テレビ業界の裏話 PR

テレビ番組制作とネット番組制作はどう違う?

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弊社ライズプランニングはテレビ局出向型の番組制作会社です。

主に情報・報道番組の制作に携わっています。

最近ではネット上で、テレビ番組のようなクオリティの番組が配信されることも珍しくなくなってきました。

こういたネット配信番組の制作はテレビ番組制作とどのように違うのでしょうか?

番組制作会社の視点で解説してみたいと思います。

予算感が違うことが多い

テレビ番組の制作費がどこから捻出されているかご存知でしょうか?

テレビを点ければ、いつでも無料で楽しむことができるテレビ番組ですが、このテレビ番組はスポンサー企業からの出資によって作られています。

テレビ番組の間に放送されているテレビCMで紹介されている商品やサービスを売っている企業が、テレビCMを放送するために番組のスポンサーとなってお金を出しているんですね。

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スポンサー費用は料金も様々ですが、関東エリアや全国ネットの番組であれば、半年で数千万円から億単位の金額が動いています。

それに対してネット配信番組はさまざまな形態があります。

企業が出資をして番組作りをしていることもありますが、テレビ番組のようにいくつもの会社がスポンサーとなって一つの番組を作っている、というような構図は珍しいんですよね。

テレビ番組制作と同じくくらいの規模で作ることができるネット配信番組もありますが、

予算がほとんどない、という番組もあります。

これは番組によりますね。

予算が潤沢にあればテレビ番組制作と同じように作れることも多いですが、

ネット配信番組で予算があまりない場合は、スタッフ一人一人が色々なスキルを持っていなくてはいけません。

例えば、映像編集のスキル以外に、

  • ライブ配信技術
  • イベント現場技術

など、技術の仕事ができる人の求人が出ていたりもします。

通常であれば、テレビ番組制作の現場というのは分業体制になっていることが多いです。

カメラはカメラマンがやって、音声さんがいて、照明さんがいて、ディレクターが指示して…というような感じですね。

それに対して予算が少ないネット配信番組になってくると、それらを全部ディレクターがやらなくてはいけなかったり、それにプラスして生配信の準備もしなくてはいけない、というようなことがあります。

また、予算によって関わる人数も大きく変わってきます。

予算が大きければ関わる人が多くなり、周りと連携しながら仕事を進めていくことが大切になってきます。

テレビ番組の規模だと、一つの番組に数百人といったスタッフが関わることも珍しくありません。

それに対して、予算が少なければ人数が少なくなり、一人一人に求められるものが多くなります。

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ネット番組は長丁場のものも多い

テレビ番組は放送時間が決まってしまっているものが多く、長くダラダラと放送するのは難しいという特性があります。

それに対して、ネット番組は24時間放送や72時間生配信、といった番組もあったりします。

これはネット番組だからこそできること、と言えるでしょう。

テレビで出来ないことだからこそ、ネット番組ではこういった企画をやることもあります。

こういった企画はやはりスタッフもかなり仕事がハードになります。

もちろん全てのスタッフが72時間ずっと付きっきりというわけではありませんので、他のスタッフとローテーションで休憩したりします。

とはいえ、どうしてもハードな現場にはなりますね。

テレビ番組制作現場でもネット配信番組の現場でも、体力は絶対的に必要です。

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テレビ業界でもマルチタスクが求められることもある

テレビ業界も全ての番組制作の現場において分業体制がしっかり整っているというわけではありません。

番組の規模が大きい東京キー局では分業体制がしっかり整っていることが多いですが、

地方局の自社制作番組だと、やはりディレクターがカメラを回したり、別のことをやることが増えているのが現状です。

地方局だとそもそも自社で番組を作っている、という枠自体が少ないですね。

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入社するテレビ局、入る現場によって、求められるスキルは変わります。

さらに言えば、分業体制だからといって自分の仕事だけに集中していればいいというわけではなく、他の人が携わっている仕事の部分も多少把握していれば、他のスタッフと連携が取りやすい、といったメリットがあるでしょう。

ある程度のキャリアまでは自分がやりたいことに集中して、一つスキルをつけることが大切ですが、

一つスキルを身につけられたら、そこから派生して、他のスキルも勉強してみると良いでしょう。

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長倉 さやか
ライズプランニング(広告部)」の長倉です。広告手段としてのテレビの使い方やテレビメディアの楽しさを多くの人に知ってもらえるように執筆しております。


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