テレビ局や大手の番組制作会社へ就活している学生の方から、就活対策の質問が多くあります。
面接官はどんなところを見ているのか、どんな応対をすればいいのか、書いていきます。
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スーツは安くてOK!写真はお金をかけてもいいかも
そもそも質問されたのは「スーツはどこで買えばいいのでしょうか?」ということでした。
量販店のスーツでは見劣りするのではないか、とその学生は心配していました。
就活のスーツに予算をかける必要は全くありません。
量販店で売られている、就活セットで十分です。
お金のない学生に対して、スーツの質では判断されることはありません。
学生なのに上質のスーツだと逆に不相応だと思われます。
予算をかけるべきところは、履歴書に貼る写真です。
駅にある証明写真を使えば、自分で多少の加工はできますし、1000円程度の出費ですみますが、1万円をかけてでも、百貨店や写真館で撮影してもらうといいと思います。
出来上がりを見比べると、1000円と1万円では全く違います。
たくさんのエントリーシートや履歴書のなかには、1000円の写真もあれば、1万円の写真もあります。
1000円の写真と比較すると歴然とした差が出ます。
アナウンス職などを目指している場合は見た目ももちろん大切な要素にはなってきますから、写真にお金をかける人も多いのです。
関連記事:テレビ局・大手テレビ番組制作会社のエントリーシートの書き方
「自由な服装で来てください」と書かれていた場合
自由な服装で来てくださいと書かれていた場合も、できればリクルートスーツを着て行った方がいいでしょう。
テレビ局や大手番組制作会社は、自由でクリエイティブというイメージを持っていると思うでしょうが、実は保守的でアナログです。
自由な服装でいいというのは
「いつもの自分が出せるような普段着で来てくれていいですよ」ではなく
「ビジュアルでメッセージを伝えたいのであれば、どうぞ表現してくださって結構ですよ」という意味です。
昨年ラフな服装で面接に挑んだ学生さんが、面接官に「なぜスーツではないのか」聞かれたそうです。
ほかの人と違うのは目立ちます。
そこできちんと回答ができること。
回答の内容が納得できることであれば、プラスに働きます。
そこで言いよどんでしまうとマイナスに働きます。
面接というのはお互いに初めて対面する場所ですし、面接官のほうが年配です。
礼節をもった服装でないと、礼儀がない人、社会通念が欠落している人と判断されます。
自分がやってきたこと、自信のあることをビジュアルで伝えたいときは服装にメッセージを託すのはアリです。
服装から会話が始まりますから、面接で自分が伝えたいことがスムーズに伝わっていくでしょう。
関連記事:テレビ業界の採用時期と就活のために持っておくと良い知識。
最初の面接を突破するために必要な3つのこと
第一次面接にかけられる時間はわずか10分ほどです。
就活対策の本には面接官がなにを見ているのか書かれています。
また現場のプロデューサーからもよく言われることがあり、それは面接官が何を見ているかという部分で共通しています。
それは、たった3つのこと。
- 元気がいい
- あいさつができる
- 礼儀正しい
です。
「え?そんなことでいいの?自分はスポーツをしてきたし、体育会系でやってきたから、簡単だ」と思われる方も多いでしょう。
ですが毎度毎度これを言われるということは、できない人があまりにも多いということです。
エントリーシートでは採用したい人材であっても、面接してみると、元気がない。あいさつもない。声が小さく自信がなさそう。
そういうことがよくあるということです。
もう一つ付け加えるなら「姿勢がいい」ということを挙げます。
普段、スポーツや部活動でこうしたことが慣れていたとしても、一次面接では、大勢の学生が集まっていますし、緊張していることと思います。
普段やっていることが思うようにできない。
姿勢を正していれば自然と声も出て、元気よく見られます。
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一次面接ではどんな質問をされるのか?
時間はわずか10分しかありません。
質問内容は3つか4つ程度でしょう。
それほど複雑な質問はされないはずです。
- 自己PR
- なぜ、弊社を受けるのか。志望動機
- なぜ、テレビなのか?ほかの映像メディアやマスコミではなく、なぜあえてテレビを選ぶのか?
- 最近気になったニュースはなにか。あなたならどう報道するのか。
だいたい、この4点が多いです。
このときの注意点は、質問に対しての回答をストレートに答えるということ。
結論から話すことが大事です。
「起・承・転・結」ではなく、「結→起→承」の順番です。
なぜなら時間に制限があるからです。
それと過程を話しているうちに、緊張のあまり何を話しているかわからなくなるということもあります。
ストレートで分かりやすい回答をすることが原則です。
せめてこの4点はあらかじめコメントを考えておきましょう。
原稿に書くだけではなく、読んで暗記しておくくらいは必須です。
実際にしゃべってみると、原稿量が多すぎることがあります。
あれもこれもと詰め込んでも伝わりません。
こちらからの質問はマスト
「最後に質問はありますか?」と聞かれた場合、必ず質問しましょう。
ただし労働条件についての質問はしない方がよいです。
なぜならそうした情報はすでに公開されていますし、ホームぺージにも書かれています。
すでに周知されていることを質問するのは「私は読んでいません」とも取れます。
- 休日はありますか?
- 残業時間はどれくらいですか?
これらは印象を悪くさせますが、質問の仕方によってもっと具体的な情報を得ることができます。
面接官に「休日はどういう風に過ごしているんですか?」とか、「趣味が番組制作に生かされることはあるんですか?仕事で一番すきなときは何ですか?どんな作業が緊張するんですか?どんな仕事のときは休みがとれないんですか?」と質問すると、印象が変わります、知りたいことが手に入るだろうと思います。
また「テレビはどうなっていくのでしょうか」という質問も再考してみたほうがいいと思います。
なぜなら「どうしていくか」というのは、これから入社されるみなさんの課題ですから。
質問内容はデータ的なことではなく具体的なことを引き出すような質問をするのがいいと思います。
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