弊社ライズプランニング[広告部]は主にテレビCMを取り扱う広告代理店です。
今回はテレビCMを放送する時に知っておきたい視聴率にまつわる話です。
テレビCMを放送する時には視聴率は絶対に気になるものですよね。
どんな企業でも、「なるべく視聴率の高いところでテレビCMを放送したい」と考えると思います。
そんな時に参考になるのが前四週平均というものです。
前四週平均とは?
前四週平均とは、テレビ視聴率の指標の1つです。
ある番組や時間帯に、普段どれくらいの視聴率が取れているか、ということを示す数値で、
文字通り、過去4週間の平均視聴率を指します。
この時、基準となる週(当該週)を含まない過去4週分の視聴率を平均して算出します。
例えば番組改編などがあって、先々週までは違う番組が放送されていた、という枠だったとしても、
基本的には同じ週の同じ時間帯に放送されている番組と比較をするので、前4週の同じ時間帯に放送されている番組の視聴率をリソースとします。
ただこの場合は、必ずしもデータとして参考になるものが算出されるとは限りません。
例えばオリンピック中継などの世間的に注目度の高い番組が放送されたりしている場合は、その週だけ普段よりもかなり高い視聴率が出ていることもあります。
こういった場合は前四週平均を使う時に注意が必要です。
前四週平均は何に使われる?
前四週平均は、
- 視聴率の比較をする時
- 広告取引の指標とする時
に主に使われます。
視聴率の比較
これはテレビ番組制作の現場で考えられることです。
前四週平均を一般的な普段の視聴率として、今回放送した番組の視聴率は普段より高いのか低いのか、ということが分かります。
番組制作はこれらの結果をもとに「ウケた/ウケなかった」を判断しますので、視聴率が悪ければコーナーの内容を変えたり、新しい挑戦を取り入れてみたりします。
逆に視聴率が高ければ、その内容をさらに深堀したりすることも。
さらに、視聴率が高い番組の構造というのは別の番組、別のテレビ局でも真似されることが多く、「最近こういうスタイルの番組が増えたなぁ」と思ったりするものです笑
テレビ番組制作は、間に挿入されるスポンサー企業の出資によって成り立っていますので、
スポンサー企業の広告がより多くの人の目につくように、やはり視聴率にはかなり気を使って制作を行っています。

広告取引の指標
一方、広告取引の指標として使われる時は、CM放送するにあっって、どの時間帯枠がどれくらいの視聴率を出せるのか、ということを出すのに使われます。
番組の視聴率というのは放送してみないと分からないものですが、そう言っているとCM放送枠を販売することができません。
なので、前四週平均を使って、「この枠はこれくらいの視聴率が出せるので、いくらになります」というのをあらかじめ出しておくわけですね。
企業様からの指定があれば、前四週平均ではなく、別の期間の平均を出すこともできます(これを号数指定と言います)が、そこまで指定される企業様はかなりCM放送に慣れていらっしゃるCM出稿ベテラン大企業でしょう。
先述したようなオリンピック中継などがあれば、違った期間をテレビ局の方からご提案することもあります。
オリンピック中継などはどうしても視聴率が高く出ますが、それが前四週の中に含まれていたら、当該枠が普段の視聴率よりも高く設定されてしまいますからね。
それだけの視聴率が出ると思って高い枠を購入したのに、実際にはそこまでの視聴率が出ない、となったら不利益につながりますので、そこは公平公正に枠を抑えられるよう、テレビ局側からの配慮があります。
ちなみにCM放送枠の値段は、基本的には視聴率によって決まります。
より詳しく言うと、基本的にCMは1%あたりいくらで販売されており、合計で何%分放送するか、というような考え方で購入します。(パーコスト制と言います)
テレビ局によってはCM1本あたりいくら、というような単価計算のところもあるのですが、これは全体的に視聴率が低めになりがちな地方局や独立局でのみ使われています。
CMの料金体系については詳しく別の記事で解説していますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。

弊社ではテレビCM放送枠の獲得と同時に、CM映像制作も承ることが可能です。
「まだテレビCMを放送するかどうかも決まっていない状態…」というような段階からの後相談でも構いません。
ぜひお気軽にご相談ください。
初めてのCMの場合でも、数十万円程度から放送できるテレビ局がございますし、とりあえず1本だけテレビCMを流してCM放送実績を作る、という企業様もいらっしゃいます。
関連記事:テレビCMを1本だけ流す企業もあります
