30代を過ぎるころになると、
「もっと好きに生きればよかった」と思う人がいて、これは年齢を重ねるほど多くなるそうです。
特にこの言葉は男性に多いんですね。
30歳未満の若い世代はさすがにもっと好きなように生きれば、という後悔はまだ思わないでしょう。
そこで今回は20代でぜひ挑戦してみて欲しい仕事の一つとしてテレビの仕事を紹介してみたいと思います。
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20代で経験したかった、と言われること
30歳より前というと学生時代かまたは働きだして間もないころ、つまり10代か20代に大きく分かれると思います。
この10代と20代ではもっとやりたかったこと、経験したかったことの内容の傾向がかなり異なっていて、10代の場合は
- もっと勉強すればよかった
- もっと友達を作ればよかった
- 好きな人に自分から告白すればよかった
というように生活が学校中心であることがわかります。
これが20代に経験したかったことなると内容が変わってきて
- もっと教養・語学を身に付ければよかった
- もっと人脈を広げればよかった
- 仕事以外にもっとアンテナを立てればよかった
- 何でも挑戦すればよかった
といった内容になっていくようです。
30代以上になると仕事の立場も変わってきて責任も重くなり、
家族を持つなど家族関係も変わってきて、いつでもできると思っていたことが
実はなかなかできないということを徐々に感じてきてしまうのかもしれません。
同じところで働き続けていることは、その道のプロフェッショナルになっていきますから
それはそれで価値あることだと思います。
ところが、人はどうしても二足の草鞋は履けないので、
他の仕事だったらどんな世界が広がっていたのだろう、もっと良かったのはないかと思ってしまうのは当然かもしれません。
この20代に経験しておきたかったことの中で「アンテナ」という言葉は実はテレビの仕事によく出てくる言葉でもあります。
「常にアンテナを立てておくとよい」というのはテレビマンがよく言われる言葉なんですね。
そしてテレビの仕事は広い人脈ができていく仕事でもあるのです。
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そもそもみんなどうやって仕事を選んでいるのか
ではそもそも人はどうやって仕事を選んでいるのでしょうか。
これは就活生にとっては当たり前にいわれてきたことかもしれませんが
- 興味がある職種であること
- 給与の高さ、待遇の良さ、福利厚生の良さ
- 勤務場所、転勤のあるなし
- 会社の雰囲気、人
等で選んだのではではなかったでしょうか。
ところが意外に難しいのは全部がそろっているところはなかなかないということ。
特に実際の仕事の内容はやってみないとわからず、本当に興味のある仕事かというのは未知な部分が多いわけです。
そのため多くの人はそんな不明確な部分よりも数字などはっきりとわかっている部分を優先してしまっているんですね。
- 給与という数字
- 転勤の有無
- 福利厚生の設備の有無
- 手当の有無
のような見えやすい部分に判断基準を多くしてしまうのではないでしょうか。
仕事を選ぶ中で「自分が興味がある仕事かどうか」ということが大事だと思うのですが、
実際に仕事を選ぶときはそのことが蔑ろにされてしまう傾向があると思うのです。
後になってそれに気づく人が多いからこそ、後悔をしてしまうんですね。
そして仕事を選ぶときはお金ではなく自分がやりたいことがどうかを重視するように、と言われることが多いのはそのためだと思うんですよね。
でもこれが難しいということですね。
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20代に経験したい職種であるテレビの仕事とは
年を重ねて感じる後悔の中の「アンテナ」と「人脈」という点において
テレビの仕事はかなりあてはまっているんじゃないかと思います。
テレビの仕事はアンテナを立てること
30代以上が後悔する理由の一つにアンテナを広く立てればよかったというのがあるのですが
これって実際のテレビマンがよく言われていることなんですね。
つまりテレビの仕事をしている人はいつもアンテナを四方八方に立てているのが良いのです。
テレビを作る人たちは、何を見ても常に
「これって企画になるかな、おもしろいものが作れるんじゃないか」とか
「これは世の中の人に広く知ってもらった方がいいんじゃないか」
また普通の人が見てもなんとも思わないようなものでも
「これってどうやって作られているんだろう」とか
「ルーツは何だろう?」
「そもそもなぜここにあるのかな?」
というように様々な情報に自分のアンテナを立てて反応するようにしているんですね。
まさにアンテナを立てる仕事もテレビの仕事の重要なことなのです。
仕事を始めたばかりのアシスタントディレクターも何なら仕事を始める前からアンテナを立てていることはとても重要です。
若いうち、つまり20代のうちにそんな癖をつけることで
情報を仕入れるのがうまくなるのは確かです。
人脈が広くなる
そしてもう一つ、人脈広げられる仕事であるのがテレビの仕事です。
テレビの仕事というのはこれじゃなきゃいけないというのは無く、何でもありなんですよね。
ニュースあり、娯楽あり、音楽もあり、お店や企業に行くこともあり、芸術家と会うこともありなどありとあらゆる分野が仕事になりうるわけです。
その結果、人脈は多方面になるんですね。
20代のうちから著名な起業家に会ったり、芸術家に会ったりと
通常では会えないような人に会えますし、通常ではできないような経験ができるわけです。
若い20代のうちから人脈がどんどん増えていくんですね。
普通は薬品会社に働けば薬品関係の知識が深まり、その人脈が広がりますし、
IT系の企業に入ればその道の人脈が広がるというように、
どうしてもほんの一部の道の人脈のみになってしまうものだと思います。
ところがテレビの仕事の場合は時には薬品会社に取材に行き、時にはIT企業にロケにいったり時には音楽家に会いに行ったりします。
そしてその都度その業界を調べることになりますから、知識も人脈も多方面になるわけです。
実際テレビマンたちがやけにいろんなことをよく知っていると感じるのは、それだけ知識が幅広いからなんですね。
あるプロデューサーは何かを聞くと、どの業界にも大抵一人か二人知り合いがいて紹介してくれるので驚かれていました。
それも培ってきたアンテナと人脈のおかげだったんですね。
20代でやってみて、将来を考える
年を取ってから後悔しないために、やりたい事ことをやり、アンテナを広くもち人脈を広く作るということでは
テレビの仕事は20代で経験するのになかなか良い職種ではないでしょうか。
ところが、どんな職種でもそうですが、やはり向き不向きというのがあります。
やってみたけどどうしても合わないという場合ももちろんあると思います。
そんな時はまた別の道を選ぶのでもいいと思います。
20代であればそれも可能ですよね。
その際も、20代でテレビの仕事をやっていたことでアンテナがひろがっていますから
別の仕事を見たり、接したりしたことで、自分がやりたい別の仕事がその間に見えやすくなっている可能性もあると思います。
人脈も広がっているかもしれませんしね。
もちろんこれこそ自分に合った仕事だと思えばそのままテレビの世界にいてディレクターになり、ますます自分のテレビ番組や映像を作って腕を磨いていけば良いと思います。
良い仕事をしている限り仕事はありますし、中には独立したり、ネット系の仕事もやり始める人もいるでしょう。
テレビの映像はコンプライアンスや精度など厳しい条件のもとにつくられているので、
テレビのノウハウがあれば、ネットの映像の仕事をこなすことも難しくはありません。
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テレビが向いてる人はちょっと意外な人
テレビの仕事が向いている人はどんな人でしょうか。
いろいろ見てきた経験からいうと、
ちょっとミーハーなくらいの人が意外に続くということがあります。
テレビを目指した理由が、好きな芸能人がいるからとか
アイドルと会えるからというような理由の人たちです。
これだけ聞くとそんなふざけた理由でテレビの仕事が続くか!と思うかもしれませんが、意外にそうでもないのです。
これに対して、すごくまじめな志望動機でテレビ業界に入ってくる人もいます。
- 人々に有意義な情報を伝えたい
- 良い映像を作りこみたい
- 時間をかけて良いものを
もちろんこれもすごく大事で、そのまま本当にドキュメンタリーを作らせたらすご腕というテレビマンになる人もいます。
でもそんないかにもテレビに向いていそうな真面目な人ばかりが続くかというとそうでもなく
どっちかというとアイドルに会いたいからという一見軽い志望動機を持つ人が続くケースもかなりあるんですよね。
もちろんテレビ局でアイドルに会えたとしてもその情報をSNSなどには決して上げてはいけませんし、そういう面ではすごく厳しく言われるんですけど
それでも自分なりに楽しめているのだと思います。
実はあるテレビ局の人が言っていたのですが
テレビマンたちはお祭り好きな人が多いそうです。
みんなでワイワイやったり、作ったりするのが楽しい人たちがやっていると。
難しい高尚な気持ちでやっている人ばかりじゃないわけですね。
そんなわけで、テレビの仕事をやりたい理由はミーハーな理由でも大丈夫で、むしろ重いテーマを自分に課すよりいいんじゃないかと思います。
人生後悔しないように、アンテナを広く、そして多彩な人脈を広げてもらいたいですね。
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