係は素材を転写する人に聞いたり。
言われたときに聞いたりもします。
そういうのを聞きづらい人もいるので、そういうときは人を選んで聞くようにしています(笑)
- マルチ…画面分割
- 白の素材…テロップいれる前の映像
- 黒の素材…白以降の何かしら映像処理したりテロップが入ってる映像
Rさんは実際にテレビ局のお仕事をしてみて、
想像していたよりもポジティブなギャップが多かったみたいですね。
テレビ業界のお仕事というのはなかなか外に情報が出ていかないので、想像しているものとは大きく違うところが多いのかもしれません。
Rさんありがとうございました、これからもお仕事頑張ってください!